読売新聞社が9、10日に行った首相に最もふさわしいと思う国会議員についての
世論調査の結果を発表した。
読売 (8月)(3月) 時事(8月)
麻生 25% ←21% 22.9%
小泉 13% 15.4%
小沢 10% ←5% 8.1%
福田 3% ←4% 4.0%
菅 3% 4.2%
[衆院選で自民党が勝った場合]
誰の眼から見ても、福田さんが衆院選で自民党が勝っても続投の目は全くないだろう。 麻生さんは人気があるが、党内の情勢から見ても自民党の総裁選に勝つ可能性は麻生さんに贔屓目で見ても五分五分のような気がする。
麻生さんが総裁になる条件としては、挙党一致内閣を目指すしかないような気がする。 それは今までの自民党のように、上げ潮派、健全財政派、族議員と多くの意見をまとめるために、よろよろと方向が変わりながら走ることになるだろうと言う事を意味するが、今まで長く自民党政権を見てきた人達にとってはそれなりの安心感ではないが、どの方向に進むかくらいの見当がつく。
[衆院選で民主党が勝った場合]
問題は民主党だが、次の問題を抱えている。
・頼り無い民主党
国民は野党としての民主党は良く知っているが、信頼できる与党になれるか否かは未知数だ。
おまけに政権奪回を目の前にした今でさえ、与党側から民主党の政策に財政の裏付けがないと攻撃されても、「増税しなくてもいくらでも財源はある」と言うだけでその出所を明らかに示せないでいる。
今の民主党の優勢は、一口に言えば、自民党が頼り無いから、これも余り頼りにならぬがしようがないので民主党に賭けてみるかと言う国民の気持ちの現れに過ぎない。
・不人気の小沢さん
もう一つの大きな理由は次期の民主党代表と思われている小沢さんの不人気だ。
上記の世論調査の解説にあるように8~10%近くの支持は政権奪回の期待を担っての数字にしても低過ぎる。
小沢さんに対する期待感は、3月の支持の5%、4月の時事の7.2%の数字がより近いと思う。
・小沢さんの不人気の原因
小沢さん支持の数字が伸びないのは次のような首相としての彼に対する不安感、不信感だと思う。
その原因は小沢さんの持っているビジョンと現実の選挙目当ての言動の食い違いだ
価値観の全くことなる社民党と提携
国民新党取り込みのために党内で内諾していた日本銀行幹部の承認を不承認に決定
与党が呑めない様な対案を作れと指示
竹島問題で韓国で騒いでいるときに韓国まで行って、外国人参政権付与を大統領に約束した。
最近の話では、読売新聞によれば、臨時国会召集を受けた7日の記者会見で、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法を延長する改正案について、米英軍のアフガニスタンでの軍事行動を支援するための同法自体を否定し、与党との修正協議には応じない意向を示した。
一方、森田実さんが指摘したように、小沢さんは07年の「世界」の11月号で「今日のアフガンについては、私が政権を取って外交・防衛政策を決定する立場になれば、(アフガンの国際治安部隊の) ISAFへの参加を実現したいと」と明言しているそうだ。
・直ぐにキレル小沢さん
記者会見などで直ぐキレル小沢さんを見てきた、小沢さんを支持する人達(いや支持をする人や民主党員ほど)、彼が国会での野党に廻った自民党の執拗な質問につい失言し、その足を引っ張られて直ぐ下野するのではないか不安を感じていると思う。
小沢さんが国会答弁に立ったら後は、袖もを引っ張ることもできず、彼が失言をしないようどきとぎはらはらしながら祈るしか無いのだから。
[政権奪回のチャンス/民主党衰退の危機]
私は今度は民主党の番だ でも書いたが、過去の自民党以外の政権を取った政党、自民党から首相に担ぎ上げられた政党がいずれも消滅か衰退した歴史から考えて、民主党の政権奪回のチャンスはそのまま同党の衰退の危機だと思っている。
その理由として
・民主党は政権奪取のために国会解散、総選挙に政府を追い込むこと以外に眼が向いていない、詰まり足が地についていない
・政権を取った後、如何に上手く日本を運営して行くかの方針が見えてこない
ばら蒔き政策に伴う財源の手当てがはっきりしない、マニフェストは政権奪取のための公約で、政権奪取後に考えられる政府の政策とはとても思えない
・首相になった小沢さんが野党に廻った自民党の猛攻に耐えられそうにない
小沢さん支持10% ←5%の世論調査に示すように国民は良く見ていると思う。
民主党はこの国民の評価を真摯に受け止め、当面の選挙に勝つために取り敢えず小沢さんを担いでおこうなどの考えで、彼を選ぶなど民主党に取ってとんでも無い禍根、村山さんを首相に担がれて後の社会党/社民党のように右下がりの衰退の禍根を残すかも知れぬことを良く考えるべきだと思う。
多分こんな分かりきったことを「普通のおっさん」から今更言われなくても、殆どの民主党員は判っていると思うのだが、他の名案は持たないのだろうか。
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当初、自民党を割って出てきた時の、あの志は、
今の小沢氏にはない。
何を血迷ったのか、
社民党や共産党と連立を組もうとしたり、
理念もなく権力の保身走る狂った化け物化を良しとするならば、もう民主党に明日はない。
そういう意味では、
自民党も同じことで、
あの公明党と、保身の為に、
唯々諾々と連立を続けている様は、
日本の政治を、史上~最低最悪に招いた誘因の
一つともいえる。
自民党を中心に、気骨のある政治家の第三の結集を望みたい。