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やっと読了「世界は僕らを待っていた」

2014年01月09日 | タイガース・GS

やーっと読み終えました。
J友様には、ザ・タイガースの復活公演の前には読み終えていた方がいい、その方が感慨深いと言われながらも、読みとうせず 武道館や東京ドームの行き帰りに読んでも読み終れず、チビチビと読み進みながら やっと時間の取れた今日、完読・・・
やはり、読み終えた後は感慨深いものがありました。正直言って、ザ・タイガースの結成や人気の出だした頃の話は、この本が出なくてもすでに文字になっていたり、ジュリー自身の口から語られることもあり、さほど目新しい出来事が書かれているとは思いませんでした。

      

が、トッポが脱退し、シローの加入の辺りからは そうだったのかと今にして知ることや、解散に至る経緯など、今読んでも心が痛くなりました。シローも辛いものがあったんだね
最初は友達同士だったメンバーの心が、急に人気が出て 周囲の思惑に取り巻かれ、ビジネスとして大きくなればなるほど、段々とバラバラになってゆく・・・ そして、それに耐えられないものも出てくる。 私はただの読者なのに、何もできない虚しさにさえ取りつかれてしまいそうになりながら読みました。 アイドルに耐えられなくなったトッポの当時の考え、ピーの絶望感、今なら少しは理解できそうな気はする。それにしても、よくこんな個性的なメンバーが揃ろったと感心してしまう・・・

ピーが解散後に発表した内幕の暴露記事には、あの当時はほんとにショックだった。信じたくなかった。なんで?なんでここまでタイガースを貶めるの?とファンとして哀しく憤りを感じた。
かつて、タイガースの全員が揃った再結成だけは絶対叶わない見果てぬ夢だと、J友様とため息をつきながら話しあった事が何度もありました。その叶わないと信じていた夢を見せてもらえて、本当に心から嬉しい

ビューティフルコンサートの冒頭のローリングストーンズの
『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』

「時の流れは 今僕のもとに 君は必ず僕のもとに戻って来る」
今回の再結成でも歌われたこの曲は、42年後の再開を暗示するものになった。感動・・・ 
なんて素敵な予言になったんだろうか、タイガースは少女たちの心に どれほど沢山の忘れ難い物を与えてくれたのか、ファンで良かった、ずーっと忘れないで良かったと心から思えました。

         


しかし、この本が物足りないと思う個所もあります。メンバーの今の声が書かれていない。直接のインタビューが聴きたかった。
そして当時の世間のタイガースを不良とみなす、一連の出来事です。
凄まじいブームを迎えていたにもかかわらず『67年末、紅白には出られず、レコード大賞の新人賞ももらえず、NHKの出演も中止になった』 え?これだけですか?
何故中止になったのかという理由が、全く触れられていない。
「木嶋則夫ハプニングショー」での、全く議論にならなかった一方的にタイガースを糾弾する 番組にはふれてある。 奈良のあやめが池の事件は、新聞に載った。そして教育委員会がタイガースの公演に行く事を禁止したり、GSに会場を貸さないなどは、当時小学生の私だって知っていた大きな社会的関心事です。それが、本では全く触れてはいない。禁止されいわれなき妨害を受けたからこそ、当時の少女達は ますます燃えたのかもしれません。

今のアイドル達は、タイガースがジュリーが、ミュージシャンとして数々の初めての事をなしとげ(武道館や球場コンサート等)そして、多くの不条理な出来事を乗り越えてきた上を、楽々と走っているのです。だからこそ、タイガースは「伝説」になった。でも当時タイガースを見た人、今回のタイガースを見た人には「伝説」ではない。今に続く 明日に続く物語、そう言い切れる。


※画像はJ友様のティーンルックから、有難うございます。






 

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