7月12日から15日まで、青森・久栗坂、恐山、奥入瀬・十和田湖、大館、上小阿仁村と回る、一足お先の夏休みを戴きました。友と婆の両親の墓参り、そして爺の二人の友の思い出を辿る旅でした。
最後に、奥入瀬渓流の話でこの旅を締めくくりたいと思います。
奥入瀬渓流を歩くのも今回で三回目です。何度歩いても、気持ちがいい。
奥入瀬渓流ホテルを9時半過ぎチェックアウトし、石ケ戸まで約10分、石ケ戸の駐車場に車を置いて、9時57分のJRバスに乗って子の口まで行きました(10時20分着)。その子の口から、奥入瀬渓流を歩いて石ケ戸まで戻って来る行程を選びました。JRバスに初めに乗るのは要所要所で観光バスのように停車して説明アナウンスがあるからです。
木々はその大きさを変えている筈ですが、40年前と何も変わって無い感じです。距離にして約8.9㎞です。約3時間でした。
子の口から
銚子大滝
奥入瀬の流れ
そして、最もシャッターが切られる場所がここ「阿修羅の流れ」です。
「阿修羅の如く」といえば怒り狂う様を表現するのに使われるが、子を思う親心、子のためならば鬼にもなろうという気迫・・・最近「阿修羅の心」がほんの少しだけ判るような気がする。興福寺の阿修羅像をみて少年のようだと思う方もいるだろうが、本当の阿修羅は男親であり、大事な我が娘のためならたとえ婿であろうと戦う男親である。
そんな荒々しい名前とは別に、疲れを忘れさせる景観です。
子の口を出発する時「およそ9㎞歩けるか?」と婆に聞けば、「大丈夫!」と調子の良い返事であったが「雲井の滝」辺りまでは爺の先を歩くことが多かったが、「阿修羅の流れ」辺りから歩が進まなくなってきた。婆にとってはあと2㎞余の道のりは長かったようだ。
天気予報は曇り時々雨であった。だが、途中少しばかりぱらついたが、最後まで傘を取りだす必要はなかった。曇り空が幸いしたのか、それでも少し遅れたがほぼ予定通りに終始した。そして大町桂月の詩を思い出しました。日本に生れて良かった!
住まば日の本、遊ばば十和田、歩けや奥入瀬三里半