自転車の人身事故

　自転車の人身事故、損害賠償は？　本社セミナーに県民ら７０人

　福井県損害保険代理業協会主催のセミナー「自転車事故に備えよう」（福井新聞社後援）が２５日、本社風の森ホールで開かれた。会員や一般県民ら約７０人が参加し、近年社会問題化している自転車が絡む人身事故の実態を学んだ。
　同協会によると、自転車事故は昨年、全国で約１５万件、県内では約４２０件発生した。自転車の場合、強制加入の保険がないため、数千万円という高額の損害賠償が生じ加害者、被害者ともに苦しむ事案もあるという。
　セミナーでは日本損害保険協会の栗山泰史常務理事が講演した。
　栗山さんは損害賠償を支払えずに自己破産したり、刑事罰により２年近く収監された事例を紹介し「自転車でこんなことになるとは誰も思わない。国民の常識と、たまたま起こる自転車事故のギャップがものすごく大きい」と強調。自転車は“車両”であるという認識を持ち、事故を未然に防ぐことが重要と訴えた。

　30年以上昔のことですが私の長男も自転車で幼児と衝突したことがありました。幼児の前歯が折れて歯科医院で矯正したのだが数十万も支払ったとか 。困りましたね、保険など加入しておらず、警察にも事故の届けなどしていません 。かろうじて別の保険から相手にいくらか支払いましたが、ご近所の方に事故の模様を証明していただき事なきを得ました。私も小学生のこどもが飛び出してきて自転車に接触したことがありましたが、急いで救急車や警察への連絡をお願いしたのですがなんとこどもの家で「おかあさんと行きたい」なんて家の中を走り回っていました。外傷として擦り傷ぐらいはあったのでしょうが出血している様子はありません、心配なのは内出血ですから救急車を手配したのです。
　人身事故となり免許停止の心配をしましたが、裁判所に呼ばれて結果は罰金なし、免許停止ということで運転免許センターへ真面目にバスなどで行ったのですが、案内に書かれていた免停にもならずに 。裁判所では「ブレーキの跡からは事故の調書に書かれているほどのスピードにはならない、もっと警察官に主張しなければ・・・」なんて。
　こどもの家は道路より高くなっていて、坂道を飛び出したということでドライバーには過失がないとのことでした。交差点など路地などからは飛び出さないか注意して運転しなければなりませんが、玄関などからの飛び出しは 。長男の事故も修学前後のこども自転車でそんなにスピードが出せるわけがないと思うのですが「ものすごくスピードを出していた」なんて母親は 。この事故も玄閑先から道路へ飛び出したことで保護者の責任を問えるような年齢でした 。自動車の事故だったら大怪我をしていたでしょうが、保険金はほとんど支払われないと考えられるケースでした、過失を必ず相殺されますからね（玄閑さきから保護者の責任が問われるような幼児ですから）。
　先日もニュースでマンションなどの地震保険が査定で支払われないケースが多いとか 、加入する際は地震で損害を被ったら保険金が支払われるなんて安易に考えがちですがなかなか損保は甘くありません 。保険金詐欺なんて記事にならない件もたくさんあるでしょうに、弱者には損保は強い態度で 。