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モバライダー mobarider

私たちの生活に深刻なダメージを与えるスーパーフレア。実は太陽でも起こりうる現象だった。

2019年06月21日 | 太陽の観測
若い恒星でしか起こらないと考えられてきた“スーパーフレア”が、太陽でも起こりうることが統計的な研究から分かってきました。

私たちの生活にも大きな影響を及ぼすことがある太陽表面の爆発現象“太陽フレア”。
もし、太陽で通常の数百から数千倍もの大規模爆発“スーパーフレア”が起これば… 地球は無事でいられるのでしょうか。


“太陽フレア”より大規模な爆発現象“スーパーフレア”

太陽の大気で発生する爆発現象“太陽フレア”では、磁気エネルギーが解放されて膨大な光や熱が放出されます。

大規模な太陽フレアが発生すると地球付近にも影響が及ぶことがあり、オーロラが見られたり、人工衛星や通信、送電施設に被害が生じたりします。

太陽以外の恒星でもフレアは発生していて、記録に残る最強の“太陽フレア”の数百倍から数千倍ものエネルギーを発生させる“スーパーフレア”を起こすものもあります。

こうした“スーパーフレア”は、ほぼ若く活発な恒星にしか起こらず、太陽では発生しないと考えられてきました。
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太陽に“スーパーフレア”が発生すれば地球にも大きな影響が及ぶ。


“スーパーフレア”は太陽でも起こりうる現象

今回の研究でアメリカ・コロラド大学ボルダー校の研究チームは、太陽と同タイプの恒星で発生した43の“スーパーフレア”現象を統計的に調査。
研究には、ヨーロッパ宇宙機関の位置天文衛星“ガイア”やアメリカ・アパッチポイント天文台の観測データが使われています。

その結果分かってきたのが、若い星ほど“スーパーフレア”を起こしやすいが、誕生から46億年経った太陽のような星でも全く起こらないわけではないということ。

研究チームによると、若い星は毎週のように“スーパーフレア”をお越すのに対し、太陽のような星の場合には数千年に1回ほど…
でも、今後100年間で起こる可能性はゼロではないようです。

1000年前なら太陽で“スーパーフレア”が起こったとしても綺麗なオーロラが見られるぐらいで大した問題は無かったでしょう。

でも、現在の地球だと私たちの周りは電子機器だらけなので、生活に深刻なダメージを受けることになりますね。


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