「判らないけどえらい世になりそうな」
心配性の私がこのことを書こうと思ったのは、TPPで日本の輸出が伸びると言うが、輸出依存度 韓国43.3%、中国24.5%に対し日本は11.4%だけしかないのを見れば影響は殆どない。 と言う趣旨のTPP反対のツイッターを見たからです。
国土も狭く資源のない日本でも、かっては市場原理主義、自由主義経済の恩恵を受けて、工業製品の輸出で「一億総中流意識」を持つ国になりました。
詰まり材料を輸入しそれに付加価値を付けて輸出しその差額で潤ってきたのです。
資源の無い国が外貨を獲得するには、日本のように輸出にたよるか、アイスランドなどのように金融に頼るしかありません。
確かに同国は金融立国を志向し、順調な成長を達成してきましたが、世界的な金融危機の影響を受けたことで国家破産の危機に瀕するまでに経済が悪化したそうです。
日本は「一億総中流意識」は過去の夢としても、資源の無い国で先進国並みの生活レベルを保つためには、金融に頼るか、輸出に頼るしかないようなに気がします。
輸出依存度で検索していたら、10年9月の朝日新聞の社説の輸出依存度を高めよを見つけました。
世界の平均値は32.3%だが、日本は18.2%、米国は12.6%である。韓国は54.8%、ドイツ47.9%、中国36.6%となっていると紹介していました。
TPP反対者の取り上げた、日本の輸出依存度が11.4%が問題ではなくて、10年の18.2%から1年で11.4%になったのが問題なので、TPPに参加するか否かは別として、輸出を伸ばねば今のように国民所得が、減少しいつかは生活レベルを下げるしかないのです。
朝日の社説は最後に、世界経済が大きくなることによって、日本は相対的に小さくなった。ますます貿易の拡大が必要だ。農業もサービス業も輸出に強い産業になるべきだ。そして製造業は円高を利用して、これまで以上に海外への直接投資をすれば、それが回り回って輸出につながるだろう。 と朝日にしては珍しく真面目な主張をしていました。
但し世界経済が大きくなることによって、日本は相対的に小さくなった。と言っていますが、実質は二つの例で見るように、韓国の依存度も日本同様に減る一方中国が増えているのを見て明らかに、中国の台頭が大きいこと、円高を利用して海外投資すればと言うのは産業の空洞化から雇用の減少と言う日本経済に取って悪い報の影響もあることも考えねばならないと思います。
いずれにしても、先のツイッターの意見は私のように経済の素人が言われたのなら致し方ありませんが、もしその意見が専門家の受け売りなら、それを言い出した専門家はTPP反対のための反対として責められるべきだと思います。
その他の経済政策として一頃は内需の拡大を政治家や経済学者が言っていましたが、今この声は少なくとも殆ど報道されていません。
私は内需の拡大よりも、工業製品の他にも農業、林業、漁業の内の養殖業のように国の富を増やすと言う、経済学以前のことかも知れませんが物作りの大切さを忘れてはいけないような気がします。
しかし肝心の農村は高齢化が進み人口が減るばかり、農業の就業人口が05年は335万人、15年には約160万人と言われています。
金が廻るだけではGDPは上がるかもしれませんが、外国からの投資や観光客の増加など無い限り、後記の米国の例のように一部の人が金が集まるだけで、国民全体が潤うわけではありません。
しかもその投資も今米国政府でさえコントロールの効かない巨大なな投機資金(「中韓を知り過ぎた男さん」の言う「超国家組織」)が入って貰っては困ります。
・現状は唯一の頼みの輸出も中国などの台頭による先進国の競争力の減退、日本で言えば実態経済と合わぬと言う円高、産業の空洞化など、新興国の台頭という大きな環境の変化で、経済の専門家は解説や他の人の批判はしますが、これと言った前向きの発言は殆どありません。
私はこのような難しい時期ですからなお一層のこと日本得意のチームワークや改善提案による工業製品の競争力の強化、優れた農産物の開発、農業への日本の製造業のノウハウ導入に依る生産性の向上とそれに伴う若者の農村へのUターン、林業と製造業のコラボレイション、漁業のうち養殖業の拡大、それらに対する産学官の協力と言う、誰でも考えられることを地道にやって行くしかないと思います。
詰まり私の持論のかって外国から揶揄されて、日本株式会社の再現です。
私は今こそ物作りの大切さを見直すべきだと思います。
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世界恐慌の兆しの見える今は、逆に国を閉ざすべきです。
日本は小泉改革によって、足腰が弱くなってしまいました。かつては優秀で鳴らした日本人サラリーマンも、今や、4割近くが非正規労働者です。残念ながら、ノウハウの蓄積されていない、単純労働しかできないような人材が増えてしまいました。TPPによって人材流動が起これば、簡単に置き換わってしまうような人も多いでしょう。日本株式会社も、人材がきちんと教育されてればこそ、可能なのだと思いますが、いかがでしょうか。
結果的にGDPが伸びたとしても、貧富の差が広がるような社会を私は望みません。誰かの犠牲の上に成り立つ成長など、決して望みません。私の国には、似合いません。経済規模が縮小するのなら、それに見合った、豊かな生活を模索すべきと考えます。
農業の効率化、大規模化を図ったら、おそらく非効率な棚田なんかは、放棄地となってしまうでしょう。しかし、棚田がないと、国土があれますよ。棚田は洪水を防止し、水資源の確保に必須のものなんです。
タイの洪水は、工業地確保のために、田んぼを潰したことが、被害を拡大させました。
国土の荒廃の先駆けは林業です。木材の自由化により、山は荒れました。だから土砂崩れも起きやすい。自然は、放っておくと荒れるんです。林業、農業、漁業は、国土の保全も担ってるんです。非効率であっても、隅々まで目を配る必要があるんです。
国土を荒らしてまでの効率化って、いったいなんなんでしょう?
このような態度で見ると、普通に考えて、一年で輸出が18%-->11%になるはずがない。
時系列の数字と何十年と付き合ってきた経験と感からウソであると断定する。
一つの企業でさえそうである、一国の数字においておやである。 プラスマイナス2%がいいとこである。
また、経済の数字を見るときには総輸出なのか、純輸出なのか、そういったものを見なければ中身がわかろうはずもない。
記事を作る都合上、意図的に離れた年の総輸出と純輸出を比較している可能性もある。
ところで、朝日新聞の輸出依存度を高めよであるが、輸出依存度は高まりません。
なぜでしょうか。
すでに大企業は海外に生産拠点があり、海外で海外生産と認められるために(日本の材料比率が高いと高い税金がかかる)材料比率を高めているためです。したがって、朝日新聞のいうことは間違いである。 しかも円高では日本から輸出しても赤字が膨らむだけである。 プログ主も2,3分考えれば朝日新聞の言っていることがあべこべであるとの結論に達するはずである。
>経済の専門家は解説や他の人の批判はしますが、これと言った前向きの発言は殆どありません。
今はどこの国も買い余力をなくしつつあるのです。したがって、輸出ではなくもともと日本は内需の国であるので、公共事業などの内需を行えばいいと主張しているだけです。
耳障りのいい輸出をのばせ、などばかばかしいにもほどがある。 順序が逆だ。 内需を伸ばし日銀が金を市中に供給すればインフレになり、黙っていても円安になり輸出は伸びるのです。 輸出は相手がいる、円高がある。 しかし公共投資は政府が決断するだけでしょう。
自国だけで完結することであり、新興国云々なんぞ気にしなくてよろしい。
ぜひ、ご覧になってください。
【Youtube版】
1/3【経済討論】亡国最終兵器 TPPの真実[桜H23/11/5] http://www.youtube.com/watch?v=buBpYJO3Vro
2/3【経済討論】亡国最終兵器 TPPの真実[桜H23/11/5] http://www.youtube.com/watch?v=KNOHHipRgPc
3/3【経済討論】亡国最終兵器 TPPの真実[桜H23/11/5] http://www.youtube.com/watch?v=P_nP3eCiZl8
ま、液晶テレビ事業と同じことが、すべての商品で起こる。コモディティ化が起こり、並みの商品を一番安く作れる企業が全部、とる。テレビの場合は中国企業が最終的に全部、とる。サムソンも大赤字で苦しむ。日本の企業はテレビを生産しなくなる。すでに、パナソニックは撤退し始めている。
私のいつもの書き漏らしでご迷惑をおかけしました。
長くなりますので、今日のエントリーでお詫びと返事を書いていますので、宜しかったらご欄下さい。