普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

自らを窮地へ小沢さん

2007-08-31 07:50:51 | 民主党

 8月30日の読売新聞によれば、テロ特措法念頭に「重い責任を」、独首相が民主・小沢氏にで、
 民主党の小沢代表は30日午前、メルケル独首相と都内ホテルで会談した。
 メルケル首相は、11月1日で期限が切れるテロ対策特別措置法の延長を念頭に、「できるだけ多くの国が国際テロの問題に関与すべきだ。日本が国際社会でさらに活動しようということなら、より重い責任を負わなければいけない」と述べた。ドイツはアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)に軍隊を派遣している。
 小沢氏はこれに対し、「全面的に賛成する」と応じた。ただし、「自衛隊派遣の原則をはっきりさせなければいけない。国連が権威付けしたものには積極的に関与すべきだ。インド洋の問題もそういう観点から考える」と述べた。ISAFの活動を間接支援する海上自衛隊のインド洋での給油活動は、明確な国連決議に基づかないとの立場から、同法延長に反対する考えを示したものだ。
 小沢氏は、ISAFについて「内容は賛成ではないが、(国連決議に基づく)ものがあれば、積極的に参加すべきだ」と述べ、現状ではISAFへの支援は難しいとの考えを示した。
と報道している。

 小沢さんは前回は米国駐日大使、今回はメルケル独首相との会談言う野党党首としては前例のない特別の扱いを受けて得意満面と言う所だろう。

 昨夜のテレビ朝日のニュースステーションでも、メルケルさんの訪問のニュースを放送していた。
 その中で、民主党もテロ特阻法延長反対の対案を検討していること、そして党のスポークスマン的存在の原口さんが給油などよりNGOによる復興や教育の支援活動を考えていると言っていた。
 それには流石の古館さんも、遥かに安全な海上給油をしないで、タリバンによる多数の韓国の人達のたちの拉致事件の発生している危険なアフガンの内部に日本人を派遣するのかと呆れていた。
 そして朝日新聞からきたコメンテーターも、テロ特阻法延長については多くの問題を含んでいるので、慎重な検討が必要だとまるで朝日の主張と違う様なことを言っていた。

 もし民主党からこの様な自衛隊の復興支援活動より遥かに危険なNGO派遣の法案がまともに国会に提出されようものなら、国民から「そんなことを言うのなら民主党員が最初に行け」といういつもの意見が出るのは見え見えだ。

 そんなことより、小沢さんが外国の要人に何度もテロ特阻法延長反対を言って自分から退路を断った危険性についてもっと党内で討議すべきだ。

 そしてテロ特阻法延長反対への自民党側からの攻撃に対して、国民の納得が行く様な反対理由を検討すべきだ。
最初に結論があって反対理由を考えるなどおかしな話だが。)

 一般国民から見れば、小沢さんの言い分は全くの言葉尻を捉えた言いがかり にしか見えない。

 それより民主党の兼ねてからの主張の情報の開示と、国会の事前承認の条件付き賛成の方がその当否については意見があるかも知れないがはるかに大人の提案だ。

 鳩山さんは既に派遣をしているので、国会の事前承認の条件は既に破られているから、反対だといっているが、大人の政党なら次回を含めて、今後の延長問題が発生した時事前承認の条件を入れるなどどうでも党の意見を組み入れることは出来るはずだ。

 小沢さんの主張はとにかく政権打倒一辺倒、党利党略見え見えの主張のように見えて仕方がない。

 彼は政権打倒、そのための参院の多数確保のために、彼の兼ねてからの考え方を変えて、社民、共産も喜ぶような主張をしていると言うのは勘繰り過ぎだろうか。

 党員の中でNGO派遣を言った原口さんや事前承認を持ち出して反対した鳩山さんを含めて多くの人達の彼の主張に困っている顔が眼に浮かぶようだ。

 参院選大勝の後を受けて、誰も小沢さんに直言できる人はいないのだろうか。
 安倍さんは党内や国民の意見を無視して、彼流の(私から言わせれば間違った)リーダー・シップを発揮して大敗した。

 今度は小沢さんがその番になるのだろうか。
 そして天から降って湧いた絶好の政権交代のチャンスをむざむざと自ら潰すことになるのだろうか。

 国民は民主党が政権与党に足り得るか否か、期待と不安の眼で見ていることを忘れないで欲しい。

 小沢さんも万能ではない、彼の長い経歴の中でも、国民から総スカンを食った自民党幹事長時代の傲岸な態度や最近の国会審議拒否などポカも失敗も数多くある。

 党内の中に離党覚悟で小沢さんに直言できる人はいないのだろうか。


参照:
  カテゴリー → 民主党


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