山も賑わう奥州晩秋路、写真に撮るも勿体ない朱柑色に染まった山村を見て回りながら、病床の父を見舞いにいった。今月で喜寿となる薬臭い病身から僕は様々な記憶を抉り出していた。いろんなことがあったね・・・。痛みの伴う記憶ばかりだった。
あと3年は生きるよ。大丈夫。
僕はその文句を飲み干し、朝の清冽な空気を躰一杯に吸い込み、そして白い息を葉巻の煙のように吐いた。
H22.11.8 15:08 車内 LYNX
あと3年は生きるよ。大丈夫。
僕はその文句を飲み干し、朝の清冽な空気を躰一杯に吸い込み、そして白い息を葉巻の煙のように吐いた。
H22.11.8 15:08 車内 LYNX