2014年5月29日、スペースX社が有人宇宙船の試作機“ドラゴン V2”を公開しました。
“ドラゴン V2”は、2017年から国際宇宙ステーション(ISS)へ、宇宙飛行士を乗せた輸送を計画している宇宙船で、この日は試作機の実物と、運用の様子を示す動画が公開されたんですねー
現在ISSへ物資の輸送を行っている無人補給船“ドラゴン V1”を、発展させたのが“ドラゴン V2”です。
形状は“ドラゴン V1”と同じカプセル型をしていて7人まで搭乗でき、逆噴射エンジンと着陸脚によりヘリコプターのように精密に、地上の任意の場所にソフトライディングできるんですねー
着陸時の機体の損傷が少ないので、推進剤を再充填すれば短時間で再び打ち上げが可能になる再使用型でもあります。
無人補給船の“ドラゴン V1”は、ロボットアームを使ってドッキングするのですが、
動画での有人宇宙船“ドラゴン V2”は、ISSのハーモニーノード2先端にある与圧結合アダプターに直接ドッキングすることができます。
ISSから離脱して着陸するのも、
“ドラゴン V1”では、パラシュートを使って減速し海上に着水する従来の方式を採用しているのですが、
“ドラゴン V2”は、船体に取り付けられた8機の“スーパードラコ・エンジン”を使って逆噴射により減速、着陸脚を展開して垂直に降りるんですねー
“スーパードラコ・エンジン”は、1台のエンジンが2基1組で構成されています。
2基のエンジンはシェル状の防護壁で隔てられていて、
1が停止した場合には、もう1基が推力を増して不足分を補うことになります。
着陸に支障をきたすほどエンジンの不具合が大きい場合には、従来通りのパラシュート着陸システムも使用できるそうです。
船内にある上段4席、下段3席は、上段がパイロットシートになっていて、
4面のスクリーンを備えたオーバーヘッドディスプレイ兼操縦パネルを降ろして操縦に使います。
正常時はスクリーンにタッチして操縦可能ですが、緊急時にはディスプレイ中央のボタンと操縦桿でマニュアル操作が可能になっています。
ドラゴン有人宇宙船は、2014年後半に射点での緊急打ち上げ中止試験などを予定していて、
2015年末までに無人のテスト機を軌道上へ打ち上げ、2016年に有人テスト飛行、そして2017年からの運用を目指しています。
現在、アメリカはISSへの宇宙飛行士の輸送に1人あたり、ロシアのソユーズ宇宙船の搭乗費として7000万ドルを支払っています。
ドラゴン有人宇宙船は、乗員1人あたりの搭乗費用が2000万ドル以下になるようなので、実現すれば大幅なコスト削減になるんですねー
NASAの商業有人輸送計画に向けては、スペースX社の他にも、
ボーイング社のカプセル型有人宇宙船“CST-100”や、シエラ・ネバダ社の7人乗りリフティングボディ型宇宙船“ドリーム・チェイサー”の開発が進められています。
NASAは3社の宇宙船から、2017年の有人飛行に向けた主力機を絞り込む選定を、今年の夏に予定しているそうです。
エンジン燃焼試験や船内モックアップ映像といった情報を、公開しているボーイング社、シエラ・ネバダ社に対して、
実機を公開したスペースX社には、大きな注目が集まったようです。
“ドラゴン V2”は、2017年から国際宇宙ステーション(ISS)へ、宇宙飛行士を乗せた輸送を計画している宇宙船で、この日は試作機の実物と、運用の様子を示す動画が公開されたんですねー
現在ISSへ物資の輸送を行っている無人補給船“ドラゴン V1”を、発展させたのが“ドラゴン V2”です。
形状は“ドラゴン V1”と同じカプセル型をしていて7人まで搭乗でき、逆噴射エンジンと着陸脚によりヘリコプターのように精密に、地上の任意の場所にソフトライディングできるんですねー
着陸時の機体の損傷が少ないので、推進剤を再充填すれば短時間で再び打ち上げが可能になる再使用型でもあります。
無人補給船の“ドラゴン V1”は、ロボットアームを使ってドッキングするのですが、
動画での有人宇宙船“ドラゴン V2”は、ISSのハーモニーノード2先端にある与圧結合アダプターに直接ドッキングすることができます。
ISSから離脱して着陸するのも、
“ドラゴン V1”では、パラシュートを使って減速し海上に着水する従来の方式を採用しているのですが、
“ドラゴン V2”は、船体に取り付けられた8機の“スーパードラコ・エンジン”を使って逆噴射により減速、着陸脚を展開して垂直に降りるんですねー
“スーパードラコ・エンジン”は、1台のエンジンが2基1組で構成されています。
2基のエンジンはシェル状の防護壁で隔てられていて、
1が停止した場合には、もう1基が推力を増して不足分を補うことになります。
着陸に支障をきたすほどエンジンの不具合が大きい場合には、従来通りのパラシュート着陸システムも使用できるそうです。
船内にある上段4席、下段3席は、上段がパイロットシートになっていて、
4面のスクリーンを備えたオーバーヘッドディスプレイ兼操縦パネルを降ろして操縦に使います。
正常時はスクリーンにタッチして操縦可能ですが、緊急時にはディスプレイ中央のボタンと操縦桿でマニュアル操作が可能になっています。
ドラゴン有人宇宙船は、2014年後半に射点での緊急打ち上げ中止試験などを予定していて、
2015年末までに無人のテスト機を軌道上へ打ち上げ、2016年に有人テスト飛行、そして2017年からの運用を目指しています。
現在、アメリカはISSへの宇宙飛行士の輸送に1人あたり、ロシアのソユーズ宇宙船の搭乗費として7000万ドルを支払っています。
ドラゴン有人宇宙船は、乗員1人あたりの搭乗費用が2000万ドル以下になるようなので、実現すれば大幅なコスト削減になるんですねー
NASAの商業有人輸送計画に向けては、スペースX社の他にも、
ボーイング社のカプセル型有人宇宙船“CST-100”や、シエラ・ネバダ社の7人乗りリフティングボディ型宇宙船“ドリーム・チェイサー”の開発が進められています。
NASAは3社の宇宙船から、2017年の有人飛行に向けた主力機を絞り込む選定を、今年の夏に予定しているそうです。
エンジン燃焼試験や船内モックアップ映像といった情報を、公開しているボーイング社、シエラ・ネバダ社に対して、
実機を公開したスペースX社には、大きな注目が集まったようです。