年々羽毛ふとんのリフォームが増えてますね。昨年あたりから、原毛価格の上昇や、産地偽装の問題などが影響しているのも一因かもしれません。それとも、いまいち景気が盛り上がらず「将来に対してのなんとなく」が奥深い原因遠因かもしれませんね。日銀の黒田さんもそろそろギブアップでしょうか…。
10月に入り羽毛ふとんのリフォームも峠を超えた感があります。でも、まだ注文残があり、担当の社員は、お客様からお叱りの電話が来ない内に、催促が来ない内にと、必死に作業しています。
ダブルサイズをシングルサイズにあるいはセミダブルへとリフォームしたい方もいらっしゃいます。多くはご結婚の際に購入された方です。シングルペアで休むようになり、また、ご主人一人でお休みになるにせよダブルでは大きすぎる(邪魔になる)とセミダブルにしたい方など色々です。
この時、少なからずご一緒に持ち込まれるのが「ふとんカバー」です。ハイクラスのカバーですと価格も1万円を超えるものもあります。羽毛ふとんのサイズを直せば、カバーのサイズも直す必要が出てきます。新たなカバーを購入いただければ嬉しいのも事実ですが、お客様にとっては経済的な理由もあるかもしれませんが、やはり「思い出」のカバーである場合も…、お気に入りのデザインである場合も…。
【ちょっと道草します】 布団カバーに関する昔話です。…カバーの価値
爺がまだ小中学生の頃(約50~60年以上前)の弊店では、綿桂のオリジナル布団カバーを作っていました。生地は「天竺もめん」です。既製品のブロード生地のカバーもありましたが、当時の価値観で最優先であったのが、『丈夫あること』でした。また、洗濯をするほど白くなると言われ、綿桂オリジナルのカバー『天竺もめんのカバー』を購入くださる方が半数以上でした。在庫切れしないように、母は接客や家事の合間を見て、裁断に追われていました。
当時は、柄のお布団に白いカバーを掛けて休むのが、当たり前の時代でした。布団の側縫いの内職さんが確か3人さんお願いしていました。内、一人はカバー専門と言って良いほどでした。カバーだけでなく、母が裁断した生地を風呂敷に包んで、内職さんに届け、縫い上がった布団の側生地やカバーを回収するのが、爺の子供の頃(小学高学年から中学生)のお手伝いといった所でした。
その後、ブライダル(婚礼)寝具が、花形のようになると、天竺は敬遠され、綿ブロードの白カバーが主役になりました。石油ショックの時は、カバーの価格もめちゃくちゃでした。平均1枚1000円前後で販売していましたが、あっという間に2倍前後になりました。ブライダルで予約下さったお客様に、後から値上げをお願いする訳にもいかず、カバーに関しては、納品するたびに1万円以上の損失(全体では利益減)となりました。当時の1万円は本当に辛いものだったと、後日母から聞きました。約束(販売契約)は、守らなくてはなりません。それが当然ですから…。
そして現在は、カバーリングの時代です。店内作業・内職のいずれにせよカバーを作ることはほとんど無くなりました。白のブロード生地のカバーも殆んど売れなくなりました。柄物・無地カラーのカバーが95%以上です。
カバーの直し(リメイク)の話に戻ります。
掛けカバー・敷カバーいずれも、ファスナーが付くのが当たり前になりました。直線縫いがほぼ100%ですから、サイズを小さくするには一方を切れば良いわけです。
ダブルをシングルにする場合は、片側を切り落とします。面倒なのは、四隅等に付いている「ひも」ですね。羽毛ふとんとカバーとを結ぶ紐です。付け直すだけですから、何とかなります。
昔の白カバーは8の字型・クローバー型などがありましたから、片方という訳には行きません。必ず両側それぞれを切り落します。 いずれにせよ、切り落としミシン掛けをすれば良い話です。
決められた手順で進めれば、誰でもできることだと思います。家庭でミシンを使って作業をしようと思えば、広い(カバーを広げる)場所が要ります。一般主婦にとって、もう一つ関所があります。直線縫いができるかということです。実は意外と真っすぐミシン掛けをするのは難しいようです。とは言うものの、この作業も何とかなります。
だが、簡単に出来ないカバー直しもあります。ネット(シャー)の張られた白カバーです。サイズを詰めるだけでなく、ファスナーをも付け変える必要があります。
作業の中で最も面倒なのが、実はファスナーの取替えです。カバーのサイズ直しより、ファスナーを取り換えて欲しいという依頼も時々あります。洗濯時にファスナーが壊れることがあるからです。
ファスナーの取替えを伴うリメイクは、少々高くなります。ファスナーの取り換え工賃で、ファスナー代や縫製代より、最も高いのが壊れたファスナーの取り外し工賃(人件費)です。少しでもお安く取り替えたいと思われるなら、ファスナーを取り外し、ミシン作業がし易いように洗濯後に少し糊を効かせアイロン掛けしたものをお持ち込み下さい。
カバーのサイズ直しは、結局のところ、ネット付きのカバー以外は、そんなに難しいものではありません。実際のところ、主婦の皆さんからすれば、最大かつ最初の関門は、ミシンが無いあるいは押入れの奥などから出すのが面倒ということでしょう。ミシンの無い家庭も多いようです。
カバーのリメイクの話をしましたが、ダウンピロー等のリメイクもご相談ください。現代は忙しい時代です。それぞれのプロに任せて、自らは得意とする仕事をした方が、労働生産性はあがるのかもしれません。お金を何処に払うのか。人それぞれの価値観でしょうが・・・。縫い直しなどの作業は、意外と手間がかかりお客様の思う以上に料金が発生することもあります。
でも、「気持ちよく寝られるなら」「もったいないから」etc・・・ 理由はいろいろ有ろうかと思いますが、眠りに関することなら、何なりとお気軽にご相談ください。
メールや電話でのご相談には、限界があります。可能でしたら、弊店までお越しください。
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