見た目は赤色超巨星なんですが、その中心には巨星に飲み込まれた中性子星が存在している…
この奇妙な天体を“ソーン・ジトコフ天体”といいます。
“ソーン・ジトコフ天体”は40年前に提唱され、これまで仮説上の存在だったのですが、
その候補が初めて検出されたんですねー
“ソーン・ジトコフ天体”は、1975年に提唱された、赤色超巨星と中性子星から成るハイブリッドな天体です。
表面上は、オリオン座のベテルギウスのような赤色超巨星に似ているのですが、
天体内部で起こっている独特の活動のため、そのスペクトルは赤色超巨星のものとははっきりと異なるんですねー
“ソーン・ジトコフ天体”の生成メカニズムは、はっきりとは分かっていないのですが、
もっとも受け入れられている理論は、
進化の段階で2種類の天体が互いに影響を及ぼし、
はるかに大きな赤色超巨星が、中性子星を飲み込んだというものです。
飲み込まれた中性子星は、赤色超巨星の中心へ、らせん状に落下すると考えられています。
普通の赤色超巨星が、核融合反応でエネルギーを生み出すのに対して、
“ソーン・ジトコフ天体”は、飲み込まれた中性子星の特異な活動がエネルギー源になっているようです。
そして今回、チリにあるラスカンパナス天文台に設置された、口径6.5メートルのマゼラン望遠鏡による観測から、“ソーン・ジトコフ天体”の候補が発見されることになります。
複数の赤色超巨星のスペクトルを観測し、どのような元素が存在するのかを調べたところ、
小マゼラン雲に存在する“HV 2112”のスペクトルの特徴が、とても特異なことが明らかに…
かすかなスペクトル線に、ルビジウム、リチウムやモリブテンが過剰に含まれていたんですねー
普通の星でも、これらの元素は生成されますが、赤色超巨星の典型的な温度下において、
これらの元素が多いというのは、“ソーン・ジトコフ天体”を示す証拠になるそうですよ。
この奇妙な天体を“ソーン・ジトコフ天体”といいます。
“ソーン・ジトコフ天体”は40年前に提唱され、これまで仮説上の存在だったのですが、
その候補が初めて検出されたんですねー
![]() |
“ソーン・ジトコフ天体” (イメージ図) |
“ソーン・ジトコフ天体”は、1975年に提唱された、赤色超巨星と中性子星から成るハイブリッドな天体です。
表面上は、オリオン座のベテルギウスのような赤色超巨星に似ているのですが、
天体内部で起こっている独特の活動のため、そのスペクトルは赤色超巨星のものとははっきりと異なるんですねー
“ソーン・ジトコフ天体”の生成メカニズムは、はっきりとは分かっていないのですが、
もっとも受け入れられている理論は、
進化の段階で2種類の天体が互いに影響を及ぼし、
はるかに大きな赤色超巨星が、中性子星を飲み込んだというものです。
飲み込まれた中性子星は、赤色超巨星の中心へ、らせん状に落下すると考えられています。
普通の赤色超巨星が、核融合反応でエネルギーを生み出すのに対して、
“ソーン・ジトコフ天体”は、飲み込まれた中性子星の特異な活動がエネルギー源になっているようです。
そして今回、チリにあるラスカンパナス天文台に設置された、口径6.5メートルのマゼラン望遠鏡による観測から、“ソーン・ジトコフ天体”の候補が発見されることになります。
複数の赤色超巨星のスペクトルを観測し、どのような元素が存在するのかを調べたところ、
小マゼラン雲に存在する“HV 2112”のスペクトルの特徴が、とても特異なことが明らかに…
かすかなスペクトル線に、ルビジウム、リチウムやモリブテンが過剰に含まれていたんですねー
普通の星でも、これらの元素は生成されますが、赤色超巨星の典型的な温度下において、
これらの元素が多いというのは、“ソーン・ジトコフ天体”を示す証拠になるそうですよ。