C型肝炎治療の現状と将来展望と題して岡上先生の講演会がありました。
ALT正常値の肝炎について語ると右に出るものはいないという、ウイルス肝炎治療の第一人者の岡上先生ですが
ウルソの効果について、一般内科の先生は150mgで投与してしまうが、600mgや900mgがALTを改善させる上では効果的であることは肝臓専門医にとっては当たり前の話ということ。これは、私たち肝臓専門医には常識でるのですが、この話の中で、γGTPの改善も得られ、これが酸化ストレスを改善している昭子になるのではないかという話で、耳がダンボになりました。しかし、しっかりと検討するための、酸化ストレスを評価する検査が治験の際には入っていないのでこの点は期待されるのではということでした。しかし、γGTPの改善で行けばウルソの600mgより900mgの方が効果的で、これを基準に考えるべきなのかなと今後の研究に期待が持たれるなと思いました。
あと、長期インターフェロンの効果について、海外で3.5年をかけて前向き試験でしっかりとした研究がおこなわれているのですが、肝がん抑制や肝不全の死亡などの改善を得ることが出来なかったという結論で発表された件については、日本では?マークが点灯するので、どういったことが考えられるかと質問したところ、すでに肝がんが出来はじめていると思われる線維化の強い時期に行ったデータであり、3.5年では当然改善は得られないだろうと話していました。線維化の軽い時期(肝臓のやわらかい時期)であれば、肝がんの抑制効果はしっかりとでる(岡上先生の分析したデータから)とのことでした。このことから、わたし的には、細胞レベルでの肝がんのない肝硬変の方であれば、当然改善が得られるだろうと思われ、肝がんが出なくなるまで治療をがんばった後に本当に効果が出てくるのであろうと思いました。
インターフェロンの少量長期については、なかなかデータとしてまとめるのが難しいのですが、ワクチンのようにインターフェロンで免疫の刺激を繰り返し起こしている面もあるのではとか、それによって、10年から30年くらいの長い期間でいろんな効果が見えてくるのではないかと思えるようになってきました。
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ウルソの効果について、一般内科の先生は150mgで投与してしまうが、600mgや900mgがALTを改善させる上では効果的であることは肝臓専門医にとっては当たり前の話ということ。これは、私たち肝臓専門医には常識でるのですが、この話の中で、γGTPの改善も得られ、これが酸化ストレスを改善している昭子になるのではないかという話で、耳がダンボになりました。しかし、しっかりと検討するための、酸化ストレスを評価する検査が治験の際には入っていないのでこの点は期待されるのではということでした。しかし、γGTPの改善で行けばウルソの600mgより900mgの方が効果的で、これを基準に考えるべきなのかなと今後の研究に期待が持たれるなと思いました。
あと、長期インターフェロンの効果について、海外で3.5年をかけて前向き試験でしっかりとした研究がおこなわれているのですが、肝がん抑制や肝不全の死亡などの改善を得ることが出来なかったという結論で発表された件については、日本では?マークが点灯するので、どういったことが考えられるかと質問したところ、すでに肝がんが出来はじめていると思われる線維化の強い時期に行ったデータであり、3.5年では当然改善は得られないだろうと話していました。線維化の軽い時期(肝臓のやわらかい時期)であれば、肝がんの抑制効果はしっかりとでる(岡上先生の分析したデータから)とのことでした。このことから、わたし的には、細胞レベルでの肝がんのない肝硬変の方であれば、当然改善が得られるだろうと思われ、肝がんが出なくなるまで治療をがんばった後に本当に効果が出てくるのであろうと思いました。
インターフェロンの少量長期については、なかなかデータとしてまとめるのが難しいのですが、ワクチンのようにインターフェロンで免疫の刺激を繰り返し起こしている面もあるのではとか、それによって、10年から30年くらいの長い期間でいろんな効果が見えてくるのではないかと思えるようになってきました。
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