11月25日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」で段ボール生産で、国内シェアトップの28%を誇る「レンゴー」の社長の大坪清さんが出演していましたが、その考え方は非常にユニークなので取り上げてみました。
一番特徴的なのはその人事管理の方法です。
[派遣社員を正社員に]
リーマンショックの影響で多くの企業で“派遣切り”をするなかで1000人の派遣社員を正社員にしたそうです。
その基本的な考え方は
・工場で働く人達を全て公平に扱うこと。
・地位、仕事などによる地位、職掌による区別は良いが同じ仕事での差別をしないこと。
派遣社員の殆どは地もと密着型の人が多いことと、レンゴーの中で一生働く意志をもっている人を彼の基本的立場の「終身雇用」により全てを正社員にしました。(彼ははっきりは言って居ませんでしたが、転勤、出向などフリーな立場の人は地もと定着型の人達より給与面や昇進などで差を付けているようです。)
その基本な考え方の発想の理由は
・海外で勤務していた時、ローカルの社員に対して日本人の基本給以外の給与体系を日本人並みに直して一挙に業績を改善した経験があること
・包装業界の特徴で生産量の1割(レンゴーの場合12億円)の故紙がでるが、正社員登用の費用5億円は、従業員の意欲の向上でロスの減少で十分に補えると言う計算もあった。
[摂津板紙とレンゴーの合併ごの一体感の養成]
技術は優れているが低給与の前者と、技術は一般並みだか高給与の後者の給与平均化と、労働組合の一本化の両者の労働組合員との心からの意志の疎通を図った。
[第三子誕生で祝い金100万円]
この制度発表前は対象者は年に5~6人だったが、今は30人近くになっている。
その制度を設けた理由
・日本の少子化防止にに貢献する
・同社から幼児用品の包装紙を提供している会社へのPR
・(それと彼は言っていませんでしたが、勿論従業員の会社への信頼と忠誠心養成もあると思います。)
[大坪さんの現場主義]
暇がある度に現場に出る、従業員と会食、アフターファイブの飲み会参加。
その基本は大きな決断は細部のことを知らねばならない、その細部の問題は現場にあると言う信念に基づく。
[大坪さん流の人事管理のを可能にさせるレンゴーの技術の向上と、経営戦略]
・業界一位のダンボールシェアとその技術と絶え間ない進化
・段ボールを含む包装やラベルなどに特化
・製品を提供する客先に商品パッケーやコンセプトまでも提案と、そのための特別チームの編成→商品が売れれば、包装も段ボールも売れる
・優秀な業績を上げた人には社長賞を送る
[大坪さんとキャスターの村上龍さんの会話]
村上:カルロス・ゴーンさんの現地進出のためにはコストカット、人員の合理化は仕方がないと言っているが、コストを削るより従業員のモチベーションを上げるほうが有利のような気がする。
今の日本の閉塞感は従業員の給与が上がらないからだ。
大坪:給与が上がれば活気が出てくる
限界利益を追求すれば、固定費削減と生産高を上げるしかない、それより生産性向上を考えるべき。
[私の感想]
・村上さんがコストカットより従業員のモチベーションを上げた方が良いと言うのは長年「カンブリア宮殿」の番組に関わった経験からの発言だと思います。
私もテレビ東京以外のテレビが提供する優良企業の紹介を見ますがその殆どの企業経営者が従業員を大切にしているようです。
・その殆ど全ての企業が他社で真似が出来ない技術を持っており、然もそれに甘んじないで、日々進化と世の需要に応じて進化、変化をしていることです。
・その基本が従業員の企業への忠誠心であり、チームワークであり、それを育む終身雇用、個人の業績、能力に応じた適正な報酬→経営者の現場主義と従業員との密接なコミュニケーションです。
・これで直ぐ思い当たるのはひと頃全国的に行われていた米国から導入した品質の考え→日本流の品質管理活動→自主管理活動→改善活動です。
この運動が成功したのは、従業員の企業への忠誠心やチームワークなど日本の風土に適したシステムだからと思います。
・それを壊したまたは壊し掛けているのが、日本の風土には馴染まない米国流の成果主義の導入です。
人的資源のない日本で企業への忠誠心もチームワークなどを無くして、外国の大資本や膨大な人口と低賃金の中国などの新興国とまともに戦って行けるのでしょう。
・大坪さんや村上さんの言う従業員の給与の上昇も必要ですが、経営面から言えばたやすいことではありませんが、その基本は従業員が将来の生活設計ができるシステムの確立だと思います。
詰まり賃金は生活設計出来るように、基本給、年功給のベースは原則として変えないことです。
そして今の時代ですから、従業員の能力に応じての昇給、昇格、発明や企画の成功などに対する思い切った一時金の支給など、大坪さんの言うように従業員に対する差別でなくて区別の待遇を行うこと、そしてその考え方を従業員に浸透させることが必要だと思います。
私は企業は今こそ日本型の経営の良い所を活かして行くべきと思います。
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こういう区別をして、他を批判するこの内向きの思想が今の日本の衰退要因のひとつではないでしょうか?
レンゴーの社長も日本型などと意識はしていないでしょう。
今日本に求められているのは、こういう改善をベースにした現産業の生き残りもさることながら、新需要を喚起するようなベンチャーではないでしょうか?チームワークと成果主義が相反するような思い込みや成果主義を否定して、成長などあるでしょうか?