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モバライダー mobarider

理論予測と異なる? アンドロメダ座大銀河のダークマター分布

2014年12月23日 | 宇宙 space
アンドロメダ座大銀河の姿を再現したシミュレーション研究から、
銀河の周囲のダークマター分布が、
天体形成に関する標準理論に基づく予測と、異なることが明らかになりました。

このことは、これまで広く受け入れられてきた理論の見直しを迫るとともに、
ダークマターの性質を知る手がかりとして、期待されているんですねー
アンドロメダ座大銀河。
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCで撮影。

アンドロメダ座大銀河は、私たちから最も近くに位置する大規模銀河です。

およそ8億年前に、400分の1程度の質量の銀河と衝突していたようで、
銀河中心から約40万光年にわたって伸びた数億個以上の星の連なりが、
衝突の痕跡として観測されています。

今回の研究では、スーパーコンピュータを使ってこの衝突を再現。

どのような条件において、
現在観測されているような姿になるかを検証しているんですねー

銀河同士の衝突では、銀河内の星やガスなどの物質に加えて、
未知の重力源であるダークマター(暗黒物質)による重力的な影響が、
カギになります。

それらを忠実に考慮したシミュレーションの結果、
アンドロメダ座大銀河におけるダークマターの分布は、
現在広く受け入れられている天体形成理論に基づいたものと、
大きく異なることが分かりました。
アンドロメダ座大銀河のダークマター分布。
観測される構造を再現するようなダークマターの密度分布は、
銀河の外側では理論モデルの予測と大きく異なる。

今回の成果は、
「小さい天体が互いの重力で集まり、徐々に大きく成長していく」
っという、従来の標準的な天体形成理論に、見直しを迫る可能性があるんだとか…

さらに、正体不明のダークマターの性質を探る手がかりを
与えてくれるかも知れないんですねー

今後は他の銀河でも、同様の観測とシミュレーションを行うようなので、
新たな進展が期待できますね。
銀河衝突シミュレーション



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