普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

難しいスポーツ界の体罰対策?

2013-02-02 20:19:16 | スポーツ

・マスコミは体罰批判ばかりでなくスポーツ振興も考えた対案を出すべき・優れた指導者だけでなく選手達をリードする選手の発掘と育成も考えるべき
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 今学校のスポーツ活動や女子柔道で体罰が問題になっています。
 この批判は簡単ですが、そうすればどう対処したら良いかとの納得されるような建設的な意見は余りないようです。
 私もブロクで前向きの意見を書くこと売り物にしていますが、タイトルのように非常に難しい問題なので最初に、今回の報道で比較的・容易に言えること推察されることを書いてみました。
・体罰防止対策に付随する問題点
・桜宮高校で自殺した生徒が30発殴られたと言うが、1~2発ならともかく30発は明らかに暴行と言う犯罪行為、そして感情をコントロール出来ない指導者としては欠格の精神的な欠陥のある人のすることだ。
・一方同じ暴力報道された豊川工業の指導者は多くの部員や生徒から慕われ、その指導法が本などで売れている名指導者だが、このまま埋もれる可能性もある。(ネットでの批判は仙台育英の選手を受けいれていきなり全国駅伝で優勝した「豊川高校」と間違えての批判ばかりだ。)これを体罰をしたのだから仕方がないで済ませて良いのか。
・指導者は今後「キャプテンを辞めろ」、「日本代表を外す」などやそれに似た発言も暴言や脅しと言われて批判されるので、今後は内心でどう思っていても知らん顔をして、いきなり処置をするしかない。このやり方で指導者は生徒から信頼されるだろうか。
・指導者は今後いくら練習嫌いの選手でも、臍の曲がった屁理屈をこねくり廻す選手でも、自分の感情をじっと抑えて体罰は勿論上記のような暴言?でなくこんこんと冷静に説いて聴かせねばならない。
 そのようなどんな時でも神様のようなに冷静な、そしてやる気満々の指導者はどれくらいいるだろうか。
・今まで良くやられていたグランド一周、腕立て伏せ、千本ノック、相撲で言う特定の力士を「可愛がる」など体罰に当たるかどうか定義づけが必要になる。
・本人が嫌がるスポーツに必要な各種の筋力トレーニングの強制も、本人が訴えれば体罰とされる可能性もある。
・上記のような理由で、このままでは世界を目指す柔道の選手の実力や、指導者・選手のにモラルの低下の可能性がある。その結果オリンピツクなど世界的な試合のメダル獲得数は減る可能性が、今でさえ問題になっているのに今以上多くなる。
・頼れるのは今回問題を起こした(マイナスの意味でなく)女子日本代表クラスの選手達の根性と奮起だが、果たして?
 それで不完全ですが私の提案です。
・指導者も良いに越したことはないが基本は選手達の自覚だ
 「教育に情熱をかける教師のために」と言うブログで体罰が厳しい指導ですか?と言うタイトルの記事がありましたのでその一部を紹介します。
 3年生のクラス担任をしている時、2学期になってクラス対抗の運動競技がありました。
バレーの練習を見に行った時、運動能力の劣る生徒がいて、とても試合にならないと思っていました。レシーブができなくて、すぐボールを落とす。それを見ていて、正直、私は腹が立ってきました。でも、みんなは怒らず「いいよ、がんばって」と声をかけていました。
 まあ、早く試合が終わればいいと私は思っていましたが、なんと、それが優勝してしまったのです。
 相手が弱かった?そうではなく、見違えるほど強くなっていたのです。
 信じられなかったですが、あとでわかりました。彼らは相談して、早朝、登校前に小学校の体育館を借りて、毎日練習してきたのです。
 ここで私が教えられたことは、子どもは指導者の言うことは聞くが、もっと影響力の強い人がいるということです。
 それは誰か?自分たちの仲間なのです。
 とても不器用だった子たちは、みんなや友だちに申し訳ないと思って、それこそ自分の持つものを全て出し切って練習したのです。
 特に、中学生頃は先生や親より、友だちの関係、影響が強いのです。自分の悩みも、友だちと相談します。彼らをやる気にさせる最も強い力は、友だちや同級生なのです。
 だから、先生に言われてでなく、逆に「先生に華を持たせよう」と心が一致した時、すごく頑張って、先生の喜ぶ顔を見て自分たちも喜ぶということもあります。


 この記事に強いて批判すれば出来ないことはありません。
 詰まり彼らや相手チームのバレーの技術レベルが低いから自主練習でも頑張ればクラス対抗で優勝できたのです。
 然しヒントになることもあります。
・高度の技術を要する北京のオリンピックで意外な活躍をしたチームがあります。
 誰でもが予想もしなかった好成績を挙げた水泳チームです。
 スーパーエースの北島康介さんを「手ぶらで帰らせることは出来ぬ」と団結したチーム。
・似たような団結を見せ2位になった女子サッカーチームには澤 穂希(ほまれ)さんと言うスーパーエース。彼女を中心としての纏まりと、帰国後のテレビで見せた監督と選手達の繋がり。
・テレ朝で元巨人の桑田真澄さんがスポーツに暴力は無縁だ言っていました。
 優等生型の桑田さんの話を聞いて、野球校のPL学園同期のやんちゃ型の清原和博さんはどうだったかと思って Wikipedia を調べて見ましたが、彼は意外にも(失礼)無類の練習好きだと知りました。
詰まり桑田、清原と言う超高校級の選手が当時常勝のPLの野球チームを引っ張っていたのです。
 この点は高校や全日本柔道のの指導者の考えるべき一つの道かも知れません。
 チームを纏め引っ張る力とそのスポーツでの実力のある選手の発掘と育成です。
 然しこれが体罰防止策の一つであっても前記の多くの問題点解決のためには全てではないと思います。
 マスコミは原発は悪とレッテルを貼ったように、体罰は悪とレッテルを貼ってあれこれと似たケースを拾い出しては批判するだけでは解決策にはなりません
 原発と日本経済の問題と同様どうすれば、スポーツ界の体罰が無くなり、それを振興して行くか、柔道界でいえば金メダルをとれるようにするかも、もっとしっかり論ずるべきと思うのですが。 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
為末 大‏@daijapan (ツイッター)
2013-02-03 13:42:31

この競争しないとスポーツではないというのが日本が一番のずれている所。散歩もスポーツが世界の基本的な認識


スポーツと遊びが別ではなくて、遊びの中の一形態がスポーツなんです


勝負にこだわることが遊びではないと思っている人には本当の遊びはわからない。勝負至上主義と勝利至上主義は違う
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glassonion1‏@glassonion1 (貼り付け)
2013-02-03 13:43:01


「柔道とは、武術から暴力を廃し形として技に転ずることで、自他の武力への向き合い方を修めるものだと習った僕らにとって、暴力はすなわちもっとも初歩の未熟だった」この言葉がすべてを語っているように思う。
返信する
Unknown (武井壮‏@sosotakei)
2013-02-03 14:14:02

体罰どうする?みたいな議論してっけども。。体罰全面禁止でいいじゃねえか。。体罰しなきゃ指導できねえなら体罰容認の同意取って私塾でも開いてスポーツ指導してろ。。どんな理由だろうがどんな現場だろうがスポーツを楽しむ現場に暴力の必要性なんてねえ。。


殴らなきゃ分からねえ事がある?じゃあ殴らなきゃスポーツ界が弱体化してモノ分からねえヤツばっかになるって事か。。選手はそんなバカじゃねえし良い指導者もいるわ。。体罰無くしてスポーツ界が停滞するならそれでいい。。そんな弱っちい精神しかねえもんはそこまでの文化だわ。。誇りを持てよな。。


体『罰』。。そもそも教育だろ。。教え育てる場所であって罰を与えるのは法律だ。。スポーツは選手に夢を与える場所であっても苦しめる場所じゃねえだろう。。罰で育てた技術や体力に感動なんかねえ。。夢を見て戦う姿に感動するのがスポーツだ。。スポーツはあくまで遊びじゃなきゃいけねえんだ。。


スポーツに生きてる選手や指導者のみんな。。使いっ走りとかいじめとか体罰とか暴言とか。。そんな小せえ誰も幸せにしねえ事が必要だなんて言わねえでくれよ。。スポーツは世界を幸せにするアスリートの最高の宝物、世界の争いの手を止める平和の武器。。汚さず強く戦って幸せと平和を生み出そうぜ。。
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呆けても序列意識に苛まれる男など (あき)
2013-02-04 15:08:37
 先日、ある老人の醜態の話を聞いた。施設や病院のスタッフから顰蹙を買っているそうだ。「ワシは○○の○長だったのだ、お前ら、アレ、せい、コレ、もってこい」と言うそうだ。部屋のゴミ箱に小便をするほど呆けているのに。もうすぐ、ウンコも食べるさと言われている。
 オトコと言う生き物は、鉄格子のある病院へ放り込んだほうが良いほど、狂っていても、序列意識はあるようだ。因業な生き物だ。
 ま、こんなわけだから、世の中から体罰も虐めもなくならない。”マッチョが格好良い”などと思っている体育会系文化が優勢な日本ではね。
 秋葉原で高級電気釜を買って、嬉しそうにしているチャイニーズの女性を見ると商売の原点を思い出させる。女性を幸せにする商品、サービスを売ることが商売だ。家電メーカーというぐらいだから、家庭の主婦を幸せにする商品を開発することさ。日本の家電メーカー、もう一度、原点に戻ることだ。
 土曜日には、リサイクル展に出席。今回も、ただで食器、衣服などを手に入れた。コップなど、キリン、朝日、サッポロ、などのマークのあるもの、18個も手に入れた。帆布のバッグも二個。
 これも、浅蜊採り、蕨採りなどと同じで採集の本能をくすぐるのか、女性が嬉々として参加していた。
 つくづく、オトコはつまらない生き物のようだ。
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為末 大‏@daijapan (Unknown)
2013-02-05 13:40:55
会社から給与をもらっているのは犠牲を払っているからだと思っている人は案外と多い。自分が経営者の側になってみると犠牲は払わなくていいから価値を生み出してほしいというのが本音で、じゃあ何が価値なのかという事を計るものさしない場合、量や時間で計るのだと思う。

犠牲で対価をもらうという考えの根底には、辛さや苦しさと成果は比例するという思い込みがある。でも、価値を生む事は実は辛さとは関係がない。成功者はみんな犠牲を払っていると思っているけど、実際はそうであってほしいと願っているだけで、要領よく成功した人もいる。

AKBの峯岸さんが頭を丸めて謝罪をするという事があったけれど、日本文化には犠牲を払う事と許しが影響し合っている。あれだけ犠牲にしたのだからという同情が強く、オリンピック選手でも今まで払った犠牲をどう演出するかが大事。才能でここまで来ましたと言ってしまうと失敗したとき狙われる


五輪選手はお金をもらっている以上楽しんではならないという意見もあった。どちらかというと選手は頑張る事を要求されているのではなくて結果を要求されていると思うのだけれど、よい結果は義務感よりも楽しさの方が生まれやすい。

嫉妬心も関係しているのではないか。僕はこんなに苦労しているのにどうしてあちらは成功しているんだ。成功には犠牲が伴うべきではないか。効率とは如何に小さい労力で大きな成果を得るという事だけれど、これを嫌う人が多い。苦しくなければ意味が無いという風に

【終わり】最高の戦略は努力が娯楽化する事。そこには苦しみや辛さという感覚はなく、本人は全体を楽しいと感じている。苦しくなければ成長できないと感じている自分をまずは許す事から始めるべきだと思う。人生は楽しんでいい、そして楽しむ事自体が成功と言える。


成果を出せない時、人は犠牲で許してもらおうとする


むしろ努力で勝てるほどスポーツの世界は甘くはないです
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Unknown (平 直行‏@Luckyteatime3)
2013-02-05 18:46:32
武術は骨で骨を捕らえる。

骨の付け根から力を出す。

この常識を超えたような技は、実は西洋医学を細かく見れば理に適っていたりする。

筋肉は筋繊維として骨格の溝に絡みついている。

だから骨の付け根から力が出た方が力は効率化するし、その元の部分を捕らえれば力は効率的に消せる。


筋絡と骨絡という現代の常識から消えた常識が柔術の基本。

武術の達人は現代の常識から見れば幻想の世界。

武術の時代の常識である、筋絡と骨絡を巧みに使えば、幻想は現実になる。

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