mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

九寨溝の旅への思い

2010年02月23日 | 旅行記

 1月30日の記事で今年というより、ここ1~2年で行きたい旅行先をレポートしました。

 内容としては、今年は(2010年)は、クロアチアと中国の九賽溝に行きたいという小生の思いを書いたものですが、本心は、大雨で交通手段が切断された「ペルー」への強い思いだったと気がします。

 そんな小生が今取り組んでいる作業が中国の「雲南省」の旅行記ですが、その参考にしようと昭文社エリアガイドの中国をパラパラめくっていましたら、九賽溝のことがでていました。

 現在では「そのすばらしい景観」があまりにもにも有名ですから、この本でも大きく扱われていると思ったのですが、驚きました。成都(三国志で有名な諸葛亮孔明を祀った武侯祠がある。)の説明で、括弧記事のような形で、目立たないように説明があったのです。

 その説明の全文を書くことはできませんが、最初の数行をみれば、ここがいかに素晴らしいか、そして、行くことがいかに大変か分かります。

 最後に、将来、ここが中国有数の観光地になりそうだと説明していますが、ちょっと変です。

 「九賽溝は四川省の奥地、岷山山脈のふところに広がる秘境である。ここに行くにはまず成都に飛び、後はマイクロバスで参道を十数時間走らなければならない。バスは岷山に沿って山を登る。途中、雪宝頂(5588㍍)、四姑娘山(6250㍍)・・・などの高山に囲まれた道を行く。・・・・羌族の自治州茂県あたりで一泊。二泊目は谷越え山越えの悪路が続く。・・・”九賽”とは九つの集落と峠を意味するという。・・・チベット族が昔から暮らしているところ。沼と湖は116、鏡のような湖面に映る空や雲、飛瀑や滝はいくつあるかその数不明である。地元の人は、「鳥在水中遊、魚在空中飛」(鳥は水を泳ぎ、魚は空を飛ぶ)と語る。ここは世俗を離れた別天地なのだ。原生林の中にはブルーの「五彩湖」があり・・・・この地はいずれは・・・・中国有数の新しい観光地として脚光を浴びることだろう。しかし、その日が早く来た方がいいのか、それとも秘境は人を拒絶したままの方がいいのかは、よくわからない。九賽溝は・・・・」

 この文章を見ますと、行程が厳しいことから九賽溝に行くのを躊躇(ためら)ってしまいそうですが、読んでいて違和感を覚えました。

 各旅行会社のパンフでは、高山病に注意する必要はありますが、簡単に訪問できそうなことが書いてあるからです。

 お前の見ている本は、発行がいつなのか?という声が聞こえそうですね。

 そうです、1993年発行ですから、17年も前ということになりますので、データが古いのです。

 今では九賽溝への道路やホテルが整備され、きっと旅人には楽な旅ができるようになっただと思います。

 それにしても、「鳥は水を泳ぎ、魚は空を飛ぶ」この素晴らしい秘境に「行きたくていきたくてウズウズ」します。

 でも、「人を拒絶したままの方がよい。」という意見が生かされていれば、きっと小生などが見ることはできない場所だったと思います。

 世界の貴重な自然を守るという意味では、その方が良かったのかも知れませんが・・・

 今日はこの辺で失礼します。


続・旅行社の比較

2010年02月22日 | 旅行記

 昨日は、旅行会社を比較する項目と、具体的な旅行でどこが違うのか、ほんの一部ですが、レポートしました。

 阪急交通さんとJTBグランドツアーさんを「クロアチアなどの旅10日間」で比較したもので、昨日は「どこを見るか」という観光地の違いを説明しました。

 今日はヨーロッパ旅行で、いつも気になっている成田から現地までの到着時間を比較したいと思います。

 まず、成田からどこの空港に飛ぶかですが、阪急交通さんは、航空会社が決まっていない上に、乗り継いだ飛行機が到着する空港もザグレブやリュブリァナなど5カ所のどれかになるようです。そこからバスでブレッド湖のホテルに向かうようです。

 これに対して、JTBグランドツアーさんは、オーストリア航空またはルフトハンザ航空で、欧州内で乗り継ぎ(ウィーンやフランクフルト?)、クラーゲンフルトまたはリュブリァナの空港に到着することになっています。そこからバスでブレッド湖のホテルに向かいます。

 このデータから見ますと、阪急交通さんの方が「どこでどう乗り継ぐのか」わかりませんので、不安になります。

 しかし、両社ともヨーロッパ乗り継ぎですから、問題は待ち時間です。

 小生は、スペインに行く旅でコペンハーゲンで5時間以上待った記憶があり、正直いって「うんざり」してしまいました。

 そこで、この点を両社のパンフから推理してみましたが、実際はどうなのでしょうか。

 阪急交通さんの場合、成田発が9時30分から13時15分で、5カ所の空港到着が17時から24時(現地時間)となっていますので、出発時刻の差が4時間弱なのに到着時刻の差が7時間ですから乗り継ぎの待ち時間に大きな差があるようです。

 成田発が9時30分発でドイツのフランクフルト乗り継ぎに場合を想定しますと、仮にフランクフルトからリュブリァナまでの飛行時間が2時間として計算するとどうなるでしょうか。

 成田、フランクフルト間の飛行時間が約12時間ですから、フランクフルト着は、日本時間で21時30分、現地時間で13時間30分になります。

 そうすると、到着空港であるリュブリァナなどへの最も早い到着時刻が17時となっていますから、フランクフルト発は15時ということになりますので、乗り継ぎの待ち時間は1時間30分と言うことになります。(これなら上出来ですね。)

 でも、成田発が9時30分でリュブリァナなどへの到着が日本時間で翌日の1時ですから、疲れます。これが最後の13時15分発ですと、到着時刻は日本時間で翌日の8時ということになります。

 さらに、リュブリァナからブレッド湖までは約80㎞だそうですから、高速道路でも約1時間かかるということになります。

 一方のJTBグランドツアーさんの場合はどうなるのでしょうか。

 パンフでは、9:35~10:55(予定)、空路、クラーゲンフルートまたはリュブリァナを経てブレッド湖へ。」となっていますので、乗り継ぎの空港で1時間30分待ちでリュブリァナ行き(日本時間23時)の飛行機に乗れても、到着時刻は日本時間で翌日の1時ですから、阪急交通さんの最速のものと大きな差はないと言えます。

 阪急交通さんの最も遅い時刻の場合、乗り継ぎの待ち時間が4時間30分もあるため、リュブリァナなどへの到着が日本時間で8時になることも想定されますが、JTBグランドツアーさんでは、クラーゲンフルートやリュブリァナの到着時刻が明記されていませんので、乗り継ぎの待ち時間によっては、もう少し時間がかかることも想定されます。

 なお、JTBグランドツアーさんでは、成田発でオーストリア経由(乗り継ぎ)があるようですが、オーストリアはブレッド湖があるスロヴェニアの隣国ですから、経由地がウィーンですと陸路(バス)で移動ができるのではないでしょうか。

 今日はこの辺で失礼します。この続き?じっくり考えてからにします。

 

 


旅行会社の比較

2010年02月21日 | 旅行記

 今日は大胆にも旅行会社の比較をしてみたいと思います。

 比較する会社は、「とっておき南イタリ・アシチリア島8」の旅でお世話になった阪急交通さんと高級感溢れる旅を提供しているJTBグランドツアーさんです。

 もちろん、その比較は両社が提供しているパンフによっていますので、書いていないこともあるはずですし、また、実際はどうなのかも分かりませんので、「どちらが良くてどちらが悪い」というような評価は申し上げられません。

 あえて評価するのであれば、パンフレットの良否を含めて、電話や窓口などの対応、出発前のサービス内容(出入国カードやスーツケース、ミネラルウォーターの無料サービス、航空機座席の希望サービスなど)の良否、旅行内容(飛行機が直行便か、バスの大きさ、食事の内容と回数、観光地選定(世界遺産など)の善し悪し、参加人員、添乗員の質、ホテルのグレード、そして、最も気になる旅行代金(燃料サーチャージや保険を含めて)などを総合的にみて評価すべきものだと思います。

 でも、それを例えば数字で具体的に評価することは、大変難しい作業だと思います。

 そこで、今回は同じような旅行内容で何が違うのかを具体的な旅行で比較してみたいと思います。

 比較する旅行ですが、阪急交通さんの「クロアチア・スロベニア・モンテネグロ・ブスニア・ヘルツェゴビナ10日間」とJTBフランドツアーさんの「隣国ボスニア・ヘルツェゴビナとモンテネグロも訪れる!アドリア海の真珠ドブロヴニクに3連泊!スロヴェニア・クロアチア紀行10日間」とします。

 まず、訪問先ですが、

                    阪急交通           JTBグランドツアー

  ブレッド湖観光         あり(1泊)           あり(2泊)

  リュブリアナ観光        なし               あり(1泊)

  ボストイナ鍾乳洞         あり(オバティア1泊)     あり

  リエガ観光            あり                なし

  ザダール観光          あり                なし

  シベニク(遺産)         あり(1泊)            なし

  クルカ国立公園         あり               なし

  スプリット観光(遺産)     あり               あり(1泊)

  ドブロヴニク(遺産)      あり(2泊)           あり(3泊)

  コトル観光(遺産)       あり               あり

  モスタル観光(遺産)     あり               あり

  プリトヴィッツェ(遺産)    あり(2泊)           あり(1泊)

  ザグレブ観光         あり(1泊)           なし

  トロギール観光(遺産)    なし               あり

 となっていて、訪問先は阪急交通さんが12カ所、JTBグランドツアーさんが9カ所、宿泊日数はともに8日で、連泊回数2回は同じですが、JTBグランドツアーさんは3連泊があります。

 これらを見ますと、阪急交通さんは「忙しい日程」で、JTBグランドツアーさんは「行程がゆったり」であるという感じがします。

 また、訪れる世界遺産はともに6カ所となっていますが、阪急交通さんでは「71もの人間の頭部の彫刻で有名な聖ヤコブ大聖堂があるシベニク」を訪問するのに対して、JTBグランドツアーさんではシベニクには行かず、「聖ロブロ大聖堂がある古都トロギール」を訪問することになっています。

 行く場所が同じでも「どんなところから」「どこを見るのか」などでその印象が大きく変わる場合もあると思いますので、以上、申し上げたデータだけでどちらの旅行社を利用したいのかを判断することは難しいと思います。

 現に、JTBグランドツアーさんでは、「ドブロヴニクひょろっと見物」と称して添乗員が次のようにコメントしています。

アドリア海の真珠、ドブロヴニク。イギリスの劇作家バーナード・ショーが「ドブロヴニクを見ずして天国を語るなかれ」と表現したほど美しい街ですが、高橋(添乗員)は「ドブロヴニクを3つのポイントから見ずして天国を語ることなかれ」と言いたいところです。そこで今回は、高橋流天国を眺めるならここ!というドブロヴニク3大ビューポイントをご紹介します。ドブロヴニクを何度も眺めたことがあるからこそ、その美しさがわかるツアー責任者ならではの、オススメポイントです。

 次に、小生が気になっていた現地到着までの時間、特に、乗り継ぎ時間の長短ですが、これについては、次回までに整理してレポートしたいと思います。

 今日はこの辺で失礼します。  

 


孔子、人間一生の心得

2010年02月20日 | 本と雑誌

 前回は、渋沢論語の第一章「述而篇」の「1孔子がもっていた偉大な五分の魂!」を竹内先生の解説で紹介しましたが、今日は第二章の「泰伯篇」”能をもって不能に問え!”の1番目「なんと五十年先まで読み実行した泰伯の大陰徳」について紹介します。

 子曰く、泰伯はそれ至徳と謂うべきのみ。三たび天下を以(もっ)て譲る。民得て称することなし。[泰伯]

 

 

 この孔子の言葉に対する渋沢栄一の解説は、次のようです。

 泰伯は周の大王の長男である。大王に三子があり、長男が泰伯、次男が仲雍(ちゅうよう)、三男が季歴(きれき)である。季歴に昌(しょう)という子があって、聖徳が備わっていた。そこで大王は王位を季歴に譲って、さらに昌に継がせようと望んだ。泰伯はこれを知って、弟との仲雍とともに国外に出ていった。そこで大王は季歴に国を譲り、昌に王位を継がせることができた。

 孔子は泰伯が父の意中を知り、王位を継がなかったことをたたえて、

 「泰伯はこの上もない至徳の人である。自分が当然継ぐべき位を譲って父の志を生かし、その譲り方が巧妙で、少しも自慢せず、自分の徳をなるたけ世間に知れないようにして、その形跡を残さなかったから、天下の民は誰一人としてこれを知らず、泰伯を賞賛するものはいなかった。これが至徳の姿である。」

 と言っている。「大功は無名」とか、「大道は称せられず」というのがこれである。

 いまどきの人の思想は、泰伯の時代とは大いに異なり、自分のやったことはなるべく世間に知られて、人から称賛してもらいたい傾向があり、自分の手柄を自分で吹聴する者さえある。これに反して泰伯は、謙譲を主義として徳義を重んじ、自分の功績はなるたけ世に知られないようにした。この点を孔子は称賛したのである。

 

 

と説明しており、さらに「道徳も西洋と東洋ではまるで正反対なこともある!」として次のように説明しています。

 では、この流儀の道徳を今日の世で行うことができるかどうかというと、いまの道徳からいえば、自分の働きは自然と世の中に表れてしまうようになるではないかという議論がある。これは東洋道徳と西洋道徳の違いである。

 西洋道徳の大本は、福音書マタイ伝の中に、「人は自分で善事をするとともに、よいことはなるべく他人に勧めて行わせるのが人の務めである。」というのがある。

 これに反して東洋道徳の大本は、「おれの欲せざる所は人に施すこと勿(なか)れ」というところにある。一方は積極的で、自分が実行するだけでなく、他人にも行わせようとするので、これを能動ということができる。他の一方は消極的で、自分にしてほしくないことは他人にもするなというに止まり、これを「受動」ということができる。根本ですでにこの差があり、その末は千里の差を生じる。

 泰伯のしたことは、東洋道徳の本領を発揮したもので、自分が当然継ぐべき王位を末弟の季歴に譲って善事を行ったが、もしこれが世間に知れると、父も弟の季歴も世人から非難されるに違いない。そこで泰伯は父が弟の季歴に継がせたいという意思を察知して、世間に知れぬように季歴に継がせたのだ。だから人民は泰伯の賢徳を少しも知らずに終わってしまった。もしこのことが世に知れたら、人民は必ず泰伯を慕って季歴を悪く言うであろう。こうなっては泰伯は自分の本意を達せられないことになる。そこで泰伯は巧妙な方法でこのように善処したのである。

 泰伯のこのやり方を学んで日本でこれを実行した人は、徳川家康の第十四男で徳川三家の一つ水戸家の初祖中納言頼房の次男、水戸光圀である。後の水戸黄門で諡を義公という。

 

    という解説ですが、どのように思いますか?小生は、「自分のやったことはなるべく世間に知られて、人から称賛してもらいたい傾向があり、自分の手柄を自分で吹聴する者さえある。」という人間を直接、見たことはありませんが、「自分立場を良くするために人のやったことをトップの前で非難する」とか、「あいつは、上司の家の草むしりや掃除をして、出世した」、「出世のために飲みたくない酒を飲んでご機嫌を取っている」などという話は聞いたことがあります。

  仕事は何のためにやるのかを考え、そして、その成果となった「手柄」を黙ってジッと見つめている自分がいるというのは、超格好いいですね。

 でも、反面、上司や周りの人が気づいてくれないことは、「チョッピリ寂しい」のも事実ですから人間は弱く悲しい存在ですね。(お前だけだ!)

 ところで、黄門様は泰伯の教えをどう実行したのか知りたいものです。

 

 


男子フィギュアスケート

2010年02月19日 | スポーツ

 今、手に汗を握りながらオリンピックのフィギュアスケートを見ていました。

 高橋大輔選手が銅メダル!本当におめでたいと思います。

 でも、小生は、昨日のSPで4位につけていた織田選手にも大きな拍手をしたいのです。

 その理由は、小生が申し上げるまでもないことですが、あの会場でスケート靴の紐が切れるというアクシデントにたいして、冷静に対応して最後まで演技を続けたからです。

 見ている私達の方が演技をやめてしまったものですから「足首でも痛めたのかな?」思い心配したしたのですが・・・

 結果は中断の減点が響いて7位だったようですが、これからも活躍する舞台が沢山あるはずです。どうか頑張って下さい。

 また、小塚宗彦選手も4回転ジャンプに挑戦して、見事に成功しました。本当に日本を代表する選手になったと思います。

 私達の期待を背負っての活躍ですから、大変なプレッシャーだと思います。

 3人の活躍に大きな拍手をしましょう。