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再使用型宇宙船“ドリーム・チェイサー”、2016年に初の軌道飛行へ

2014年02月01日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
シエラ・ネバダ社の宇宙船“ドリーム・チェイサー”が、
2016年の11月に初の無人試験軌道飛行を行うことが決まりました。

“ドリーム・チェイサー”は、
NASAの「民間企業による有人宇宙船の実用化を支援」計画の下で、開発が進められている宇宙船のひとつです。

ベースになったのが、
NASAのラングレー研究所が開発した“HL-20”で、
地球低軌道まで7人の乗員が輸送でき、滑走路へ着陸できる上に、再使用もできるんですねー

カプセル型宇宙船である
スペースX社の“ドラゴン”などとは異なり、スペースシャトルに似たリフティング・ボディを持ち、輸送能力の高さからも注目されています。

シエラ・ネバダ社では、NASAとケネディ宇宙センターを打ち上げに使用する契約を結んでいて、“ドリーム・チェイサー”の打ち上げには、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社が運用するアトラスVロケットで行います。

着陸には2011年までスペースシャトルの着陸施設として利用していた、フロリダ州のシャトル着陸施設を使用。

点検には、ケネディ宇宙センターの運用・点検棟を使用します。ここは、ジェミニ計画・アポロ計画の時代から、宇宙機の点検に使用されてきた場所で、現在は、ロッキード・マーティンがNASAの有人宇宙船“オリオン”の開発のために使用しています。

なので今後は、同施設を“ドリーム・チェイサー”と“オリオン”とで共有することになります。

2013年に低軌道への商用有人輸送に向けた一連の試験を完了した“ドリーム・チェイサー”。
これにより、NASAの商業有人宇宙輸送プログラムCCDev2契約に要求される全試験を、達成したことになるんですねー



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