「眠りにも善し悪しがある」という事は、多くの皆さんは、意識してか漠然かの程度の差は有れ思われているでしょう。
先日のビッグサイトでも、LEDの照明に関するブースが今年は多くありました。睡眠に光がとても重要な働きをするという事を知っている方はまだまだ少ないかも知れません。ブースの多くは青白い光に包まれた感じでした。以前にも書きましたが、波長の短い青(緑)色の光の周波数はどちらかといえば、覚醒作用に働くそうですから、心配ですね。でも、少ないですが「電球色のLED」もありました。ちょっと、ホッとしました。
睡眠に影響を与えるのが光の量(眼の付近の明るさX暴露時間)です。青色帯域の光をより多く含む光環境(460~470nm付近が反応のピーク)に夜間暴露されると、比較的小さい発光エネルギーであっても覚醒水準の増大や体温下降・メラトニン分泌の抑制がみとめられ・・・(中略)・・・朝の覚醒にとっては、青色帯域を多く含む光環境はより効率的に作用する・・・【京都工芸繊維大学准教授 小山恵美】より
だが、電球による「明り」であれば、睡眠に全く影響を与えないという訳ではない。青色帯域の光よりはマシということのようだ。
波長だけでなく、量も大いに関係するようです。わずか30ルクスの明るさで睡眠深度が影響を受け、500ルクス以上の光を1時間照射されると50~80%までメラトニンが抑制されるそうです。2時間で30~60%、3時間で20~50%抑制されます。それだけメラトニンの量が減れば不眠や寝つきが悪いことになる人が増えるということですね。200ルクス以下の明るさなら、メラトニン抑制効果への影響は小さい。だが、例え200ルクスの明るさでも、3時間以上暴露すると、メラトニンが20%程度抑制されるそうです。現実200ルクス以下の明るさで夜の生活をする人はほとんど無いでしょう。日本の夜は明るさ過ぎると言ったところのようですね。
ある若手研究者は「出来るだけ日光を浴びるように心がけ、朝は電灯にタイマーを付けたり、夜は暗めにする(電球色の電球型蛍光灯1つ)などの工夫で24時間で生活できています。」と言って自らの生活も律している方もみえます。
夜は寝る1時間前から暗めで暖色系(電球色)の照明にし、夜間の寝室の明るさは0.3ルクス(豆電球)以下、廊下などトイレに起きるようならば5ルクス程度、そして起床時間の30分前から覚醒を促す青色帯域の光を少しずつ増やすと良い。もちろん、カーテンを開けしっかりと太陽の光を浴びることが、目覚めを良くすることになる。理想の光睡眠環境は、手間がかかりますね。
一つの照明器具で、夜は電球色でやや暗め、朝は青色帯域の光を漸増する、そんな照明器具(LED)が発売されるのも、もうすぐのことでしょう。
パソコンの液晶画面も睡眠に影響を及ぼします。夜就床1時間前からはパソコン禁止が必要ですね。深夜のパソコンは論外です。
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と言いつつ、夜中にブログ書いてる爺こそが矛盾の極みですな。(反省)
ああ~・・ぐっすり寝たー!
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