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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

三川での集会報告 はまなす会のブログから テレビ時刻変更

2009年06月22日 | 肝炎救済に関連して
由仁町三川地区にて「C型肝炎問題を考える会」報告会 ってことで、はまなす会のブログから

6月15日夜、地域の会館をお借りして由仁町、旧戸井町で行った疫学調査の住民の皆さんへの報告会がありました。医療関係者、患者会側の参加、住民の方々も含め40名近くの参加がありました。
札幌緑愛病院の川西先生の医療講演会の後、同病院の樋口検査技師から三川地区、旧戸井地区での詳細な疫学調査のデータが公開されました。
この三川地区では、いわゆる医療機関での未消毒注射器のまわし打ちが戦後公然と行われ「注射器肝炎」の患者さんが多く犠牲になった事実が浮かび上がりました。

差別と偏見の中で生活している肝炎患者さんたちにとって、自分たちが生活している地域の公表には抵抗があります。この点についても住民の皆さん同士で話し合われました。公表する事によって逆に行政に対する圧力にもなります。公表する方向へ前向きに進む方針がなされました。

今後の予定として感染被害のC型肝炎肝炎患者さんたちが組織化して行政へ損害賠償などの要求を進める方針です。ただ病院も廃業し、物的証拠がまるっきりない状況の中での行動には困難を伴う事は、薬害訴訟のカルテのない感染被害者の例をみても明らかです。
しかしながら、患者会の枠に捉われず、多くの肝炎患者が多発している地域からの行動が、世論や行政を動かすかも知れません。住民の叫びが結集された集会でした。


三川の集会の様子は23日(22日ではなく)、HTB北海道テレビ夕方 イチオシ!で18:17頃、放映予定です。