酒と葉巻とラーメンの日々 つれづれ日記 

無欲恬淡 酒と葉巻とラーメンを好む出張男の別荘・投資生活の実態をさらけ出します

口には出さぬこと

2005-01-09 22:03:03 | 日記
たまに贅沢をしたくなる。赤貧もきわまると食事くらいにしか金をかけられなくなるもので、せっかくだからと事務所にひとりぽつねんとしていた女を誘ってあげた。この娘とふたりで飯を食うのはこれで何回目だろう。誰が言っていたものか、女と二度食事をとってそれで決められなければそれ以上の関係は望めない。はあ、なるほど、そういうことね。

よくよくみるとこの娘ずいぶんとかわいい。美人ではないが、なんとまあ、かわいい。行く先々で吃驚されるのもわかる気がする。小さな丸顔にポニーテール、比較するに大きすぎるまなこ、質素な装いはそれらをよけいに際だたせて、男よけなのか不思議なオーラを発するこの25歳。舞台にたったときにそれらの要素は最高潮に達するとよく言われる。確かに近づきがたい。

甘えてくれるのはいっこうに構わないのだが、はっきりしているのは、こちらにはそういった気はまったくないということ。まわりがなにか余計なことを考えてくれても、こちらにその気はまったくない。飯をくらって話をきいてあげて、さてそれから?

薄っぺらな紙入れから数枚を引っぱり出して注文書きの上にそれらをのせて、入念に帰り支度をととのえる。

まあ、こんな関係も悪いものではないけれど、この娘にとってはかなり酷なことか。わかっていてもいえぬ事は多いのだ。