天の川銀河から脱出できるほどの高速で移動している連星が見つかりました。
同じような速度で、
天の川銀河から遠ざかっている単独の星は25個ほど知られているのですが、
離れた連星が発見されたのは初めてのことなんですねー
超高速連星
かみのけ座の方向に位置する“PB3877”は、
2011年にスローン・デジタル・スカイサーベイのデータから見つかった天体で、
当初は高温で超高速のコンパクトな星として報告されていました。
でも、ハワイのケック10メートル望遠鏡とヨーロッパ南天天文台の大型望遠鏡VLTで、
この星を分光観測してみたんですねー
すると、低温の伴星の存在が示され、
“PB3877”が超高速の離れた連星らしいことが分かってきます。
この連星を構成しているのは、
表面温度が太陽の5倍以上で質量が太陽の約半分の星と、
太陽より1000度ほど温度が低く太陽の約0.7倍の質量の星で、
地球から1万8000光年の距離にあるそうです。
連星はどこから来たのか?
これまでに25個ほどの超高速星が見つかっているのですが、
それらはすべて単独の星…
そう、連星は今回が初発見。
分からないのは、“PB3877”がどこから来たのかということです。
超高速星の多くは、
銀河中心の超大質量ブラックホールで加速されたものと考えられています。
でも、“PB3877”の軌道計算から銀河中心起源説は否定されることに…
また、星同士の衝突や超新星爆発が起源の可能性もあるのですが、
そうすると連星自体が崩壊することになります。
この連星は他の銀河からやってきた天体と考えることも出来ます。
その場合には長期にわたって徐々に加速されるので、
星自体は無傷でいられるんですねー
ただ、天の川銀河の周囲にあるどの星の流れとも関連は見られず…
やっぱり、連星の起源やその将来については分からないことだらけ。
“PB3877”が天の川銀河を離れてしまうのか、
それとも銀河内に留まるのかは、銀河内のダークマターの量に依存するそうです。
っと言うことは、
“PB3877”は天の川銀河のダークマターのモデルを検証する上で、
うってつけの天体とも言えますね。
同じような速度で、
天の川銀河から遠ざかっている単独の星は25個ほど知られているのですが、
離れた連星が発見されたのは初めてのことなんですねー
超高速連星
かみのけ座の方向に位置する“PB3877”は、
2011年にスローン・デジタル・スカイサーベイのデータから見つかった天体で、
当初は高温で超高速のコンパクトな星として報告されていました。
でも、ハワイのケック10メートル望遠鏡とヨーロッパ南天天文台の大型望遠鏡VLTで、
この星を分光観測してみたんですねー
すると、低温の伴星の存在が示され、
“PB3877”が超高速の離れた連星らしいことが分かってきます。
この連星を構成しているのは、
表面温度が太陽の5倍以上で質量が太陽の約半分の星と、
太陽より1000度ほど温度が低く太陽の約0.7倍の質量の星で、
地球から1万8000光年の距離にあるそうです。
“PB3877”の現在の位置と太陽の位置を示したイラスト。 |
連星はどこから来たのか?
これまでに25個ほどの超高速星が見つかっているのですが、
それらはすべて単独の星…
そう、連星は今回が初発見。
分からないのは、“PB3877”がどこから来たのかということです。
超高速星の多くは、
銀河中心の超大質量ブラックホールで加速されたものと考えられています。
でも、“PB3877”の軌道計算から銀河中心起源説は否定されることに…
また、星同士の衝突や超新星爆発が起源の可能性もあるのですが、
そうすると連星自体が崩壊することになります。
この連星は他の銀河からやってきた天体と考えることも出来ます。
その場合には長期にわたって徐々に加速されるので、
星自体は無傷でいられるんですねー
ただ、天の川銀河の周囲にあるどの星の流れとも関連は見られず…
やっぱり、連星の起源やその将来については分からないことだらけ。
“PB3877”が天の川銀河を離れてしまうのか、
それとも銀河内に留まるのかは、銀河内のダークマターの量に依存するそうです。
っと言うことは、
“PB3877”は天の川銀河のダークマターのモデルを検証する上で、
うってつけの天体とも言えますね。