「ウレタンやラテックスなどのノンコイルマットは地球にやさしい」というキャッチコピーが時々目に着く。ヨーロッパではウレタン・ラテックス系のベッドマットが今主流になろうとしている。
何故、コイルマットはエコでないのか? 逆に、ウレタン・ラテックスマットは本当にエコな商品なのか。以前から誰かに聞いてみようと思っていた。
以前、イタリアのベッドメーカー(ノッティンブル社)の社長さんとお会いした時、いろいろとヨーロッパのベッド事情を聴かせて戴いた。イタリア語はもちろん英語も苦手、否、喋れない爺としては、少々気の重い所でもあったが、なかなか日本に来る機会が無いという社長さんであったので、通訳の人を介してあれこれ質問した。
最後は夕食を共にしようということになり、天ぷら屋に行った。器用な方で箸を上手に使って、しかも日本酒を注文された。趣味は料理を作ることで、他に職業をもし選んだならば、料理人に成りたかった、そんな気さくな社長さんでした。
ノッティンブル社のイタリア人社長(左) 通訳(中央女性) 爺(右)
ヨーロッパで何故ノンコイルマットの人気が上がっているのか。
①ノンコイルマットは生産製造過程での二酸化炭素の発生量がコイルマットより少ないという点。
②廃棄する時は消費者の自己責任で廃棄しなければならないようだ。つまり土の中に埋めるとか焼却するとか、しなければならない。
③大した理由ではないと思うが、購入した商品は自分で持ち帰らなければならない。原則、配送料は有料である。その点、スプリングマットは大変だが、ノンコイルマットは真空パックされているから、簡単に乗用車で持ち帰ることができる。
なるほどと納得した。 だが・・・その後ある疑問が浮かんだ。確かに生産製造過程では二酸化炭素の発生量は少ないかもしれないが、土の中に埋めて微生物が分解するのにいったいどれだけの時間がかかるのだろうか? 10年程度使用するなら少なくとも10年以内で分解されなければならない。分解が追い付かないと土の中がゴミだらけになる。 また、焼却するとなれば、逆に二酸化炭素の発生量は相当な量であると思われる。ラテックスは天然ゴムではあるが、高反発・低反発マットの原料は主に石油である。これでは本当のエコと言えるのだろうか?
このあたりの数値は爺は知らない。調べてみよう。判ったらまたブログでお知らせします。
鋼線コイルマットは分が悪い。ノンコイルに比べると確かにエコと言い難い。だが、持ち(マットの寿命)はどうだろう。一般にはマットの寿命は10年程度と言われる(寝心地の良いのは7~10年程度)。以前東京のシモ▼ズベッドのショウルームで説明を受けた時もそう言っていた。だが、コイルに「焼入れ」をするとしないとでは大いに寿命が違う。「焼入れ」をしないと早くヘタる。焼入れの無いコイルマットは寿命は数年から10年程度。これならノンコイルマットの方が良い(エコ)のは明明白白。「焼入れ」の無いコイルマットはノンコイルと比較しても、価格・運搬・廃棄・・・どうみても負けかな?!
ちょっと待った!と言いたい。
日本ベッドのシルキーマットは一般のマットの2~3倍の寿命がある。15~20年程度は十分持つという。なぜなら、しっかりと焼入れをしているからだ。世界で初めて「焼入れ」をしたメーカーと聞いている。しかも、世界で(たぶん)唯一作り直し(リフォーム)ができるマットだ。側生地を交換してもらえるのだ。生地が破れたから新しいマットを買う必要はない。側生地のみ交換してもらえば良いのだ。そうすれば、たぶん20~30年は十分持つだろう。いやもっと持つかもしれない。
過日、箱根駅伝の際にTVでも映るあの超老舗旅館「富■屋ホテル」からベッドマットが戻ってきたそうだ。40年前のシルキーマットの前身だそうだ。側生地は擦れて痛んでいたが、分解してみたらコイルは全く痛んでいなかったという話だ。そうなると、決して反エコどころか、堂々とエコ商品と言える。稼働率70%なら一般家庭で考えれば25年から30年程度は使える計算になる。
日本ベッドの社員の説明の受け売りを前提とした説明と計算である。実際の試験データは入手していない。
これでは、Watakeiの存在価値が無い。徹底的に調べようと思うが、各社企業秘密の部分だから、果たしてオープンして貰えるかな?
9月に入り一部店内のベッド売り場の模様替えをしました。
①世界一の寝心地と耐久性を考えるなら・・・・日本ベッドのシルキーシリーズ(7種類)
②ノンコイルならウッドスプリングとラテックスマット(4種類)の組合せがお薦め
③床からの起き上がりに苦労されている方には、電動ベッド(3種類)や手すり付きベッド(2種類)
④その他ノンコイルマット(5種類)
と、展示してます。マットにはそれぞれ特徴があります。これらベッドを実際店頭でじっくり試し寝ができます。そして、Watakeiの最大の特徴は、体型測定装置を使って最適な硬さのマットをご提案できることだと思っています。高級なマット・厚いマットほどソフトでラグジュアリーと説明する大手家具店もあります。逆に、硬いマットは身体に良いと説明する家具店もまだまだ多いようです。Watakeiはあなたに最適な硬さのマットをご提案したいのです。
9月5日中国ブロックの西川チェーン店の皆さんが、Watakeiの店を診断に訪れて戴けます。いろんな問題点を指摘して戴けると思います。それに基づいて売り場を修正しようと思います。楽しみです。
ああ~・・ぐっすり寝たー!
枕の調整会 開催中! ちょっとでも違和感があったら、気軽に調整しに来て下さい。