観測史上最も広範囲に広がる恒星系が発見されたんですねー
この恒星系にある巨大惑星は、主星からの距離があまりにも遠いので、
公転軌道を完全に1周するのに約90万年かかるそうです。
この巨大惑星は、地球から約104光年離れた位置にあり、
年齢は4500万歳と推定されています。
この種の天体は、どの天体とも重力的に結合せず単独でいることが多いので、
これまで宇宙を浮遊している孤立した惑星だと考えられていました。
でも今回の研究で、
約1兆キロ離れた距離にある主星“TYC 9486-927-1”の周りを、
公転していることが分かることに…
主星と惑星の存在は、どちらも8年前から知られていたのですが、
これまで誰も、これらの天体の間に関連があるとは考えていませんでした。
リチウムの量から分かった年齢
今回の研究では、
スペクトル線から“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”に含まれるリチウムの量を推定。
リチウムは中心部の核融合反応の過程で早期に破壊される元素なんですねー
なので、リチウムの量から恒星などの年齢を予測することができます。
そしてリチウムの量から推定された
“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”それぞれの年齢は4500万歳。
これは従来の推定と一致するだけでなく、
“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”が同時に形成された可能性が高いことを示し、
さらに、どちらも運動方向が一致していました。
また、年齢から“2MASS J2126”の質量は、木星の11.6~15.0倍になることが推定されます。
このことから、“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”は、
重力的に結合した恒星と惑星の関係にある可能性が高いことが分かりました。
この惑星は孤立しているのではなく、
主星と非常に長い距離を隔てた関係の中に存在していたんですねー
恒星系の成り立ちは謎のまま
この巨大惑星は“2MASS J2126”と呼ばれ、
木星の約11.6~15倍の質量を持ち表面温度は1530度。
表面温度が低いのは、この惑星の質量が低いことを示唆しているようです。
主星からの距離が地球と太陽間の約7000倍になり、
知られている中で最も広い公転軌道を周回しています。
この惑星が公転軌道を完全に1周するのにかかる時間は約90万年。
軌道があまりに広いので、
“2MASS J2126”は誕生以来、公転軌道を50回足らずしか巡っていないそうです。
ただ、これほど広い惑星系が、
どのようにして形成され、存続しているのか?
という疑問は未解決のまま…
たぶん生命が存在しないこの惑星に住んだとしたらと、
主星はただの明るい星にしか見えないので、太陽になる星を探すのは大変でしょうね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 恒星までの距離は太陽~冥王星の16倍! はるか彼方に飛ばされた系外惑星のなぞ
この恒星系にある巨大惑星は、主星からの距離があまりにも遠いので、
公転軌道を完全に1周するのに約90万年かかるそうです。
![]() |
巨大惑星“2MASS J2126”(イメージ図) |
この巨大惑星は、地球から約104光年離れた位置にあり、
年齢は4500万歳と推定されています。
この種の天体は、どの天体とも重力的に結合せず単独でいることが多いので、
これまで宇宙を浮遊している孤立した惑星だと考えられていました。
でも今回の研究で、
約1兆キロ離れた距離にある主星“TYC 9486-927-1”の周りを、
公転していることが分かることに…
主星と惑星の存在は、どちらも8年前から知られていたのですが、
これまで誰も、これらの天体の間に関連があるとは考えていませんでした。
リチウムの量から分かった年齢
今回の研究では、
スペクトル線から“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”に含まれるリチウムの量を推定。
リチウムは中心部の核融合反応の過程で早期に破壊される元素なんですねー
なので、リチウムの量から恒星などの年齢を予測することができます。
そしてリチウムの量から推定された
“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”それぞれの年齢は4500万歳。
これは従来の推定と一致するだけでなく、
“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”が同時に形成された可能性が高いことを示し、
さらに、どちらも運動方向が一致していました。
また、年齢から“2MASS J2126”の質量は、木星の11.6~15.0倍になることが推定されます。
このことから、“2MASS J2126”と“TYC 9486-927-1”は、
重力的に結合した恒星と惑星の関係にある可能性が高いことが分かりました。
この惑星は孤立しているのではなく、
主星と非常に長い距離を隔てた関係の中に存在していたんですねー
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“TYC 9486-927-1”と“2MASS J2126”を着色した画像。 矢印が1000年間の動きを示している。 |
恒星系の成り立ちは謎のまま
この巨大惑星は“2MASS J2126”と呼ばれ、
木星の約11.6~15倍の質量を持ち表面温度は1530度。
表面温度が低いのは、この惑星の質量が低いことを示唆しているようです。
主星からの距離が地球と太陽間の約7000倍になり、
知られている中で最も広い公転軌道を周回しています。
この惑星が公転軌道を完全に1周するのにかかる時間は約90万年。
軌道があまりに広いので、
“2MASS J2126”は誕生以来、公転軌道を50回足らずしか巡っていないそうです。
ただ、これほど広い惑星系が、
どのようにして形成され、存続しているのか?
という疑問は未解決のまま…
たぶん生命が存在しないこの惑星に住んだとしたらと、
主星はただの明るい星にしか見えないので、太陽になる星を探すのは大変でしょうね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 恒星までの距離は太陽~冥王星の16倍! はるか彼方に飛ばされた系外惑星のなぞ