なんてタイトル、ぎょっとしますよね。そうなんです。
このタイトルのおかげで、8月17日からの六本木俳優座での<手話×朗読>公演はなかなかPRに苦戦しているとのこと。
もともと女性3人が語りかける芝居なのですが、今回は、ろう者3人と聴者3人計6人の舞台になっています。アフタートークショーも充実していて、今日はその司会(兼手話通訳)を務めるNHK手話ニュースの飯泉菜穂子さんに誘われ、公開リハーサルを見せていただきました。
内容は、普段あまり口に出して公に語られることのない「女性器」について。日本人の発想ではありません。アメリカで200人の女性にインタビューした中から、いくつもの独白(モノローグ)を重ねる形でイブ・エンスラーという女性が脚本化し、世界中で舞台上演されてきた作品です。
放送禁止用語的な文言や直接的な表現のおかげで広報宣伝が困難なため、ほとんど口コミで広がっているとのこと。日本では2006年に宮本亜門さんの演出で一度上演されています。
見学した私も、最初は「照れくさい」とか「恥ずかしい」とか「あえてこういうテーマに触れなくても」と、演者および舞台との距離を感じるわけですが、だんだんと、大真面目に時におちゃめに語られる人生体験の数々を聴きながら、同情したり、共感したり、驚いたり、しまいには隣の飯泉さんと一緒に大笑いしたりしていました。
性や体に対する考え方、文化の差異、心と体の平和国家の平和、愛、差別偏見、時代の変化…様々なことを感じさせてくれるとても新鮮な舞台です。
しかし、なにより見応えがあるのは、この舞台がろう者による手話パフォーマンスと、聴者の語りの、両方で観客に迫ってくるということです。手話といってもおとなしく手だけで表現するわけではありません。ろうの舞台女優として活躍し、今回のプロデュースも行う大橋ひろえさん、映画女優として活躍してきた忍足亜希子さん、フランス人でフランス手話を使うイザベル・ヴォアスさん、彼女たちの表情、体いっぱいの体当たりの表現は、手話がわからなくても話者の感情を十分に伝えてくれます。
西田夏奈子さん、足立由夏さん、大窪みこえさん(WAHAHA本舗)らによってリンクして発せられる語りも、いやらしさや下品さを感じさせず、とても好感が持てます。彼女たちも表情豊かに声と体で表現しているわけで、一度に手話と両方の表現で語りかけられる体験も新鮮です。イザベルさんのフランス手話もパフォーマンスとして楽しめます。
誰かと一緒に行くのは抵抗があるな…という方はお一人でもかまいません。ちょっと値もはりますが、面白い体験ができると思って、ぜひ足を運んでみて下さい。
何を感じるかは…体験してみないとわかりません
ちなみに、この日ちょうど通し稽古が終わったころに、地震がありまして…パリ在住フランス人イザベルさんは生まれて初めて地震を体験したそうです
『ヴァギナモノローグス』<手話×朗読>
8月17日(月)~23日(日)
六本木俳優座劇場
前売4500円 当日5000円
<トークゲスト>
18日19:00 早瀬憲太郎氏(映画『ゆずり葉』の監督・脚本。この映画は、本当に素晴らしかったです)
20日14:00 喰始氏(WAHAHA本舗主催・演出)
20日19:00 斎藤里恵氏(筆談ホステス。銀座のクラブのNo1だとか)
22日14:00 ピーコ氏(ファッションジャーナリスト)
22日19:00 尾辻かな子氏(前大阪府議会議員、レズビアンアクティビスト)
司会 飯泉菜穂子氏(NHK手話ニュースキャスター、世田谷福祉専門学校教諭)
このタイトルのおかげで、8月17日からの六本木俳優座での<手話×朗読>公演はなかなかPRに苦戦しているとのこと。
もともと女性3人が語りかける芝居なのですが、今回は、ろう者3人と聴者3人計6人の舞台になっています。アフタートークショーも充実していて、今日はその司会(兼手話通訳)を務めるNHK手話ニュースの飯泉菜穂子さんに誘われ、公開リハーサルを見せていただきました。
内容は、普段あまり口に出して公に語られることのない「女性器」について。日本人の発想ではありません。アメリカで200人の女性にインタビューした中から、いくつもの独白(モノローグ)を重ねる形でイブ・エンスラーという女性が脚本化し、世界中で舞台上演されてきた作品です。
放送禁止用語的な文言や直接的な表現のおかげで広報宣伝が困難なため、ほとんど口コミで広がっているとのこと。日本では2006年に宮本亜門さんの演出で一度上演されています。
見学した私も、最初は「照れくさい」とか「恥ずかしい」とか「あえてこういうテーマに触れなくても」と、演者および舞台との距離を感じるわけですが、だんだんと、大真面目に時におちゃめに語られる人生体験の数々を聴きながら、同情したり、共感したり、驚いたり、しまいには隣の飯泉さんと一緒に大笑いしたりしていました。
性や体に対する考え方、文化の差異、心と体の平和国家の平和、愛、差別偏見、時代の変化…様々なことを感じさせてくれるとても新鮮な舞台です。
しかし、なにより見応えがあるのは、この舞台がろう者による手話パフォーマンスと、聴者の語りの、両方で観客に迫ってくるということです。手話といってもおとなしく手だけで表現するわけではありません。ろうの舞台女優として活躍し、今回のプロデュースも行う大橋ひろえさん、映画女優として活躍してきた忍足亜希子さん、フランス人でフランス手話を使うイザベル・ヴォアスさん、彼女たちの表情、体いっぱいの体当たりの表現は、手話がわからなくても話者の感情を十分に伝えてくれます。
西田夏奈子さん、足立由夏さん、大窪みこえさん(WAHAHA本舗)らによってリンクして発せられる語りも、いやらしさや下品さを感じさせず、とても好感が持てます。彼女たちも表情豊かに声と体で表現しているわけで、一度に手話と両方の表現で語りかけられる体験も新鮮です。イザベルさんのフランス手話もパフォーマンスとして楽しめます。
誰かと一緒に行くのは抵抗があるな…という方はお一人でもかまいません。ちょっと値もはりますが、面白い体験ができると思って、ぜひ足を運んでみて下さい。
何を感じるかは…体験してみないとわかりません
ちなみに、この日ちょうど通し稽古が終わったころに、地震がありまして…パリ在住フランス人イザベルさんは生まれて初めて地震を体験したそうです
『ヴァギナモノローグス』<手話×朗読>
8月17日(月)~23日(日)
六本木俳優座劇場
前売4500円 当日5000円
<トークゲスト>
18日19:00 早瀬憲太郎氏(映画『ゆずり葉』の監督・脚本。この映画は、本当に素晴らしかったです)
20日14:00 喰始氏(WAHAHA本舗主催・演出)
20日19:00 斎藤里恵氏(筆談ホステス。銀座のクラブのNo1だとか)
22日14:00 ピーコ氏(ファッションジャーナリスト)
22日19:00 尾辻かな子氏(前大阪府議会議員、レズビアンアクティビスト)
司会 飯泉菜穂子氏(NHK手話ニュースキャスター、世田谷福祉専門学校教諭)
がちがちのフェミニズム理論を押し付けてくるわけではなく、面白そう。
これを観て男性である自分がどう思うか、何を考えるかも知りたいけど、それと同じくらいに観客席の他の鑑賞者(老若男女)がどんな反応を示すかも知りたいですね。
千秋楽、観に行きますよ!
私もトークショー付きの日に一日伺うことにしています。