この冬一番の強い寒気の影響で、 九州各地では最高気温が0度未満の真冬日となり、記録破りのまとまった雪が降り大雪となった。熊本でも雪となった。朝起きて外を眺めると積雪で一面の銀世界。何年ぶりのことだろうか。ところどころで雪だるまが登場した。
熊本市の気温は夜になり、零下7℃、球磨郡のあさぎり町では零下13℃だったという。北海道ではあるまいし、南の熊本で零下10℃を超えるとは驚きの一言。
長崎市の降雪量は17㌢。観測史上最も積雪の多かった1967年の15㌢を更新した。降雪量は多いところで、山口県では20~40㌢、九州北部で5~10㌢、南部の宮崎・鹿児島県で10~20㌢。鹿児島では交通機関がマヒし大混雑だったとある。
奄美大島では115年ぶりの雪を観測。沖縄では観測史上初めて雪が降ったという。南の島の子供たちはとても喜んだそうだ。1月の平均気温は17℃。10℃以下になると海の魚が岸打ちあげられるというがこの日の温度は9℃。浜辺で魚を拾う人の写真がテレビに出た。
九州・山口を襲った記録的な今回の大寒波の影響は、水道管凍結などによる断水や給水制限を各地にもたらし、8県26万世帯超が影響を受けた。その背景には、水道管の老朽化などインフラの劣化もあるのではないか。水道をひねれば水がでる。それを当たり前と感じていた生活の基盤がいかにもろいものかがよくわかる。先日降った東京の雪では、交通機関に影響が出て大混雑となった模様がテレビで大きく報道された。
たかが雪、されど雪。この程度の雪で大混雑する東京。予見される首都直下地震が起きた場合の対策は十分だろうかと心配になる。