天気の良いこの時期だけになるだろう。
この錆だらけの自転車で、自宅から店まで乗ってくることにした。約50分かかる。
元々この自転車は盗難車であろう。弊店の陰に隠すようにこの自転車は置かれていた。その間約1年になる。時々学生が乗ってくるようだ。学校に遅刻しそうになると、爺の店まで乗ってきてここで放って行くわけだ。しばらく(数日)すると無くなることがあるから、いずれ持ち主が取りに来るのだろう。そんな放置自転車が年に1~2度ある。だが、今回は一向に取りに来る気配が無い。盗難車だ。
いままで数十回盗難車があった。名前や、連絡先が書かれていれば、持ち主に電話する。礼を言う人言わない人いろいろだ。だが、連絡先が書かれてないと警察に連絡する。今回も全く手掛かりが無く、警察も盗難届が出されてないからいつものように「お宅(弊店のこと)で処分して下さい」と言う。道路に放置してあると市が処分する。だが、店の敷地内だから店で処分しなければならにとか、・・・。なんかおかしいな・・・・。
警察に通報してからも既に数カ月経った。
この頃気持が良い日が続いた。自転車で出社してみようと思い立った。そこでこの自転車を自転車屋さんに持って行き、乗れるかどうか調べててもらった。なんとか乗れそうだ。少し変な音がするがまあ良いだろう。
自宅から店までの間に、一級河川の矢作川がある。爺の父も昔西尾中学(今の西尾高校)に自転車で通ったが、冬の寒く風の強い日は渡るのが辛かったと言っていた。
古い橋の橋げた跡だろうか。
狭く、向こうから大型車両が来ると、とても怖い思いをしたのを爺も小学生の頃にしたものだ。中学の頃趣味で鉄道模型を作っていたがその部品を自転車に乗って西尾の町まで買いに行ったこともある。だが、やはり矢作川は鬼門だ。バスに乗って西尾に行くことが殆どだった。バスで約30分余だった。だが、今は歩道もある大きな橋になった。
矢作川のアサリ取り風景である。(たぶん)
・・・河口に近いのでアサリが良く取れる。地元の事だがあまり爺は知らない。普通の「潮干狩り」は浅瀬の海でレクレーションのように行われる。
漁となると違うようだ。彼らは漁協の監察を持った漁師だ。腰までのゴム長を着て川に入る。数m離れたところに急な深みがあったりして危険と隣り合わせだ。このゴム長、水が入ると簡単に脱げない。素人が時に溺れる。こんなところで溺れるのかと思う人が多いだろう。運悪く近くに誰もいなかったりすると大事故となる。潮干狩りのイメージしか無い人には、理解し難いだろう。
碧南に入ると玉ねぎ畑が続く。
手前は収穫直前で、奥の方は収穫の終わった畑だ。
この時期、お客さんや親せきから玉ねぎやタケノコ(今年は10本余)もよく貰う。玉ねぎとタケノコと鶏肉の炒め物の料理が食卓によく上る。食費が安くなると婆は喜んでいる。・・・
爺としては、 ああ、寿司食いてぇ!