近傍と遠方の銀河団の観測研究から、
銀河団中の銀河が、高温プラズマガス抵抗を受けて、徐々に銀河団中心へと集まっていることが分かりました。
銀河の大集団である銀河団では、正体不明の重力源“ダークマター”の強い重力に引かれ、数百個の銀河が広大な空間を高速で飛び回っています。
銀河団内の空間は真空ではなく、そこには約1億度という高温のプラズマガスが重力で閉じ込められ、X線を放射しているんですねー
これまで、銀河が銀河団の高温プラズマガスの中を運動する際、ガスは銀河に抵抗を及ぼさず銀河の内部をすり抜けると考えられいました。
でも、1990年代のX線天文衛星“あすか”を用いた多数の銀河団ガスの観測から、これまでの考えに疑問が持たれることに…
どんどん冷えて中心に流れ込んでいるとされていた銀河団ガスの温度が、何らかの原因で下げ止まっていたことが分かったからなんですねー
そして、この観測から以下の仮説がたてられます。
銀河団ガスは電離しているため、網目状に磁力線がからみつき、移動する銀河が磁力線に引っかかり、
さらに銀河内ガスは、銀河団ガスと衝突することになります。
この2つの過程で抵抗を受けた銀河は、銀河団中心に集まり、そのエネルギーが銀河団ガスに熱を与えているんですねー
この仮説を決定的なものとするため、2010年からは近傍から遠方までの銀河団が多数調査されることになります。
その結果、数十億年前に比べて現代の銀河団では、銀河が高温ガスよりも中心に集まってきていることが分かり、
銀河が、徐々に銀河団中心に向かって集まっていることが、より確実になったんですねー
銀河の中心移動にともなうエネルギーの受け渡しは、構造完成後の宇宙において最大級のエネルギー流と考えられます。
今後は、このエネルギー流が宇宙に与える影響や、銀河と高温ガスの相互作用を解明していくそうです。
銀河団中の銀河が、高温プラズマガス抵抗を受けて、徐々に銀河団中心へと集まっていることが分かりました。
銀河の大集団である銀河団では、正体不明の重力源“ダークマター”の強い重力に引かれ、数百個の銀河が広大な空間を高速で飛び回っています。
銀河団内の空間は真空ではなく、そこには約1億度という高温のプラズマガスが重力で閉じ込められ、X線を放射しているんですねー
これまで、銀河が銀河団の高温プラズマガスの中を運動する際、ガスは銀河に抵抗を及ぼさず銀河の内部をすり抜けると考えられいました。
でも、1990年代のX線天文衛星“あすか”を用いた多数の銀河団ガスの観測から、これまでの考えに疑問が持たれることに…
どんどん冷えて中心に流れ込んでいるとされていた銀河団ガスの温度が、何らかの原因で下げ止まっていたことが分かったからなんですねー
仮説を示した図 |
銀河団ガスは電離しているため、網目状に磁力線がからみつき、移動する銀河が磁力線に引っかかり、
さらに銀河内ガスは、銀河団ガスと衝突することになります。
この2つの過程で抵抗を受けた銀河は、銀河団中心に集まり、そのエネルギーが銀河団ガスに熱を与えているんですねー
この仮説を決定的なものとするため、2010年からは近傍から遠方までの銀河団が多数調査されることになります。
その結果、数十億年前に比べて現代の銀河団では、銀河が高温ガスよりも中心に集まってきていることが分かり、
銀河が、徐々に銀河団中心に向かって集まっていることが、より確実になったんですねー
銀河の中心移動にともなうエネルギーの受け渡しは、構造完成後の宇宙において最大級のエネルギー流と考えられます。
今後は、このエネルギー流が宇宙に与える影響や、銀河と高温ガスの相互作用を解明していくそうです。