間もなく閉館となる六本木・俳優座劇場で、
『にんげんたち~労働運動社始末記』を観劇。
大正から昭和初期にかけて実在したアナーキストたち、大杉栄をはじめとした労働運動社の癖ある面々の、ハードボイルド群像劇です。
以前藤沢周平の舞台でご一緒した鶴岡出身の俳優白幡大介さんは、大杉の片腕、和田久太郎役。
一途でどこか滑稽な役柄を見事に作り上げていて、この愛すべきキャラクターが舞台全体にとてもいいリズムを作っておりました。
ちょうど無声映画の時代です。
アナーキズムを感じさせる邦画作品は、おそらく製作本数に対して現存する数がだいぶ少ないと思われますが、4 月に活弁する阪妻主演の『雄呂血』は代表的一作と言えるはず。
同じく藤沢周平の舞台でご一緒した俳優菅原司さんもいらしていて、談義尽きず、でした。
劇団文化座公演168
「にんげんたち~労働運動社始末記」
作:マキノノゾミ
演出:鵜山仁
俳優座劇場で3月2日まで。
本日22日(土)18:00からの鳥越アズーリFMのネット番組「小倉 浩二の今夜も素敵な人と」にゲスト出演させて頂きました。
たっぷり50分!
小倉 浩二 さんはシャンソン歌手。 歌声はもちろん、お話される声も笑顔も素敵です。
番組は同局のホームページ(https://azzurri-fm.com)からご覧になれます。
後日、見逃し配信もございます。





下北沢の老舗バー「レディ・ジェーン」へ。
喜劇映画研究会の新野敏也さんと石井たき子さんと一緒に。
50年続く老舗の名店は、しかし、再開発によって立ち退きを迫られ、4月に幕を閉じるという。
なんてもったいないんだろう。
レコードのジャズが心地よい空間で、希少な年代物のテキーラやミズナラの樽で寝かせたシーバスリーガルを味わいました。
▲シーバスリーガル・ミズナラ・スペシャルでご機嫌
▲マスターと私が指しているのは、ひときわ目立つ喜劇映画研究会の伝説の上映会ポスター
▲石井たき子さん、新野敏也さん、マスター大木雄高さん







活弁シネマライブ@高円寺シアターバッカスvol.14 は3月7日(金)8日(土)アルフレッド・ヒッチコック監督の『農夫の妻』。


今日まで3日間、ほぼ満席でなんとか終えることができました。本当にありがとうございました。
『國民の創生』永田雅代さんと小沢あきさんの素晴らしい生演奏で語らせて頂きました。
KKKが最終的に逆差別に苦しむ南部の白人を救う正義の味方的な描かれ方になっていることや、結果的に黒人差別を助長してしまったという問題作ではありますが、グリフィス自身は、南北戦争前からの黒人差別や戦争の悲惨さ、終戦後のリンカーン暗殺と急進派の不寛容な政策が引き起こした黒人と白人の悲劇(突然権利と権力を持ってしまった黒人と、選挙権も奪われた白人)、欲と無理解と根底にある差別意識が引き起こす事件…などなどを、最後はお得意のラスト・ミニッツ・レスキュー(土壇場での大逆転劇)の手法で一大エンターテイメントにしたかったのだろうと思います。
大ヒットと同時に大非難も浴びたであろうグリフィスが、おそらく悔しさとプライドとさらなる情熱に突き動かされて撮り上げたのが、人間の不寛容をテーマにした『イントレランス』。
『イントレランス』始め、今回もいろいろとリクエストを頂きました。
また一つ一つの作品に真摯に向き合っていきたいと思います。
『國民の創生』もバージョンアップさせてまた語れたらと思ってます。
どうぞ今後ともお付き合いのほど、宜しくお願いいたします。
次回は3月7日(金)8日(土)、ヒッチコック監督のもっとも明るい作品!ラブコメディ『農夫の妻』です。
これも、活弁でご覧頂いたほうが絶対面白い作品!
ぜひご覧下さい!





日替わりでベテラン俳優さんたちが出演するのですが、今日は、小野武彦さん、前島亜美さん、酒井若菜さん、平田広明さん。
過酷な太平洋戦争中を生き抜いた親子と、柴犬と野良猫の絆の物語。
脚本と語り、どちらもとても素晴らしく、しみじみ涙して、絵本も購入しました。(今朝のNHK朝イチがちょうど大人のための絵本特集だったのよね…)
お声かけ下さいました小野武彦さんに感謝。
俳優座劇場にもだいぶ勉強させて頂きましたが、まもなく閉館と思うと寂しいです。
今月末の『にんげんたち』も伺う予定です。




