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モバライダー mobarider

火星のシャープ山は、湖の堆積物で形成された?

2014年12月17日 | 火星の探査
火星探査車“キュリオシティ”が採取したデータから、火星のシャープ山が、湖の堆積物によって長い時間をかけて形成された可能性があることが分かりました。

今回発表された最新の分析結果は、
シャープ山の裾野で発見された岩に基づくものです。
水がたまったゲール・クレーター
(イメージ図)

シャープ山は奇妙なことに、火星のゲールクレーターの内部に位置しています。

そして、155キロのゲールクレーターを満たす巨大な湖、
もしくは湖群がかつて存在したようです。

この湖は十分な大きさを誇っていたので、
数百万年にわたって存在し続けた可能性があるんですねー

これは、生命が発生し、繁栄するのに十分な時間であり、
湖の堆積物が蓄積されて、シャープ山を形成するのに十分な時間になります。


火星が歴史上のある時期に、湿潤だった期間がどのくらいあったのか?
ゲール・クレーター内部で、
シャープ山の方向に傾斜する砂岩。

これについては、
まだ解明されていないのですが、
クレーター内に湖床が存在することを示す、傾斜した岩盤や土は発見されているんですねー

傾斜層として知られるこの種の地層について、惑星の地形がどのように形成されたかを理解するために重要になります。
でも、明確な例は地球上でも見つかりにくいそうです。

標高約5000メートルに達するシャープ山の堆積層最下部から、
キュリオシティが採取したデータと画像を基に、
科学者チームは、かつて河川が砂や泥を湖に運び、
河口に土砂を堆積させたようすを示す名残りを調査。

この堆積作用が何度も繰り返され、三角州が形成されたと考えられています。

NASA考えているのは、
  クレーターを満たす水の深さが少なくとも数百メートルに達し、
  堆積物が固まって岩になった後、積み重なった堆積層は風食作用で形を変え、
  長い時間をかけて山の形になった。
というもの。

クレーターの外周と、現在の山裾の部分との間の物質は、
この作用で浸食されたということです。