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アラーキーの裸ノ顔

2015年03月12日 | JULIE

J友様から、お知らせをいただいていたのに、CDの発売のせいで、
後回しになっていました。ジュリーのフォトグラフもあるそうです。

荒木経惟写真展 「男-アラーキーの裸ノ顔-」表参道ヒルズで開催決定!
北野武ほか200人以上の男の“裸ノ顔”を公開

http://ddnavi.com/news/230157/

     

<開催概要>
荒木経惟写真展 「男 -アラーキーの裸ノ顔- 」

期間 : 4月24日(金)~5月6日(水・休)
時間 : 11:00~21:00 ※4月26日(日)は~20:00、5月6日(水・休)は~18:00
場所 : 表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
入場料 : 無料

 

日本を代表する写真家、アラーキーこと荒木経惟。
雑誌『ダ・ヴィンチ』の巻頭連載企画「アラーキーの裸ノ顔」では、第1回のビートたけしに始まり、1997年から現在に至るまで200人以上の男の“裸ノ顔”を撮影。
写真展では、役者・作家・スポーツ選手など、下は14歳から上は92歳まで、撮り下ろしも含めた全207点に及ぶ写真作品を公開する。



『ダ・ヴィンチ・』だったかどうか、その辺の記憶は曖昧ですがアラーキーが撮ったという、ジュリーの写真は 21世紀になってからではないかと思います。 あのアラーキーが撮ったジュリーはいかがなものか?と、ドキドキして本を開いて、さすが~!と思った ゴールデンウィークで、無料ですから、見られる方は是非見に行ってください。


アラーキーというと、独特の風貌と 世間的には挑発的で扇情的な女性の写真のイメージかもしれない。 しかし私にはアラーキーは、猫が表紙だったからたまたま立ち読みした、愛猫チロと最愛の奥様を写した、「愛しのチロ」です。 (1990年)
猫が好きだから、ただそれだけの理由で見て、ショックを受けた写真集だった。
           
http://www.amazon.co.jp/%E6%84%9B%E3%81%97%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%AD-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BCoff%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E8%8D%92%E6%9C%A8-%E7%B5%8C%E6%83%9F/dp/4582764541/ref=pd_sim_b_1?ie=UTF8&refRID=0Z4REY89B2VHYYH56DRZ

小さなチロの愛らしさと、奥様との写真は、写真家自身の現実、日常を写したものでした。 チロと奥様への愛情を、小さな四角い写真に切り取った写真集は、添えられた文章とともにその思いの深さを語っていて、私の心に強く残りました。
猫のカワイイ姿だけを追求したものではない、何気ない日常の ごく普通の猫の 
猫らしい日常の姿であるのにも関わらず、どこか切なく哀しいのは、最愛の奥様が、
短い結婚生活で旅立ってしまったからか。私が名前でしか知らなかった、アラーキーという、写真家の作品を知った初めでした。
それからアラーキーの名前を新聞、雑誌等で見ると、心に留まるようになりました。
それから20年も過ぎてから、チロの死が写真集になった。

「チロ愛死」 2010年
チロはなんと、猫としては異例の 22年もの長い一生を生きて、2010年に死んだ。
「愛しのチロ」の時の、まだ若い小さなチロの姿は、何も知らないまっすぐな目で、今 生きているということを、こちらに向かって伝えようとしているかのようだった。
「チロ愛死」では、あの小さな可愛いチロが、すっかり年老いて痩せこけて、
それでも こちらを(アラーキーを) 真っ直ぐに見ている。 その今にも消えそうな命を前にして、やはり アラーキーは写真に撮る。

力なくこちらを見つめる 無残とも思える、その力ない小さな姿に人間にも動物にも、誰にも例外なく訪れる死を、目の前に否応なく突きつけられた。写すことは、アラーキーの使命であり、そして写される事によりチロは永遠の存在になったのだ。
アラーキーの深い愛情に包まれて、チロは22年間の生を終えた。

「愛しのチロ」で泣いて、「チロ愛死」でまた泣きました。

思い出して、また泣いている・・・

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