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友達…大学時代

2009-03-02 00:07:04 | 爺の寝言戯言独り言

以前、高校時代の友人、そして幼友達の話をしました。今日は弘前大学時代の数少ない友人の話です。

 

在学中に、二人の同級生が我が家に来たことがある。弘前から碧南までおよそ1000㎞だ。二人とも夏休みに来た。後で聞いた話では、あまりの暑さに、まるで熱せられたフライパンの上で生きているようだと、また、灼熱地獄のようであったと…。

 

1人は教育学部のトップの学生であった白坂君である。下宿が同じであった彼は、卒業と同時に高校の教諭となった。今でも毎年彼から、リンゴが送られてくる。リンゴが来るたびに歳の瀬が近いことを実感している。

  貧乏学生の爺は生協で当時一個5円の「落ち林檎」を買って食べたものだ。

 

(ちなみに爺も教育学部であったが、勉強はせずに、クラブ活動と体育会活動に専念?していたので、一時は教授から卒業は難しいと脅かされていた。卒業できたのが不思議である。卒業式にも出なかったので、未だに大学を中退した夢をみる。)

 

 そんな劣等生である爺と懇意にしてくれたのが、もう一人K君である。K君とは軟式テニス部で一緒だったことから学部は違ったがとても仲良くしてもらった。K君は現在弘前大学の農学部(現在は農学生命科学部と名称が変わっている)の教授をしている。大学院の教授も兼ねている。友人呼ばわりは迷惑かもしれない。(苗字を著すだけでK君が特定され、迷惑が及ぶのでここではあえてK君とさせて戴く)

 

その彼との想い出の中で、2~30年ほど前のことだが、「もめん綿の製綿依頼」の電話があった。

当時彼はまだ助手であった。師事する教授が還暦を迎えるので、キャンパスの片隅で(たぶん温室)栽培した「棉」で赤いちゃんちゃんこをつくることになったから、それを製綿して欲しいとというものであった。

      棉の実(コットンボール)

 量はと聞けば、数百グラムだと言う。当店の製綿機で、その量を製綿することは不可能に近い。十分な均一厚さが確保できないうちに、製綿機から排出されてしまうからだ。弘前市内の製綿所に棉を持ち込んで相談してもらうことにした。彼の製綿希望を叶えられず誠に申し訳なく、今でも思っている。

 

 そもそも棉はインドから伝わったという植物である。だが、室町時代に再伝来してから、日本の気候に合うようになったのか、「和綿」と言われるようになった。     

         天竹神社祭礼(西尾市HPより)

 昔、父が原綿を買い付ける時、商社の方が数百グラムの見本をもって商談に来た。父の商談を横で見ながら、アッサムとかパンジャブとか、綿の名前・産地の名前・産地の特徴など一生懸命に覚えたものだった。米綿もあったが、インド産とパキスタン産が大部分であった。当時、インド産が高級でパキスタン産は格下といわれていた。今で言うならポーランド産羽毛が高級でハンガリーが次というような感じだったと記憶している。買い付ける時のポイントは色の白さと腰の強さだ。腰のあるしっかりした良い原綿ほどまた白く、パキスタンものはやや赤みがかった棉であったと記憶している。

 

日本の棉は、もちろんインド・パキスタン系の棉である。だから、かって地元で栽培された棉もやや赤みがかった色をしていたので「赤わた」と言ったようだ。

爺がふとん屋を継いだ昭和40年代には、地元で採れた棉を持って来て「赤わたの良い棉だから、他人の綿と混ざらんように打ってくれ」と、おっしゃるご年配者が珠にあった。だが、栽培はもうその頃ほとんどされていなかった。

綿の違い・・・・・「」は採取しただけのもの、あるいは製綿する前の状態を言い、「綿」は製綿をした後の状態をいうそうだ。

 

話を元に戻そう。そんなK君に、先日久しぶりにメール(メールとしては初めて)した。先にも書いたように学部と大学院の教授を兼任しているので、超多忙な毎日だそうだ。

メールの最後には「・・・これから講義です。大学も法人化されて色々な意味で大変です・・・」と。 

お互い無理のきかない年になってきた。でも彼は、学生時代からバイタリティあふれる行動派人間であり、また、コツコツと勉強も実験もする努力家でもあった。彼ならさらなる飛躍をされるであろう。エールを送ります。

フレーフレー K●△■▼。    俺もぞ!

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