座布団カバーのファスナーの位置について
座布団の「造り」から見て・・・
座布団に限らず布の基本は縦糸と横糸との交差で成り立ちます。縦糸と横糸には根本的に違う点があります。縦糸は何百メートル、時には何千メートルもの長さがありますが、一方方向です。横糸は、生地幅・座布団ならば約60㎝から75㎝の間を往復しています。
図は90°回転して表示してます。横糸は紫色で表してます。
このことによって製品化される時に裁断ということが行われます。裁断によって生まれるのが「裁ち目」です。裁断されない辺は「耳」と呼ばれます。座布団の場合、原則的に一辺は「輪」となり、二辺は「耳」となり、最後の一辺は「裁ち目」になります。カバーに仕立てる時は「耳」にファスナーを付けます。「裁ち目」にファスナーを付けることは、普通はしません。
縫い目のない1か所が正面
座布団は「縦長」に使うと言いました。ならば、ファスナ-は右(左)の辺に付くはずです。ファスナーが後ろに来るということは「横長」にセットされることになります。従って、銀座久兵衛さんの座布団のセットの仕方は爺にすれば、「?」を付けざるを得ないのです。もっとも、座布団にカバーを掛けて出すこと自体が作法から外れる事となりますが、食事を供する生業では、いたし方無いところですね。
だが、あのセットの仕方を「良し」とする作法の先生もあります。
ある作法の先生HPには以下のように記されてました。座布団の正面は「縫い目の無い(目立たない)一辺」であるとされる。今日では座布団カバーなどに見られるファスナーが座る者から見て奥に成るのが望ましいだろう。なお裏表は中央の糸の房が飛び出している方が表、縫い目しか見えないのが裏であるが、日常の用に足す物では中央の房糸が無いものも見られる。
理由はファスナーが見えないようにするのが良いと言う意味のようですね。また、ファスナーが後ろに来れば、足に触れることが無いからでしょうか。「おもてなし」という観点からすれば、ファスナーが見えない方が良いとは思いますが、座布団の造り(仕立て)からみれば、爺にはどうしても納得の行かない処です。なお、、柄(模様)によっては、どうしても裁ち目に付けなければならない時もあるかもしれません。ほとんど無いと思いますが…。
座布団の表裏の話はまた明日(次回)。
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