時計を巻き戻して、人類が生まれる前、地球が形成される前、太陽が輝き始める前、
銀河が誕生する前… そして、光さえまだ輝くことのできなかった頃に遡ってみると、
そこにあるのはビッグバン「138億年前の出来事」に行き着きます。
でも、その前となると、多くの物理学者は「何もなかった」と答えます。
ただ、そう考えない異端の物理学者も、わずかですがいるんですねー
彼らの説によると、ビッグバンの直前には、生まれようとしている宇宙のすべての質量とエネルギーが、信じ難いほど高密度だが有限な大きさを持つ、1つの粒の中に押し込められていたそうです。
この粒を“新宇宙の種”と呼ぶことにすると、この種がどのようにして生まれたのか?
っという疑問がでてきます。
そして、数年前から議論になっている1つの説があります。
それは、わたしたちの宇宙の種は、自然界でおそらく最も極端な環境である究極の炉、すなわちブラックホールの内部で作られているというものです。
過去数十年の間に、多くの理論物理学者が「宇宙は、わたしたちが暮らす宇宙1つだけではない」と考えるようになりました。
この宇宙は、無数の別々の宇宙からなる“マルチバース(多宇宙)”の中の1つかもしれない、ということです。
1つの宇宙が別の宇宙とどのようにつながるのか?、あるいはそもそもつながっているのか?
この問題は大きな論争を呼んでいて、すべては非常に思弁的な議論で、現時点では証明はまったく不可能なんですねー
でも、宇宙の種は植物の種のようなもので、基本物質が高度に圧縮され、保護殻の中に隠された塊となっているという考え方には説得力があります。
これは、まさにブラックホールの内部で作られるものの説明と同じになります。
ブラックホールの底で起こっていることを確認するために、アインシュタインの理論を用いると、
計算上、密度が無限大で大きさが無限小の“特異点”という仮説的概念に到達します。
でも、通常自然界では、無限というものは存在しません… アインシュタインの理論には、このような不調和があります。
宇宙の大半については、見事に計算できるのですが、巨大な力の前では破綻しがちなんですねー
もちろん巨大な力とは、たとえばブラックホールの内部や、宇宙の誕生の瞬間に存在したような力になります。
ブラックホール内の物質は、実際にそれ以上は押しつぶされない段階にまで到達。
この“種”は、信じ難いほど小さく、太陽の10億倍もの質量を持つかもしれないのですが、
“特異点”とは異なり、現実に存在しています。
あとブラックホールは自転しているので、圧縮のプロセスは引き止められます。
自転は極めて速く、光速に近い可能性もあるんですねー
この自転が、圧縮された“種”に巨大なねじれを与えることになります。
“種”は小さく重いだけでなく、ねじれ、圧縮されていて、ばね仕掛けで飛び出す「びっくり箱のヘビ」のような状態になります。
そして、それは突然、爆発するように飛び出すことに… これがビッグバンというわけです。
ただ、ブラックホールは大質量星の重力崩壊で誕生するので、
大質量星があった最初の宇宙は、何によって作られたんですかねー
銀河が誕生する前… そして、光さえまだ輝くことのできなかった頃に遡ってみると、
そこにあるのはビッグバン「138億年前の出来事」に行き着きます。
でも、その前となると、多くの物理学者は「何もなかった」と答えます。
ただ、そう考えない異端の物理学者も、わずかですがいるんですねー
彼らの説によると、ビッグバンの直前には、生まれようとしている宇宙のすべての質量とエネルギーが、信じ難いほど高密度だが有限な大きさを持つ、1つの粒の中に押し込められていたそうです。
この粒を“新宇宙の種”と呼ぶことにすると、この種がどのようにして生まれたのか?
っという疑問がでてきます。
そして、数年前から議論になっている1つの説があります。
それは、わたしたちの宇宙の種は、自然界でおそらく最も極端な環境である究極の炉、すなわちブラックホールの内部で作られているというものです。
過去数十年の間に、多くの理論物理学者が「宇宙は、わたしたちが暮らす宇宙1つだけではない」と考えるようになりました。
この宇宙は、無数の別々の宇宙からなる“マルチバース(多宇宙)”の中の1つかもしれない、ということです。
1つの宇宙が別の宇宙とどのようにつながるのか?、あるいはそもそもつながっているのか?
この問題は大きな論争を呼んでいて、すべては非常に思弁的な議論で、現時点では証明はまったく不可能なんですねー
でも、宇宙の種は植物の種のようなもので、基本物質が高度に圧縮され、保護殻の中に隠された塊となっているという考え方には説得力があります。
これは、まさにブラックホールの内部で作られるものの説明と同じになります。
ブラックホールの底で起こっていることを確認するために、アインシュタインの理論を用いると、
計算上、密度が無限大で大きさが無限小の“特異点”という仮説的概念に到達します。
でも、通常自然界では、無限というものは存在しません… アインシュタインの理論には、このような不調和があります。
宇宙の大半については、見事に計算できるのですが、巨大な力の前では破綻しがちなんですねー
もちろん巨大な力とは、たとえばブラックホールの内部や、宇宙の誕生の瞬間に存在したような力になります。
ブラックホール内の物質は、実際にそれ以上は押しつぶされない段階にまで到達。
この“種”は、信じ難いほど小さく、太陽の10億倍もの質量を持つかもしれないのですが、
“特異点”とは異なり、現実に存在しています。
あとブラックホールは自転しているので、圧縮のプロセスは引き止められます。
自転は極めて速く、光速に近い可能性もあるんですねー
この自転が、圧縮された“種”に巨大なねじれを与えることになります。
“種”は小さく重いだけでなく、ねじれ、圧縮されていて、ばね仕掛けで飛び出す「びっくり箱のヘビ」のような状態になります。
そして、それは突然、爆発するように飛び出すことに… これがビッグバンというわけです。
ただ、ブラックホールは大質量星の重力崩壊で誕生するので、
大質量星があった最初の宇宙は、何によって作られたんですかねー