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数週間以内に地球に落下… 最も低い高度を回る衛星

2013年10月23日 | 地球の観測
ヨーロッパ宇宙機関は18日、地球の重力場を観測する人工衛星“ゴーチェ”が、「近日中」に燃料切れで落下する可能性があると発表しました。






ヨーロッパ宇宙機関の
人工衛星“ゴーチェ”
(イメージ図)




“ゴーチェ”は2009年3月に打ち上げられたヨーロッパ宇宙機関の人工衛星で、地球観測計画によって打ち上げられた科学衛星シリーズのひとつ。
地球の地殻と海洋の密度の違いを見分けられる、高性能の重力傾斜計を備えています。

矢のような形と羽根は、まだわずかな大気が残っている260キロという高度を飛ぶ際に、衛星を安定させるのに役立っていて、宇宙のフェラーリと呼ばれています。

さらに、イオンエンジンの噴射によって、機体を振動させずに大気抵抗による減速を防ぎ、軌道高度を維持することができます。

“ゴーチェ”は、より精度の高い重力マップを作成するために、2012年8月から高度を255キロから235キロに下げて運用を行っていて、世界で最も低い高度を周回する衛星になっていたんですねー

数週間以内に、イオンエンジンで使用しているキセノン燃料が切れ、40~50個の破片となって総計250キロが地球に落下すると予測されています。

また、“ゴーチェ”の燃料タンク圧は10月26日までにゼロになるのですが、エンジンはそれ以前に停止する可能性があり、現時点では、こうしたことがどの位置で発生するか予測できないんだとか…

ただ、地球大気圏に再突入するポイントに近づけば、正確に予測できるようになるようです。

まぁー 人工衛星が大気圏に突入し、それにぶつかる確立は、雷に打たれる確立よりも6万5000倍も低く、階段から落ちるなど、家の中で起きる事故で死亡する確立よりも150万倍低いので大丈夫だと思いますが…


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