普段全くピアノに興味はありませんが、ショパンのポロネーズ第6番いわゆる「英雄ポロネーズ」を改めて聴いてみたら涙が出てまいりました。あまりにも稠密で繊細な曲のつくりと今回のYoutubeの演奏に感動してしまったのです。ちょっと調べるとこの曲はジョルジュ・サンドとの逃避行先で作られたそうで、サンドの旦那さんと決闘から逃げ延びた先の安楽成熟期だったようです。
ジョルジュ・サンドはパリ社交界において男装の麗人と称された女流作家です。僕はショパンより先にサンドの方を知ってました。澁澤龍彦が彼女のことを「女のエピソード」中詳細に描いていたからです。学生時分のジョルジュ・サンドはそれこそ澁澤が紡ぎ出す随筆中の女性であって、当時ショパンの演奏に思いを馳せるには至りませんでしたが、今だからわかる病弱で神経症、子どものようなショパンにのめり込んでゆく魔性の女、年上女性、ともに家庭を持ちながらも破滅にひた走る2人です。
Heroique、ポロネーズ(祖国ポーランド)、ポーランドの英雄と冠されたこの曲は何を意味するのか。決闘から逃げた英雄ポロネーズは果たしてショパンのことだったのでしょうか。ショパン自身もこの曲はお気に入りだったそうで、しかし映像見ても聴いてもこれは一般人は弾けません。調べてみたら案の定上級者でないと難しくって無理っぽいです。誰か生で弾いてくれる奇特な方いないでしょうか。それこそジョルジュ・サンドのような女性だったらなお更に良し。
英雄ポロネーズ - ショパン- Polonaise No.6 "Heroique" Op.53 - Chopin - クラシック - ピアノ -piano- CANACANA
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