最高級、献上「若狭かれい」発送 小浜、厳選１６０匹 若狭を代表する冬の味覚「若狭かれい」を皇室に献上する発送作業が９日、福井県小浜市川崎１丁目の小浜魚商会館で行われた。小浜魚商協同組合員１３人が厳選した最高級のカレイを丁寧に包装した。１０日午後に、天皇、皇后両陛下をはじめとする５宮家に県職員が直接届ける。
若狭かれいは若狭湾で水揚げされたヤナギムシガレイを指す。淡泊な白身にほのかな甘味が特徴で、１１月末から１２月にかけて最もよく身が締まる。２００７年に特許庁から地域ブランドの認定を受けた。県は１９８５年から皇室へ献上しており、今年で２４回目となる。
８日に水揚げされた約１５００匹のうち、体長２５～３０センチ、重さ１５０～２００グラムの約１６０匹を選別した。うろこと内臓を除いて水洗いし、塩を振って約２時間寝かせた後、竹ぐしに刺して乾燥機にかけた。
発送作業では、白いマスクや帽子、手袋姿の組合員が肉厚で形の良い７５枚を選び、１５枚ずつ竹かごに詰めた。最後に和紙で包み、金と銀色の水引で飾って仕上げた。同組合理事長は「今年はカレイの漁獲量が少なく心配だったが、最高品質のものを確保できてほっとしている」と話した。
５宮家 ■ 秋篠宮（当主：文仁親王） ■ 常陸宮（当主：正仁親王） ■ 三笠宮（当主：崇仁親王） ■ 桂宮（当主：宜仁親王）■ 高円宮（当主格：憲仁親王妃久子） 