普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

学校事務の合理化を考えませんか

2006-12-14 16:04:05 | 教育

12月12日の投稿で以下のようなことを書きました。
前日の私達の英字新聞輪読会で、記事の米軍基地の問題から、日本人の一部は物事を表面的にしか見ないし、これからの日本は中国の台頭にどのように対応するのか、市場主義経済では、日本は貧乏になって行くのではないかという深刻な話しに移って行きました。
帰宅後の読売テレビで次のような二つの報道がありました
もう一つの報道はもう古典的になりかけている、教員の問題でした。
そこである教育評論家の意見として、学校が成果主義を取り入れた為、教員相互のコミュニケーションや団結が消えて皆孤立してしまっていると指摘していました。

http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20061212

<企業内の小集団活動による改善運動>>
実は輪読会の席上で、日本のバルブの崩壊時に、私は「多くの会社がレイオフに走ったのに、トヨタだけは授業員をそのまま維持し、その結果、会社への従業員の会社へのロイヤリティーと改善運動で現在の一人勝ちの会社になった」ことを話しました。
それについて、会員の元中学校の教師、それも社会科の先生から「改善」とはなにか聞いてきました。

私のように長年会社勤めをしていた者にとっては、改善運動は常識だと思っていましたので少なからず戸惑いながら説明しました。
つまり、戦後、米国から品質管理の考え方が、導入され、それを日本流に自主的な小集団活動にその考えを取り入れ、それがさらに改善活動に発展した事。
現在でも、多くの会社で自発的な小グループが組織され、作業時間外に設備、機械や作業の方法、管理システムなどについて討議され、会社に改善提案がされていることを説明しました。

(もしご関心をお持ちの方は、インターネットで、「品質管理」「改善手法」「QCサークル」(Quality Control Circle)「TPM」(Total Productive Maintenance)などで検索されれば多くの情報や資料が得られます。)


このことを説明しながら、私たちが学校のことを知らないように、学校の先生方も一般の企業について知らないのだと、改めて感じていました。

帰宅後の前述のテレビ放送で、教育評論家が、学校では成果主義評価による教師の孤立の他、教師が膨大な事務量に悩まされる問題点を指摘していました。
孤立の理由として評論家が言うほかに、仕事自体がクラス毎に孤立しがちお山の大将になりがちなこともあるかもしれません。
膨大な事務量や作業量の中に、過去の日教組と文部省以下の管理側の対立が生んだレポートの増加、躾けの悪い生徒に興味を持って貰う為の、面白可笑しく授業を進めるめの教材の準備、本来家庭が負うべき範囲の教育の負担などが教師にのしかかっているのではないかと思います。

そこで提案です。
<<学校内での小集団活動の提案>>
教師の間で小集団活動を始めては如何でしょうか。
勿論前に述べたような、教師の孤立化、過去の日教組対管理者の対立の構造の残差など、部外者には判らない様な、まず解決しなければならない多くの問題があると思いますが、とりあえずは自主的に賛同者達だけでも取り上げられたら良いと思います。
何故なら小集団活動は自主的な活動ですから。

具体的なテーマについて素人が言うのもおこがましいのですが思いつきのヒントを並べて見ました。

1.カリキュラムや教材の標準化。
これが出来れば、これを基礎にして、クラスの状況に応じて、少し応用するだけですむでしょう。
勿論これで費やす事務量が大幅に減るとおもいます。

2.レポートの種類と内容のスリム化
レポートは管理の手段です。
もし管理者と、教師の間に信頼関係があれば、レポートの自体の省略、また同じレポートでも、簡単に済ませる事が出来るはずです。 仮にカリキュラムや教材の報告が必要とすれば、例えばA方式(1.で標準化された方式名)と書き、後はそのその応用部分だけのレポートだけで済みます。

3.作業の標準化
出席簿、給食費管理などもう殆どの学校で、プログラムが出来ていると思いますが、その他の事務のコンピューター処理を拡大する。
殆ど全ての定例的な事務処理はコンピューターで処理できるでしょう。

4.不要または余り重要でない事務作業の廃止
前記評論家の言っていた様なアンケートの提出の拒否等。

5.教師間の情報の共有
お山の大将からの脱却

6.小学校の場合、特殊科目の専任制
例えば、同学年で3組あったとき、3人に3つのカリキュラムを作るより、1人で1つのカリキュラムを作るだけで済むし、専門家による精度の向上や、同一学級を複数の先生で担当できることになる。

7.教師の企業(官庁でなく)実習
改善活動の実習を含む。

素人が突飛なことを言って恥をかくのはこれくらいにしますが、教育法の改善、いじめ、学級崩壊、学級開放など運営面でも多くの提案が出されると思います。

ただ一つこの活動で注意しなければならないのは、
前向きかつ具体的に提案であり、単なる批判で終わらないこと。
これを継続して校長などの管理者の共感を得る事。
お互いの発言を抑えない事。

などなど、詳しくは上記の情報を見て研究して下さい。
なお下記のブログもご参照下さい。

「忙しい小、中学校の先生」
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060813

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