トヨタ自動車は12日、東京都内で07年のモータース ポーツ活動計画を発表し、F1世界選手権に投入する新型 マシン「TF107」を公開した。発表会で渡辺捷昭社長は「1957年にトヨタがモータースポーツに参入して50年の記念すべき年。今年こそ、F1で念願の優勝を飾りたい」と力強く抱負を語った。
参戦6年目となるF1「パナソニック・トヨタ・レーシング」チームは07年仕様車「TF107」を投入。新開発のV8エンジン「RVX-07」を搭載し、空力性能の向上と重量配分の改善を狙ってレイアウトを一新した。ドライバーには引き続きラルフ・シューマッハー選手とヤルノ・トゥルーリ選手を起用する。また「ウィリアムズF1」チームにも「RVX-07」エンジンを供給する。
米国最大のモータースポーツであるストックカーレース「NASCAR」には、日本メーカーとして初めて最高峰の「ネクステル・カップ・シリーズ」と、それに次ぐ「ブッシュ・シリーズ」に「トヨタ・カムリ」で参戦、ピックアップトラックの「クラフツマン・シリーズ」と合わせてNASCARの3大シリー ズ全てに参加することになる。
国内では、市販車改造レースの頂点「スーパーGT」のGT500クラスで昨年総合優勝のチーム・トムスをはじめとする全6チームにレクサスSC430を供給し、トヨタ勢による3連覇を目指す。「フォーミュラーニッポン」へのエンジン供給も継続する。
渡辺社長は「スポーツは結果ではなく勝利への過程に価値があると思うが、F1に参戦以来5年間で十分すぎるほど過程を積み重ねてきた。今年こそは表彰台の真ん中に立ってもらいたい。来年の会見で同じことを言わなくて済むようにして欲しい」と語った。パナソニック・トヨタ・レーシングの冨田務代表は「50周年だからというプレッシャーはない。勝利に必要なのは技術力と真のチームワーク」と話し、新マシンによる栄冠獲得に強い意欲を見せた。【小座野容斉】 トヨタ モータスポーツサイト http://www.toyota.co.jp/ms/ 2007年3月13日 小さい画像をクリックすると大きな写真で見られます。
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