沖縄県宜野湾市の市長選挙の投票が24日に行われる。名護市辺野古への基地移設を巡り、国と沖縄県は互いに譲らず鋭く対立している。一説によるとこの選挙、政府と翁長沖縄知事、というよりも沖縄県と国の代理選挙ともいわれている。
辺野古移設については、双方とも相手の意見を無視し続け、周囲から見ると泥仕合の感もする争いをつづけている。しかし、踏み込んで考えるとこの問題、どうやら政府の一方的な上からの押し付け、相手を考えぬごり押しと思うのは私だけだろうか。
じっくりと、太平洋戦争で大きな犠牲をはらった沖縄の歴史も振り返りながら、辺野古移設の政府の立場を説明し、真摯に話し合い、結論はどうあろうと双方が満足できる解決方法を模索できるのではなかろうか。いま、争いでなく、双方が腹をわって話し合うその努力こそ大切なことではなかろうか。
振り返ると私たち夫婦、東京オリンピックの年に結婚式を挙げた。昨年10月に50年の金婚式を迎えた。その行事としてはなんだが、何回かの出張で大好きになった沖縄への旅行を計画していたが、出発前に、身体を壊し旅行ができなくなってしまった。
市の中心部の3分の1が米軍基地で、オスプレイが配備された宜野湾市。軍用機の騒音に昼夜分かたず悩まされる嘉手納基地周辺の町々。沖縄の苦悩とでも言おうか、宜野湾市長選挙のニュースを見て、沖縄の今をもう1度、自分の目で確かめたくなり、年末にツアーを申し込んだ。明日、12時45分福岡空港発の飛行機で沖縄へ出かける。
市長選挙でどちらが勝っにしてもそこに解決の道筋はない。県と国の代理選挙。選挙の後に残るのは多分、宜野湾市民の対立の根深さだけだろう。おぞましいとしか言いようがない。