上手に眠れば元気になれる・・・ オーダー枕とベッドの快眠ひろば

寝具の商品情報から正しい使い方まで。健康的に上手に眠る(科学的?)サイト。ふとん屋の爺の「寝言戯言独り言・趣味」の話。

睡眠環境を良くすることが寝具店の使命です。

2010-05-23 22:40:51 | まくら
 昨日は5名・本日も天候の悪い中8名のお客様に「快眠オーダー枕」をお求め戴きました。調整の方も3名ありました。遠いところをありがとうございます。

               

 その中で、先々週にオーダー枕を作らせて戴いたご夫妻がありました。とても良かったからと言って今度は、(嫁がれた)お嬢様(と思う)を連れてご来店下さいました。

 そのお嬢さん、ちょっと厄介でした。
 寝つきが悪く、眠りが浅いと訴えられていました。通販で「メディカル枕も買った、テンピュール枕も買った。評判の良い枕は殆ど買った。ふとん屋さんより枕は多いよ。」と、その時はうつ病とは思えないほどの明るさでした。でも、熟睡できない。病院で「うつ病」と診断され睡眠導入剤と(睡眠薬と言われましたが)抗うつ薬(だと思う)の2種類の薬を処方して戴いているそうです。
 うつ病に不眠症が重なったような、そんな方でした。(詳しいことは分かりません)

☑眠りが浅い ☑もっと長く寝たい ☑寝た気がしない ☑寝つきが悪い
☑肩こり ☑首が痛い ☑頭痛 ☑慢性便秘  と、たくさんの項目にチェックが入りました。

 ところが、睡眠生活習慣は悪く有りません。精神科の医師から睡眠の指導を受けたり、彼女なりにいろいろ勉強もされたようです。
 実際日々、お風呂も少しゆっくり入り 2時間ほど後には、毎日ほぼ決まった時間に床に入り、起床時間も一定です。朝食もキチンと食べているそうです。
 薬のためでしょうか、起きるのに目覚まし時計が必要だと言われます。なのに熟睡感がないようです。

 さらに、睡眠改善につながることは無いかと、いろいろお話をうかがいました。
①仕事が忙しく、週一回のヨガ教室に通うのも出来ないことが間々あるそうです。運動不足はご本人も自覚して見えました。
②昼休みの休憩が交代制で遅番の時は午後1時からだそうです。その時は食堂もガランとしているので、食事の後少し仮眠を取るそうです。

 うつ病の原因の一つに「セロトニン不足」が原因の一つだろうと以前から言われてます。
セロトニンが不足すると、気分が不安定だったり、寝つき・寝起きが悪くなったり、ちょっとのことで何かが気になったりするようです。
逆にセロトニンが充分だと、前向きな気分になれて気持ちも落ち着いて過ごせるようです。
 この「セロトニン」の日中の分泌活動が活発であるほど、夜間の睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が良くなると言われてます。日中太陽の光に当たるほどセロトニンが増えるのです。メラトニンの原料がセロトニンで、セロトニンの原料はトリプトファンというアミノ酸(たんぱく質)です。また、メラトニンは朝の光をしっかり感じてから14~5時間後に分泌が始まるということから、「早起き朝ごはん」をという運動が提唱されている訳ですね。
 だがかといって、投薬などによって「セロトニン」を増やせば、即、「うつ」は治るかと言えば、そう簡単には参りません。投薬を始めても効果が表れるまでに、何故かしばらく日数(1~2週間)がかかるようです。セロトニンが増え、「うつ」が改善されるまでの間にまだまだいろんな要素がからんでいるようです。
医学界でも、うつ病の原因はまだまだ十分に解明されていません。これ以上の話は専門の先生にお任せしましょう。

 彼女の場合、10分程度の仮眠が、午後の身体や脳の働きを良くするのでしょうか。そんな日は体調も良いと言われてます。セロトニンの分泌を活発にするような、メリハリのある生活が「うつ」には効果があるのかも知れませんね。また、事務職の為か以外に太陽光が不十分なのかもしれません。でも、仕事柄PCのモニターを見ている時間が長いようです。そこで、夜は照明の照度を落とし、出来れば間接照明にしたらどうかということも、提案させて戴きました。
 最後に、「グリシン」というアミノ酸が睡眠に良いという研究が有ります、とお話をしたらすごく興味を持たれたようです。味の素から「グリナ」という商品名でサプリメントが出ていることをお話したら、早速ネットで調べてみると言っていました。

        ご本人ではありません。

 測定後、オーダー枕を試して戴きました。多くの方が「(思ったより)低いね」と言われるように、彼女も低いと言われました。でも、なぜこの高さになるのかを説明し、また正しい枕の使い方を説明しました。「だからメディカル枕が合わなかったんだ。」と、納得されたようでした。
(爺がいつも言うように・・・・評判の良い寝具が必ずしもあなたにとっての最適寝具とは限らない・・・ということです)

 
 
 そんな病的な方々だけでなく、多く皆さんにとって「オーダー枕」は本当に良いのか。快眠を約束してくれるのか?そう思われた方もいたでしょう。

 いままで、不眠を訴えられる方で、枕が合わなかった方は少なくありません。一口に合わないと言っても2つの大きな要素があると思います。①枕の高さと②蒸れ感の無い適度な硬さ、が考えられます。特に「高さ」は大事です。
 この「快眠ひろば」のオーダー枕は測定によってキチンと高さを合わせます。もちろん、枕の高さを合わせただけでは不十分です。敷き寝具の硬さによっても、高さが変わってきます。そのように枕と敷きとを同時に考えながら調整します。高さが合うことによって快眠を得て戴いたお客様が多いのも、ある意味「快眠ひろば」の自慢できるところです。でも絶対はありません。だから、何度でも調整するのです。

 もちろん、睡眠改善のお話をすれば、これで「うつ病」をはじめ、不眠症などが治る訳ではありません。だが、測定によってその人に合った枕と敷き寝具とを提案するという、すなわち、「睡眠環境を良くする事」によって、お客様が少しでも快眠を得て戴くことができるようにするのが、寝具店の役割だと思っています。

  Watakeiには、眠りのプロ(睡眠環境診断士・睡眠改善インストラクター・上級睡眠指導士)がお待ちしてます。お気軽にご来店下さい。
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