今団塊の世代の人達の退職が問題になっています。
・退職による労働力や財政収入の減少
・唯でさえ怪しい年金財政への悪影響
・高齢者への社会福祉の負担の増加
当事者にとってはまるで厄介もの扱いです。
しかし高齢者でやること、やれることは無いでしょうか。
前回のエンリーの「村民にボーナスを配る村・日本の農業保護政策」では村落再生の主役は高齢者でしたし、そのリーダーもUターンした高齢者でした。
話しを進めるためにまず他のことは判りませんので私の例を見て下さい。
何だか自慢話に見えるかも知れませんが、我慢して読んで頂ければ、総てが単なる偶然の産物だと言うこと、然し良く考えれば可なりの問題を含んでいることがお判りになると思います。
・健康第一
今、税金の申告の時期です。
後期高齢者保険料約25万円に対して(脳梗塞予防のための通院と薬代で)自己負担を含んで約7万2千円しか保険に迷惑をかけていません。
もし私と似たような人が1万人いれば、特になにもしなくても7億2千万だけ国のためになることになります。
介護保険料は約7万円、勿論今まで厄介になっていないし、今後お世話になっても私の年から考えれば、お迎えが来るまでほんの数年しか保険に迷惑にならないでしょう。
現役の時も健康保険に何年間か厄介にならない人への報償の制度がありましたがその受賞者の常連でした。
勿論今まで盲腸、前立腺肥大、虚血性脳梗塞など大きな手術もしましたが、専門の設備保全の経験から、身体も定期的な検査と、異常が出た時の処置の迅速さとベストの医者の選択の必要、そのための知識の収集の経験を活かしていずれも最小限の費用で済ませたので、その分を差し引いても、多分現役時代も健康保険に良い方向での貢献をしたと思っています。
そのお蔭で退職後も約17年間ボランティアとして働き、その間約170万の所得税を国に納めることが出来ました。
私は幼児期には「化け物屋敷」ならぬ「デキもの屋敷」と呼ばれる虚弱児童でした。
それが今のように体質が改善したのは、若いころから始めた山登りと、ホランティア団体に勤めていたとき、気が向いた時の約2時間かけての徒歩通勤でした。
最近になって判ったことですが、ウォーキングは喫煙の真逆で、成人病予防は勿論、痴呆性や果ては膝の痛みの予防さえ効果があると言う万能薬てきな存在と言うことを、何も知らずに半世紀以上も続けてきたのですから。 (だから最初にお断りしたように単なる偶然で今の私があるのです。)
現役の山登りのために休暇も、休暇返上で働いていている人に比べて勤務成績が落ちるのは当然でしたが、そのようなことを余り気にしない私は、会社としては困った存在だったのでしょう。 (おまけに延べて6年間の夜学通学で定時退社をしていたのですから。)
・芸は身を助ける
私は各種のクラブで次のような裏方的な仕事 (表に立つのが苦手なので)をしています。
英字新聞輪読会でアドバイザー的な立場(と秘かに自認)
クラシックギタークラブで伴奏専門
川柳会で名前だけは代表ですが実情はパソコンを利用した句の清書や下回りの仕事
後でも書きますが、満期してもこのような社会貢献の道もあると思います。
以上述べた趣味で私の人生に一番大きな影響を与えたのは英語です。
私は約20年間の通勤と夜学の通学のための電車を利用する間、読書を習慣にして居ましたが、日本語の本では金がいくらあっても足りないこと、工場の図書館の本でも私の好みの物は限られていることから、読むのに時間がかかる英語の原書を読むと言うミミッチーことを思い着きました。
然し20年間の集積とは恐ろしいもので、手に入るシャーロックホームズ物からエラリー・クインのシリーズ物のペーパーバックの殆ど総てを読み尽くしました。 (然しその実力はお察しのように、読み書きはともかく、ヒアリングとスピーキングは散々で、この中途半端さは登山を含む私の趣味の総てに通じています。)
現役時代では英語力を買われて当時の旧制中卒としては社内では2番目の海外出張、その海外の経験を買われて関連会社に出向して2度の海外出張、その間に養ったタイプライターでのブラインド・タッチが川柳の清書で活きているし、海外の技術者援助のボランティア団体に呼ばれたのも、出向の会社の上司が引退後、同NPOを立ち上げたさいに、私の海外の経験を買って誘われたものです。 (このように偶然の連鎖が総て私に幸いしたのです。)
[私の提案]
以上のように、私の実績は総て偶然と回り合わせという情けないことばかりですが、この貧弱な体験から次のような提案をしたいと思います。
・高齢者でも何か社会や国に貢献することがあるし、するべきだし、やらせるべきだ。
会社、ボランテイア団体で働くこと。
国や会社は高齢者を働かせるように設備、システムを整備すること。 (メリット:高齢者の経験の活用、財政収入の増加、技術の伝承、年金見合いの安い給料でのコスト削減、高齢者の生き甲斐や健康の維持改善など)
自家菜園で農産物自給率の向上、山林の整備、農業改革で取り残される可能性の高い小規模農地の活用、農業の管理技術の向上などなど。
会社団体勤務の配偶者に代って家事をする。
・高齢者とその予備軍の健康管理の強化
健康診断への参加、異常を見つけたら直ぐに受診すること、医療情報の高齢者への周知徹底する (メリットは特に言うまでもないほど大きい。)
・特に中年以降の現役世代の健康管理の強化 (私たちのような古き良き時代と違って、該当者は職場での重要な地位を占めているので、本人、使用者双方にとって事実上難しいが、これが長い目で見ると双方にとって効果があることを知ること。)
・将来のことを考えて長続きする自分の趣味 (語学、ITなどの特殊のスキルを含む)を見つけること。
・高齢者の意識を変えること、変えさせること
意識を変えさせることは、少子化と若者の意識の問題のように難しいが、政府も地方自治体も辛抱強くやるしかない?
あとは本人が自分で考えるししかない。
私の最後の提言ですが、
満期直前の方は勿論、今現役でバリバリに働いておられる私の言う高齢者予備軍のかたも、多くの人達が働き盛りの体の酷使で満期から数年の内に亡くなっていること、
そうでなくても定年後の20~30年が如何に長いか、その間の家庭生活やコミュニテイーとの関わり合いなど、お暇の時にでも将来の生活設計を考えられ、そしてその為の健康管理の強化と成人病関連の情報の収集を始められてはいかがでしょうか。
勿論どなたもそれぞれの価値観がありますので私と違うご意見があるのは当然です。
然し健康だけには絶対に気を付けましょう。
何はなくても病気にかからなければ、それだけで国の医療社会福祉の費用削減に繋がるし、自分のためにも少なくとも心豊かな老後を過ごされるのですから。
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