akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

7日間映画チャレンジ【7日め】

2020-05-04 | 映画・芸術・エンターテインメント

#7日間映画チャレンジ【7日め】


1922年の『極北のナヌーク』(極北の怪異)。
1920~21年にかけて、カナダ北部のイヌイットを撮影したロバート・フラハティ監督の作品。
批評で「ドキュメンタリー」という言葉が初めて使われた映画でもあります。


私がこの作品を観たのは、2010年の9月、山形ドキュメンタリー映画祭が主催して下さったサイレント映画上映会でのことでした。
この作品を大スクリーンで観賞した後、私はキートン作品の活弁公演をさせて頂いたのですが、あまりに『極北のナヌーク』に感動し、キートンの世界にしばらく感覚が戻れなかった記憶があります。
その時の(10年前の)blogにも『極北のナヌーク』に大大大感動!と記していました。


極寒の地でたくましく生きる100年前のイヌイットたちの姿、その風習、文化。おそらく今は大きく変わっているでしょう。
(食文化が欧米化される前のイヌイットたちには、ガンや成人病と言われるようなものはまったくなかったと言います)
スタッフが村でイヌイットとともに暮らし、長期に渡って信頼関係を築きながら撮影されたこの作品。


撮影する側、取材する側が被写体に及ぼす影響は不可避的なものでドキュメンタリーにおける演出の問題なども孕みつつ、100年前の彼らの姿をつぶさに観ることができる、映画ってすごいなと思います。

『極北のナヌーク』予告編

 


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