どこでもそうだろうが、平日は観光客が少なくてとてもいい気分で温泉場を楽しめる。特にこのじわじわ腹に効いてくるような不景気に客足はさらにまばらになったという。かといって誰も来てないのかといえばそうでもなく、爺婆に学生さん達かな。彼らには危機感なんてない。
喫茶店でコーヒーと煙草をやってたら、隣席に学生らしいのカップルが座った。ききたいわけじゃないけれど、声をひそめることをしらないらしくまるで僕は聞き役のようだ。内容はというとバイトの愚痴、車のローンの件、クラブ活動の予定等々。どうでもよい話なのでなおさら僕は憂鬱になる。学問、虫捕り、宝探し等々他に話すことがあるだろう。まあどうでもいいけどさ。
ところでここ群馬の山奥は本日気温が20℃くらいしかない。昼に一雨きたのも効いているのだろう。避暑ということばがぴったりだ。こないだも草津だったろうといわれそうだけど、ちょっと迷ったんだ。湯河原・熱海で海でもみてぼんやりするか。芦ノ湖周辺の散策でもするか。石和の温泉宿でコンパニオンでも・・・いやこれはないか。こんなに体調が悪いのに。ほんの少し迷った揚句、ついて出たのが『草津温泉』。なんだかんだ悪口いっても僕はここが好きなんだなといまさらながらにそう思う。