普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

外野から見た党首討論・頑張れ自民党

2011-02-10 16:23:42 | 自民党

 昨日の党首討論で衆院解散の関わる討論を拾って見ました。
谷垣さん:民主党マニフェストは消費税値上げはやらない前提に立っていた。
 11年度にそれをやるのなら公約違反だし、その片棒担ぐような話しには乗れない。
 まずは消費税率引上げのマニフェストを作って国民の声を聞くべきだ。
 自民党は昨年の参院選で消費税10%を掲げた。
 衆院選後勝った方がそれをやり負けた方も協力するのが問題解決の近道だ。
菅さん:こちらが案を出しても衆院選が終わらないと与野党協議に乗れないと聞こえた。
 解散してその後の政局はどうなるかわからない。
 議論をしないまま、まず解散と言うのは、国民の利益より党の利益を優先するものだ。
谷垣さん:急がば回れだ。国民の信がなくて政策は実行できない
 菅さん:私は参院選で消費税増税に就いて議論をしようと言う公約を掲げて戦って来た。
谷垣さん:強弁しても駄目だ、国民はそう思ってない。
公明党の山口さん:マニフェストが実現出来なければどのように責任を取るか。
菅さん:マニフェストは民主党政権の任期の4年間で実現する。
 任期が終わる4年の実績で判断し政権交代を繰り返すのが、議会制民主主義だ。

[私の感想]
ボロボロの民主党政権
・多額の埋蔵金発掘を前提にした民主党の政策は完全と言って良い程破綻しています。
 然も長期的に見れば埋蔵金は単なる一時金です。
 民主党は埋蔵金で一時凌ぎすれば、いずれ日本の景気が回復すると考えているのでしょうが、中国の台頭など大きな経済環境の激変と、少子高齢化の進行を考えると、、過去のような一億総中流意識を持った良い時代に戻るのは難しいし、出来てもかなりの時間が掛かると思います。
・石破さんは費用対効果のない政策はばら蒔きだと言って居ましたが、民主党の子ども手当て、農家戸別所得保障制度などの目玉政策は正に石破さんの定義に外れるものです。
 読売は社説で「ばら蒔きではないなど言えば野党が協力しないのは当然だ」と言っています。
・菅さんは厳しい現実を前にして消費税増税に踏み込みました。
 それで最大野党の自民党の路線が似て来ましたが、民主党内野党の鳩山・小沢グループは所得税反対、民主党公約の原点を護れといっています。
 詰まり管政権はマニフェストはボロボロ、党内外の非協力と正に綱渡り的な道を歩いています。
頑張れ谷垣さんと自民党
 然し谷垣さんは自分で自民党の経済・財政政策と民主党のそれが似たものになると認めています。
 これを聞けば国民も、政権と最大野党の意見が似てくれば何とか話し合いをすれば何とか前に進みそうな気がしていると思うでしょう。
 然し谷垣さんは党内事情(菅内閣の抱きつき作戦に依る延命工作の防止とマスコミに書かれています)もあったのか知れませんが、相変わらず与野党協議拒否、早期解散を言っています。
 谷垣さんは「急がば回れ」と言っていますが、今の日本の経済環境で回り道する程の余裕はあるでしょうか。
 そして菅さんの言う、政権の責任の取り方はその任期の4年間の成果を見て国民の判断を仰ぐのが、議会制民主主義の普通のやり方のようです。
 もっとも民主党も野党の時は、自民党政権の早期解散を言っていましたので、菅さんが良くもそんなことを言えるもんだと言う気がします。
 一方の谷垣さんも自民党政権が安倍さんから麻生さんまで批判されながらも、解散もせずに任期の4年間頑張ったことに就いては何も言いません。
 以下は2月の1~2日の読売新聞世論調査の結果です。 
菅内閣を支持:支持する 27、支持しない 61
どの政党を支持:民主党 22、自民党 21  
衆議院の解散・総選挙は、できるだけ早く行う方がよい:できるだけ早く行う 43、急ぐ必要はない 49
衆議院の比例代表選挙ではどの政党に投票:民主党 19、自民党 27
 これを普通に読むと、あれだけボロが出ている菅内閣を支持しないがやはり民主党に何らかの希望を持ち、自民党の政権復帰や、早期解散には抵抗があると国民が感じていると思います。
 そしてマスコミは菅さんの言うように国会での熟議を期待しています。
 もし今の自民党が野党時代の民主党のように、ねじれ国会を利用して国会審議を遅らせるようなことをすれば、かっての小沢代表率いた民主党の数倍以上の批判が起こりそうな気がします。 (随分不公平の扱いと思いますが事実だから仕方がありません。)
 もちろん政治ですから民主党の延命に繋がらないようにするのは当然でしょうが、自民党も批判を巻き起こさないように難しい国会運営をする必要があると思いますがやるしかないでしょう。
 ただ一つはっきりしていることは、今までやって来た以上に自民党がすっかり生まれ変わった自民党であることを国民に知らせ印象づけることだと思います。
 今の管政権の惨状からみると少なくとも自民党への支持率が民主党のそれの1倍半くらいは取ってもおかしくないし、そのように努力する必要があると思います。
 それにしても今回の党首討論は閣内な党内の内情はとにかくとして、 (私の言う軽い)菅さんの主張の方が筋があり、 (世論への対応が遅れ勝ちな)谷垣さんの主張には党略が浮かんで見えるような気がするのですが。
 民主党が拙ければ自民党が頑張るしかありません。
 谷垣さん始め党員の頑張りを祈っております。

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少年に夢を与えよう・あゝ玉杯に花うけて

2011-02-09 15:15:30 | ちょっと良い話

 今は子どもが将来の夢を訊かれて「別に」と答え、草食系と言われる学生は大企業指向で折角、中小企業に求人があるのに見向きもしないで就職難に喘ぎ、企業は海外へ雄飛する人達を求めているのに、国内での安定した仕事を求めるというミスマッチ、国は科学技術向上のために外国留学を勧めているのに、就職に不利だとかで中国、韓国では増えている海外留学生が日本だけ減少しているそうです。
 そして引きこもりの青年が増えているのにその面倒を見る親達の高齢化が社会
問題になっている日本。
 何時までも果てるとも知れないデフレ、停滞している政治など世の中の所為にするのは簡単ですが、これでは日本の将来はどうなるのでしょう。
 こう言う時こそ少年の大きな夢を与える必要はないでしょうか。
  私の子どもころはそれこそ夢は「大臣か大将」と言われていました。 (もっとも当時の自分のことを考えると、貧乏人の伜の現実から。早く親達を楽にさせたいくらいの小さな夢しかありませんでしたが。)
 そのような少年達に夢を与え続けてきたのが小学校後半から中学校前半の少年を対象として出版された少年倶楽部(後に少年クラブの改名)
でした。 (当然少女向けには少女クラブがありました。)
 私の家は父がいまで言う契約社員、子どもが5人と言う貧乏人の子沢山の家庭で、雑誌など年に数回買って貰う程度で、後は友達のを借りて見るだけでしたが、それでも子ども心に大きな影響を与えられました。
 その中で大きな影響を与えてきたのは次のような小説やマンガでした。
  吉川英治『神州天馬侠』、佐藤紅緑『あゝ玉杯に花うけて』、『一直線』、『少年讃歌』、『少年連盟』、佐々木邦『苦心の学友』、山中峯太郎『敵中横断三百里』、『亜細亜の曙』 (当時国士、壮士と言う人達がアジアで活躍していた世相を反映したもの)、高垣眸『快傑黒頭巾』、平田晋策『新戦艦高千穂』(空中戦艦)、江戸川乱歩『怪人二十面相』、マンガの田河水泡『のらくろ』(野良犬が軍隊に入り失敗しながらの出世物語)、島田啓三『冒険ダン吉』 (南洋で酋長となって活躍)、川内康範『月光仮面』
 一目見てお判りのように少年に夢を与えるものばかりです。
 特に少年たちに理想を説く小説を書き続けて多くの少年に夢を与え続けた(作詞家で詩人のサトウハチローさん、作家の佐藤愛子さんの父親の)佐藤紅緑
さんの小説です。
  その中でネット上でも一番多く紹介されている、そして私が一番感銘を受けた『あゝ玉杯に花うけて 
』の概要を紹介します。
 これに就いてはご奇特な方もおられるもので、全文をテキストの形でネット上に出されているのでこれを参考にしました。 (もしご興味のある方がおられましたら是非通読をお勧めいたします。)
・主人公の千三(せんぞう)あだ名チビ公は母親とともに同居している伯父の豆腐屋を助けて売り歩いて家計を助けている。
・学校でも悪いことばかりする阪井巌と言う悪(わる)が、千三の豆腐を盗んだり彼を苛めたりしている。
・その千三をいつも助けているのが小学校時代の友達の光一とその親だ。
・光一の誕生日に招ばれた千三がお土産の折り詰めを巌に奪われうえ、負傷させられた。
・怒った伯父が巌の父の助役に抗議の行き、相手を傷つけ逮捕され、刑務所にいれられた。
・巌は試験のカンニングで協力をしなかったといって、光一の額に怪我させた。巌は停学になったが自主的に退学した。
・間もなく全校生徒から慕われている校長が転勤になった。それは巌の父の坂井が裏で手を回したという噂が立った。
・町会議員の選挙で出所した千三の伯父が坂井反対の旗を振った。かねがねの坂井のあくどいやり方で評判の悪い坂井が落選した。
・選挙後、一部の議員と阪井とがぐるになって、道路の修繕費をごまかして選挙費用に使ったという噂が立ち、息子の巌の耳にも入った
・坂井がある夜急に出ていったので、巌も心配で尾行した。そして坂井の行動に疑問を持っていた千三の伯父もそれにつづいた。
・坂井は役所に忍び込み着服の証拠書類を燃やし役所に火をつけて逃げた。巌はその火を消そうとし、それを心配した坂井が戻って二人とも火に包まれたのを、千三の伯父が助けだした。
・坂井は放火は千三の伯父だといったが、誰も信じるものはなかったが、事件は有耶無耶で片づいた。そして巌は今まで従っていた「力は総て」の父親の教えが間違っているのに気付いた。
・坂井親子は土地を離れた。
・光一は千三に父親が学費を補助するからと言って学校に戻るように勧めたが、千三は自分で生きる道を選んだ。
・千三は伯父の勧めに従い、月謝の制定がない、五円もあれば五十銭もある、米や豆やいもなどを持ってくるものもあると言う黙々塾に入り、ユニークな教師の教えを受けた。
・黙々塾と中学の野球と、地域上げての弁論大会の話
 その間にタイトルの「あゝ玉杯に花うけて」の歌詞が散りばめられ、所々に読者諸君と筆者のお説経が入っているのが変わっています。
 そして最後の記述です。
読者諸君、回数にかぎりあり、この物語はこれにて擱筆します。もし諸君が人々の消息を知りたければ六年前に一高の寮舎にありし人について聞くがよい。青木千三と柳光一はどの室の窓からその元気のいい顔をだしてどんな声で玉杯をうたったか。それから一年おくれて入校した生蕃とあだなのつく阪井巌という青年が非常な勉強をもって首席で大学にはいったことも同時に聞くがいい。

 このような若い人達を奮い立たせ、夢を持たせるような小説は時代遅れだと言う人も居るかも知れませんが、前に書いたように、何時までも果てるとも知れないデフレ、停滞している政治、そして何もかも他人の所為にしている、今こそこのこのような読み物が必要な気がしています。

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河村たかし・大村秀章両氏の大勝と地方分権他

2011-02-08 14:57:24 | 地方分権と再生

 名古屋市長選で河村さん、愛知県知事選で大村さんが民主党候補に大差をつけて大勝しました。
[民主党大敗の本当の原因]
 民主党候補が自民党候補からさへ負けたことを取り上げて、主として党内野党的存在の鳩山・小沢グループの人達が現執行部の責任を追求しています。
 然し一般の民主党や同政権への見方は、
・鳩山さんの普天間基地処理の大チョンボ現実無視、財源に就いて余りにも甘すぎる予測に基づくばら蒔き政策、小沢さんが幹事長の時に見せた党利優先の自民党苛めの政治姿勢、それと鳩山さんと小沢さんの「政治と金」に就いての道義的責任を取らないやり方、など鳩山・小沢時代から民主党を見放し始めた のが一番大きな原因です。 (なお小沢さんの問題は、或いは法廷闘争に勝つかも知れませんが、そして小沢さんが正義を貫いたと言うかも知れませんが、国民が一番に気にしているのは小沢さんを巡るおかしな金の流れです。) (*参照))
・管政権になっての失敗は尖閣諸島の対応の誤りと、菅さんの軽率な突然の消費税増税とTPP加盟の発言だけです。消費税増税に就いては自民党は公約にそのことを上げていいたことを考えると、民主党の敗因に上げるには余りにも小さ過ぎます。
 鳩山・小沢グループもこんなことが判っていて言っているのだと思いますが、もし菅さんの体制に総て責任があると本当に思って要るのなら、民主党の将来は無いと思います。

[河村さんの政治姿勢への批判と先送りの日本の政治]
 今回の河村さん大勝に対して読売新聞はトリプル投票 危うさ伴う愛知の劇場型政治
と言う社説で、
・名古屋市議会の出直し選挙は来月行われる。河村氏は、自らが代表を務める地域政党から多数の候補を擁立し、定数75の過半数を占めることを目指すという。
・市議会には本来、市長と一定の緊張関係を保ちつつ、建設的な議論を通じて、市政の一翼を担う責任がある。各候補はその自覚を持って選挙に臨むとともに、有権者も、候補の資質と政策を慎重に見極めてもらいたい。
と市議会が翼賛議会になることを危惧しています。 (橋下さんも同じ手法を取っています。)
 評論家としてテレビでの露出度の高い三宅久之さんは、「民主主義とは時間が掛かるものだ、それで間に合わぬからと言って無理をしてはいけない」と言っています。
 河村さんの市民税減税に就いては議論の別れる所ですが、彼は自身の報酬を半減、市の職員の給与を10%カット、外郭団体への発注は総て競争入札などの施策をしたそうです。
 最後の障壁は政務調査費を除く議員の報酬を半額にするために、今回の市議会解散でも圧勝し、「自らが代表を務める地域政党から多数の候補を擁立し、定数75の過半数を占める」ことを目指しているそうです。
 読売の批判は判りますが、読売は河村さんの手法以外の方法で、議員報酬半減という正しい政策を如何に進めるかについて書いていません。
 また三宅さんの民主主義も手間がかかるかと言うのも判りますが、日本の政治の歴史を見ても、凡庸な首相では政治が殆ど動かないことが判ります。
  日本独立の吉田、経済政策の池田、国鉄民営化の中曽根、消費税の橋本、規制緩和の小泉の各首相で、その良し悪しは別として日本が少しづつ変わってきました。
 然し日本の政治を大雑把に眺めますと、憲法改正、膨大な国債、消費税増税、安全保障、少子高齢化、衰退の続く農村問題など面倒で票にならぬことは総て先送り、そして その場凌ぎの政治が続いており、そして上記の問題の幾つかはそろそろ緊急に処理しなければならいことに成り掛かっています。
 河村さんの手法は読売の言うように危ういところもあるかも知れませんが、他に名案がない以上、日本の政治の先送り、そのば凌ぎの政治手法を破るために、ポピュリリズムなどの批判にめげず思い切ってやるしかないと思います。
 そして河村さんや橋下さんが先頭に立って頑張って貰い彼らや石原さんが言うように、地方からの日本の政治改革の先駆者になって欲しいと思います。

[地方分権が万能薬か]
 河村さんが取り組んでいる改革の当面の目標は市議会の改革ですが、河村さんがテレ朝の「スーパーモーニング」の玉川さんを始めあれだけの、マスコミや市民の支援を受けていても中々進みません。
  まして大半の地方自治体の改革は殆ど進んでいません。
 その理由は
・都道府県、市町村などの首長や同議会議員の活動が東京都、大阪府、宮崎県、名古屋市など全国的にしられた人や、阿久根市長など余程変わった人が首長にならない限り、全国は勿論、地域内でも殆ど知られてないため、不合理なことやおかしなことが起こってもそのまま処理されやすいこと。
・都道府県、市町村の議員を選ぶ判断基準が首長や国会議員のそれと違って、人物難のため、知り合いやお世話になっている人を選ぶなど低レベルのものに成りやすこと。
・地方自治体の首長も必ずしもそれに相応しい人柄、識見、リーダーシップを持っているに限らないこと。
・従って前例固守など保守的に政策や運営に成りやすいこと。
 橋下、東国原、河村さんなどが盛んに地方分権を主張し、民主党政権もそれをマニフェストにしていますが、例えば無条件の一括交付金を地方にばら蒔いて、どれだけの地方自治体かが有効活用するでしょうか。
 私はそれを有効に使って地域の発展に繋げるのは僅か、殆どの地域が現状維持、僅かながらも破産状態に地域も出てくるような気がします。 (橋下さんでさえ[地方分権が地方にとって必ずしもばら色のものではない」と言っています。)
 そして国会議員に、出身地域のために一円でも多く交付金を分捕ると言う仕事が増える、そしてその分配に手心を加えることで、自分の勢力を増そうすする小沢さんのようなボスきが現れそうな気がしますがどうでしょう。
 勿論地方分権には大きな利点もあると思いますが、中央官庁は総て悪、地方自治体は総て善と言わんばかりに地方分権を叫ぶ前に、分権に伴う問題点を考える必要があるし、河村さんと名古屋市議会のバトルの原因やその成り行きも参考にする必要があるような気がします。

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参照:藤井と小沢を訣別させた「自由党時代のカネ」 財務相辞任の「深層心理」 
       
藤井官房副長官、旧自由党の15億円問題で、署名捺印付きの領収書を知らぬ存ぜぬ


立ち上がろう高齢者・活用しよう高齢者

2011-02-07 11:43:49 | 少子高齢化

 今団塊の世代の人達の退職が問題になっています。
 ・退職による労働力や財政収入の減少
 ・唯でさえ怪しい年金財政への悪影響
 ・高齢者への社会福祉の負担の増加
  当事者にとってはまるで厄介もの扱いです
 しかし高齢者でやること、やれることは無いでしょうか。
 前回のエンリーの「村民にボーナスを配る村・日本の農業保護政策」では村落再生の主役は高齢者でしたし、そのリーダーもUターンした高齢者でした。

 話しを進めるためにまず他のことは判りませんので私の例を見て下さい。
 何だか自慢話に見えるかも知れませんが、我慢して読んで頂ければ、総てが単なる偶然の産物だと言うこと、然し良く考えれば可なりの問題を含んでいることがお判りになると思います。
・健康第一
 今、税金の申告の時期です。
 後期高齢者保険料約25万円に対して(脳梗塞予防のための通院と薬代で)自己負担を含んで約7万2千円しか保険に迷惑をかけていません。
 もし私と似たような人が1万人いれば、特になにもしなくても7億2千万だけ国のためになることになります。
 介護保険料は約7万円、勿論今まで厄介になっていないし、今後お世話になっても私の年から考えれば、お迎えが来るまでほんの数年しか保険に迷惑にならないでしょう。 
 現役の時も健康保険に何年間か厄介にならない人への報償の制度がありましたがその受賞者の常連でした。
 勿論今まで盲腸、前立腺肥大、虚血性脳梗塞など大きな手術もしましたが、専門の設備保全の経験から、身体も定期的な検査と、異常が出た時の処置の迅速さとベストの医者の選択の必要、そのための知識の収集の経験を活かしていずれも最小限の費用で済ませたので、その分を差し引いても、多分現役時代も健康保険に良い方向での貢献をしたと思っています。
 そのお蔭で退職後も約17年間ボランティアとして働き、その間約170万の所得税を国に納めることが出来ました。
 私は幼児期には「化け物屋敷」ならぬ「デキもの屋敷」と呼ばれる虚弱児童でした。
 それが今のように体質が改善したのは、若いころから始めた山登りと、ホランティア団体に勤めていたとき、気が向いた時の約2時間かけての徒歩通勤でした。
 最近になって判ったことですが、ウォーキングは喫煙の真逆で、成人病予防は勿論、痴呆性や果ては膝の痛みの予防さえ効果があると言う万能薬てきな存在と言うことを、何も知らずに半世紀以上も続けてきたのですから。 (だから最初にお断りしたように単なる偶然で今の私があるのです。)
 現役の山登りのために休暇も、休暇返上で働いていている人に比べて勤務成績が落ちるのは当然でしたが、そのようなことを余り気にしない私は、会社としては困った存在だったのでしょう。 (おまけに延べて6年間の夜学通学で定時退社をしていたのですから。)
・芸は身を助ける
 私は各種のクラブで次のような裏方的な仕事 (表に立つのが苦手なので)をしています。
 英字新聞輪読会でアドバイザー的な立場(と秘かに自認)
 クラシックギタークラブで伴奏専門
 川柳会で名前だけは代表ですが実情はパソコンを利用した句の清書や下回りの仕事
 後でも書きますが、満期してもこのような社会貢献の道もあると思います。
 以上述べた趣味で私の人生に一番大きな影響を与えたのは英語です。
 私は約20年間の通勤と夜学の通学のための電車を利用する間、読書を習慣にして居ましたが、日本語の本では金がいくらあっても足りないこと、工場の図書館の本でも私の好みの物は限られていることから、読むのに時間がかかる英語の原書を読むと言うミミッチーことを思い着きました。
 然し20年間の集積とは恐ろしいもので、手に入るシャーロックホームズ物からエラリー・クインのシリーズ物のペーパーバックの殆ど総てを読み尽くしました。 (然しその実力はお察しのように、読み書きはともかく、ヒアリングとスピーキングは散々で、この中途半端さは登山を含む私の趣味の総てに通じています。)
 現役時代では英語力を買われて当時の旧制中卒としては社内では2番目の海外出張、その海外の経験を買われて関連会社に出向して2度の海外出張、その間に養ったタイプライターでのブラインド・タッチが川柳の清書で活きているし、海外の技術者援助のボランティア団体に呼ばれたのも、出向の会社の上司が引退後、同NPOを立ち上げたさいに、私の海外の経験を買って誘われたものです。  (このように偶然の連鎖が総て私に幸いしたのです。)
[私の提案]
 以上のように、私の実績は総て偶然と回り合わせという情けないことばかりですが、この貧弱な体験から次のような提案をしたいと思います。
・高齢者でも何か社会や国に貢献することがあるし、するべきだし、やらせるべきだ。
 会社、ボランテイア団体で働くこと。
 国や会社は高齢者を働かせるように設備、システムを整備すること。 (メリット:高齢者の経験の活用、財政収入の増加、技術の伝承、年金見合いの安い給料でのコスト削減、高齢者の生き甲斐や健康の維持改善など)
 自家菜園で農産物自給率の向上、山林の整備、農業改革で取り残される可能性の高い小規模農地の活用、農業の管理技術の向上などなど。
 会社団体勤務の配偶者に代って家事をする。
・高齢者とその予備軍の健康管理の強化
 健康診断への参加、異常を見つけたら直ぐに受診すること、医療情報の高齢者への周知徹底する (メリットは特に言うまでもないほど大きい。)
・特に中年以降の現役世代の健康管理の強化 (私たちのような古き良き時代と違って、該当者は職場での重要な地位を占めているので、本人、使用者双方にとって事実上難しいが、これが長い目で見ると双方にとって効果があることを知ること。)
・将来のことを考えて長続きする自分の趣味 (語学、ITなどの特殊のスキルを含む)を見つけること。
・高齢者の意識を変えること、変えさせること
 意識を変えさせることは、少子化と若者の意識の問題のように難しいが、政府も地方自治体も辛抱強くやるしかない?
 あとは本人が自分で考えるししかない。
 私の最後の提言ですが、
  満期直前の方は勿論、今現役でバリバリに働いておられる私の言う高齢者予備軍のかたも、多くの人達が働き盛りの体の酷使で満期から数年の内に亡くなっていること
  そうでなくても定年後の20~30年が如何に長いか、その間の家庭生活やコミュニテイーとの関わり合いなど、お暇の時にでも将来の生活設計を考えられ、そしてその為の健康管理の強化と成人病関連の情報の収集を始められてはいかがでしょうか。
  勿論どなたもそれぞれの価値観がありますので私と違うご意見があるのは当然です。
  然し健康だけには絶対に気を付けましょう
  何はなくても病気にかからなければ、それだけで国の医療社会福祉の費用削減に繋がるし、自分のためにも少なくとも心豊かな老後を過ごされるのですから。
 

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村民にボーナスを配る村・日本の農業保護政策

2011-02-04 14:26:43 | 農村問題

   昨日のテレ朝の「報道ステーション」で「村民にボーナスを配る村、秘密は個性派の名産品、国の補助金に頼らない」と言う番組紹介に載せられて、鹿児島県の柳谷と言うののユニークな活動を見て、ネット上でその状況を調べて見ました。
・柳谷の概要
  柳谷(やなぎだに)は、鹿児島県鹿屋市串良町上小原にある集落。約300人が居住。通称「やねだん」。主要産業は農業と畜産。
・リーダーの豊重哲郎さんの経歴
 東京都民銀行よりUターンして串良町上小原でうなぎ養殖、串良町上小原校区公民館長
 竹の額縁、さといも焼酎、きんかん初恋キャンディーなど、足元にある原料で商品開発

活動の歴史 (下記の活動は特記している以外は総てコミュニテイーの人達の無償の協力によるもので、国や地方自治体からの補助は全く受けていないことにご留意下さい。)
昭和41年:豊重さんやねだん公民館長となる
昭和43年:「東京ドームでイチローの試合を観戦する」のを目標として、休耕畑を高校生とともにサツマイモ畑に変え収益は33万円で、東京ドームではなく福岡ドームで試合を観戦、以来、サツマイモ栽培は住民総出の作業となる(高校生を最初に地域活動に引き込んだことに注目)
昭和54年:豊重さん 串良町上小原校区公民館長就任
昭和60年:民間主導型「串良やったる会」結成
平成 9年:カライモ生産活動
 異郷に出た子どもや孫からのメッセージ放送開始
平成10年: 活動拠点「わくわく運動遊園」完成、高齢者対象のリハビリコースの設備
平成11年:地域の子どもが通う中学で暴力事件が発生、。「おはよう声掛け習慣」など地域の子どもに眼を配る運動を始め、それが中学校地域全域まで拡がる。
平成12年:発酵性の強い土着菌製造・活用の開始
平成12年:小中学生対象に「寺子屋」運営開始、教師はボランティア、費用は地域で負担平成13年:まさかの時の緊急警報装置(煙感知器)設置
平成14年:土着菌センター建設
     お宝歴史館建設
平成15年:柳谷安全パトロール隊の発足
    サンセットウォーキング大会の実施 (夕方毎のウォーキングは集落の人が殆ど参加するのが恒例)
平成16年:焼酎「やねだん」開発焼酎、以後5年で、幻の焼酎「魔王」「森伊蔵」にも並ぶ人気で国から注文が届く人気銘柄となった。 
平成16年:柳谷未来館建設
    :手打ちそば食堂の開業
平成18年:焼酎販売などで集落の余剰金は498万円に達し、約110世帯すべてに1万円のボーナスが支給される
平成18年:集落内の空き家を修復して迎賓館を開設各地から移住した芸術家を受け入れ。
平成18年:土着菌による足浴オープン
平成19年:減少一方の人口が増加に転じる (その理由は迎賓館に若手芸術家を受けれたことと、一般の人にも家主のいない空き家を月3万円で貸してくれること。)
平成20年:集落で稼ぎ出した余剰金は計438万円は、足腰の弱ったお年寄りに手押し車を貸し出す新たな事業に充て、子どもたちの将来のために使おうことを全会一致で決定。

 やねだんの元気の理由と課題に就いての、福岡市のシンクタンク「よかネット」研究員・雪丸久徳さんの意見。
 ― 過疎の一集落、やねだんが再生した要因は?
 
使い道が限定される行政の補助金ではなく、特産品の販売などで自主財産を生み出したことが大きい自分たちのお金を有効活用しよう、という意識が広がり、地域にあった産業基盤の整備や福祉の充実につながった。日々の仕事や生活の質の向上を実感できれば、創意工夫への意欲が増す。こうしたリサイクルがうまく機能したことが要因だ。」
  ― 地域再生を目指す人や地域は、やねだんから何を学び取れるか。
 「『儲かる地域』を目指すことの大切さだ。経済の環境が厳しさを増す今、自分の時間を地域活動に割く負担感は大きい。だが地域活動が現金収入など具体的な形になれば、暮らしを豊かにしたいという動機づけになる。もう一つは総出の意識。集落全員の利害が同じにならなければ、大切に練った地域活性化策でも尻すぼみになる」
 ― 再生は、豊重哲郎公民館長のリーダーシップに負うところが大きい
 「当初は非協力的な人もいたと聞くが、取り組みを継続させ『地域を第一に考える人だ』と理解の輪が広がった。今後の大仕事は後継者だろう。経験と知識を積み、計画の立案力を持つ時期リーダーが求められている。」

[私の意見]
・成功の原因は、雪丸さんの指摘の他に、豊重さんが経歴で見るように、アィディアマンであったこと、地域が小さいので効果が出やすいこと、都会で消えかけているるコミュニテイーが機能していたことであると思いますが、その他にも次のようなことが考えられると思います。
農業・畜産業単独でなくて、発見された土着菌を中心とする総合戦略、つまり土着菌による肥料製造→その肥料を使った上質の酒米の製造、土着菌の脱臭性能を使った畜産業への売り込みの総合経営戦略
・通信販売による産直活動
・それと豊重さんが銀行員だと言う、結果的には異業種交流ができたこと で、彼もこの重要性を訴えています。
・それと彼も補助金に頼れば思考停止になると言っていますが、彼らの活動に国や地方自治体に頼らず自分達だけの力で仕上げたことです。
・一方日本の農政は米作農家保護を続けた自民党政権に負けじと、民主党はまるでばら蒔きと批判されている農家の戸別所得保障制度を進めています。
  これで平均年齢約66歳(後10年すれば76歳)の農村の恒久的な対策となるでしょうか。
・問題はやる気がある農業従事者とその希望者のがやりやすいように制度を作ること
 そして彼らの自助意識やその技術を高めること、そしてそれを支援する組織やシステムを整備することです。

  然し菅さんのTPP参加(しなくもやはり緊急の課題である) 伴う農業強化の対策は一向に進まないようですが、これで日本の農業はどうなるのでしょうか。

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参照:Wikipedia 柳谷(鹿屋市)
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儲かる農業へ・若者のいる農村へ

2011-02-03 10:35:27 | 農村問題

 ネットでVoiceの「産業界と手を組み「黒船」を迎え撃てと言う記事を見つけましたので私なりに見た見た要点を拾って見ました。。
 ・TPP参加、不参加にもかかわらず、すでに日本の農業は、負のスパイラルから脱しえない状況にある。象徴的な数字を挙げれば、ピーク時には約11兆円あった農業総生産額が、この20年間で3兆円強も減少。また、農業従事者の平均年齢は、いまや65.8歳。ここ10年間で確実に高齢化が進んでいる一方で、新たな担い手となる若年層は激減した。
  (農業従事者の平均年齢に就いては菅さんも言っていましたが、このまま推移すると10年後には平均年齢は約76歳。
 農業には付き物のある程度の肉体労働は避けられないことを考えると、或る学者の言うように農村が突然に崩壊するかもと言うのも現実性があるような気がします。
 それと言うのに政府の農業再生会議で一番の焦点と一つのなる農協問題のテーマが消えたり、また登場したりしているそうです。
 あと10年と言うのはあっと言う間に来ます。
 政府も農協を含む農業関係者も危機感はないのでしょうかね。)
・結局、現在の戸別所得補償制度(国際化に対応するものでないのであれば、“バラマキ”と批判されてもやむをえまい)のような「守り方」を続けているだけでは、日本の農業から「供給力」そのものが失われていく可能性もある。そして財政負担の限界から、最後は「守りきれない」という話になってしまいかねない。まず、この状況を客観的に直視すべきである。
(自民党の石破さんが経済効果のない政策をばら蒔き政策と言っていました。
 農家の戸別所得補償制度で著者も触れていました農地の有効活用どころか、兼業農家が大規模農家に貸していた田んぼの貸し剥がしが起こっているそうです。
 政府は批判に応えて大規模農家の保障を増やす優遇処置を考えているそうですか、財政が厳しい中で兼業農家も、専業農家も社会主義的な平等な補助金を支給しておれば、著者が言うように、財政面から「守りはれない」ことになるかも知れません。)
・日本の農政について、問題点ばかりを挙げてきたが、私は必ずしも日本農業の未来が暗いと考えているわけではない。むしろ、農業経営者が「創意工夫」への意欲を失うようないまの仕組みを改めれば、日本の農産物および農業技術が海外を席捲する「強い農業」復権の日も、そう遠くはないと考えている。
(正に平等に補償金を支給しておれば、ぬるま湯の農業が「強い農業」復権の日も遠くなるばかりでしょう。)
・(日本の農産物は輸出競争力があるが)今後は輸出先の相手国で、日本の農産物の鮮度を保つための基礎的インフラづくりが重要である。それに加えて、知的財産権の分野において「日本ブランド」をきちんと守っていくような方策が求められる。じつは、新潟の「コシヒカリ」を中国で販売しようにも、かの地ではすでに商標登録が行なわれているのだ。莫大な使用料を払わないと「コシヒカリ」という名称を使えないという、頭を抱えるような現状がある。このような輸出の基礎的インフラづくりや知的財産権の管理はとても一農家では対応できず、今後、官民挙げて取り組んでいくべき、まさに戦略的な課題である。
(著者が言うようにするためには勿論まず政府が動くべきですが、大規模農家と言っても製造業で言えば中小企業で、国相手や外国企業との交渉には手が余り過ぎます。
 どうしても農業団体が製造業みたいな大企業になるか、大企業の商社が介入するしかないと思います。
 その点でも農協の在り方の見直しは避けられないようなに気がするのですが。)
・さらに、日本の農業の強みとして、じつはこの国の製造業の存在が挙げられる。日本はITやロボットの先進国であり、これらの技およそ300カ所に小分けされた農地を、携帯電話を使ってサーバーで一元的に管理するようなシステムを開発した。
  著者の言う製造業の技術の農業への応用も必要ですが、私は製造業の管理手法を農業に応用すべきだと思います。
 例えば、工業の生産性向上専門の日本能率協会などに農業の生産性に突いて査察して貰えば、
・耕作放棄地や休耕田は勿論、一年の半分しか使われていない田んぼ、一年に数日しか使われていない高価な農業機械などの生産資材の極端に低い生産性を指摘するでしょう。
・それと農業従事者の農業従事の時間大きすぎる変動
・農産物の価格の事実上の決定権が大規模な流通業者にあること
・農業技術の研究機関が公的な機関に頼り過ぎて農業団体の研究能力の不足か欠如
・大福帳式の農業の経理システム
などなど数えきれない程の点が指摘されるような気がします。
 製造業との協力に就いては、農業自体の作業の変動を無くす農業技術の開発などと共に、製造業の工場の農村地帯への増設で、避けられない農業従事時間の変動の吸収なども考えるべきだと思います。
 詰まり相対的に言えば今までの農業の保護から「強い農業の育成に切り替え」→「儲かる農業」→「若者に溢れた農村」のように前向きな体制作りが必要のような気がするのですが。
 そして農業主体の大型化に就いては、農村と長い結びつきのある農協の体質や体制の見直しが欠かせないと思うのですが。
 そして当然の話しですが、この動きに対して着いて行けない高齢化の農家、零細の農家には別途の支援策を合わせて考える必要があると思います。

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昨日の国会中継から・何故石破さんが総裁にならなかつたか他

2011-02-02 11:05:41 | 自民党

・何故石破さんが総裁にならなかったのか?
 昨日は体が不調のためほぼ一日国会中継を見ていました。
 一日中自民党員の質疑に終わりましたが、その中で石破さんの発言が一番光っていました。
 理路整然。国民にも判りやすい発言。その率直さと迫力。
 石破さんが 民主党内の意見が纏まらないことを突いた時の民主党からの野次に「恥を知れ」と一喝に急に止まった野次。
 何よりも感心したのは、菅さんのマニフェスト路線変更に対して、このことを国民に謝罪して、その変更した理由を説明すること、そしてその点に就いて国民の信を問うことまでは言っても、谷垣さんのように(国民には空々しく聞こえる)国会解散など一言も言わ無かったこと
 そして自民党も国民の支持を得るために直すべきことがあると率直に認めたことです。
困った谷垣さん
 一方の総裁の谷垣さんが幾ら国会解散を言っても、自民党政権がそうであったように、菅さんが解散する訳がありません。
 谷垣さんの解散の連呼にたいして国会での塾議を期待する国民が同調するどころか、反感を持つ人も多い ことをしるべきです。
 政治に余り関心のない私の友達も、鳩山さんや菅さんの軽薄さも困ったことだが、谷垣さんも少しピンボケしてはいないかと言っています。
 何しろ自民党の体質を嫌われて大敗したのに、「みんなでやろうぜ」と言ったり、民主党との対決姿勢を打ち出したのに、衆院の予算委員会と言う一番テレビの露出度の多いところにリベラル派の加藤紘一を筆頭理事に選び、まるで民主党政権応援とも見え演説をさせるなど。 (Wikipediaでは彼の意外な演説に場内が一瞬静寂に包まれたと書いています。)
 その後党内の声に押されて、党内の幹部が可なり若手に変わって来ましたが、谷垣さんの政局判断に可なりずれがあるようです。
 それにしても前回の総裁選で何故石破さんが出なかったのでしょう
 それまで何回か総裁選に立候補したのに。
 もし石破さんが総裁になっていたら、自民党の再生はもっと早く、そして国民の自民党を見る眼も今とはだいぶ違っていると思うのですが。
・何故与謝野さんは議員辞職をしなかったか?
 私は与謝野さんが菅さんのをリクルートを受けた時、外野から見て与謝野さんが、世間をあっと言わせるような大きな実績を上げない限り、もう彼の政治生命はないだろう。
 そのためには あっさりと議員辞職してその覚悟の程を見せるべき と書き、それに対して彼は絶対に辞めないというコメントを頂きました。
 そして案の上、昨日の予算委員会で、元同僚の鴨下さんから議員辞職の要求にたいして、「自民党には昨年除名され、処分はそこで終わった。議員を続けることは有権者への責任であり、仕事にかけるモチベーションを維持する上で必要だ」と苦しい答弁をすることになりました。
 議員で無くても彼が大臣として頑張るのもある意味で、有権者の彼に対する付託に応えることであり、「仕事にかけるモチベーション」は大臣として十分に持てるような気がします。
 このようの苦しい答弁をして自分の値打ちを下げるより、始めから議員を辞めていれば、この種の自民党の同僚からの批判も無くなるし、何よりも判官贔屓の国民性から議員の身分を投げ捨て、批判覚悟で自分の信念達成の道を選んだ彼への支持が増えたと思うし、民主党内でも余所者扱いにされずに済んだと思うのですが。
 そして何よりも身を捨てて大きな仕事に取りかかるほうが、その成功率は高いし、それが彼の政治生命延長に繋がると思うのですが、
 やはり幾ら頭の良い与謝野さんも自分のことになると、判断が鈍るのでしょうかね。
・まるで管政権と自民党対小沢グループの対決に見える国会審議
 昨日の自民党からの攻撃の的は小沢さんの政治と金、党内の政策の不統一の追求でした。
 一方菅さんも小沢さん問題を何とかして、クリーンな民主党を訴えたいし、菅さんの社会保障と税制を含む一体改革、民主党マニフェストの見直しなどの現実路線への動きは、外野から見れば菅の考えや政権の政策と自民党の考えや政策は歩み寄っているように見えます。
 それで見方を変えれば、自民党の菅内閣への攻撃は菅さんの足を引っ張っている鳩山・小沢グループへの攻撃のようにも見えてきます。
困った鳩山・小沢グループ
  彼らは、参院戦敗北の責任を菅さんや枝野さんの責任を問うていますが、外野から見れば明らかに、
・鳩山さんの普天間基地問題の処理の大チョンボ、
・ばら蒔きの公約実施のもたつき、
・公約実施のための財源不足の露呈、 (昨日与謝野さん民主党の無知と言っていました。)
・小沢さんの選挙目的丸出しのやり方が
参院選敗戦の原因で、菅さんの突然の消費税発言も軽すぎますが、自民党もはっきり消費税増税を公約に入れているので菅さんだけの責任ではありません。
  このような意見が真面目に通る鳩山・小沢グループは最大のお客さんの国民の意志から遥かに遊離していることを知るべきです
  それでも彼らは消費税増税などとんでもない、民主党公約の原点に戻れ。
 それが出来るのは小沢さんだけと言っていますが、その原点に戻るための財源に就いては小沢さんもその支持グループの人達はなにも触れて居ません
  その財源確保の手段として考えられるのは、小沢さん支持を明らかにしている一部の学者の主張する政府紙幣の発行か国債の大増発しかありません。
 然しこの政策は余りにも質量とも大きな問題があり過ぎることと、先進国でこの方法を取った国が無いことなどの不安を打ち消す方法を国民に説明するか、またはそれ以外に財源確保の道があることを国民に知らさねば、彼らが国民から支持を受けることは永久にないと思います。 (参照:政府紙幣の問題点 

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