CS日本映画専門チャンネルの「パリの哀愁」をみました。鮮明とはいえませんが、画面に雨など降ってはおらず、40年前の作品にしては綺麗な映像でした。
惹句の「熟れたパリの人妻」には笑いましたが、この作品を見たいと思うのは若いジュリー目当ての 熟れた中年女性ばっかりで「熟れた人妻」には興味はないんじゃないのかな(笑)
ほんとに熟れていました、クローディーヌ・オージェの体は。でかい女と今まで思っていたけど、意外に好感を持って今回見ました。今の私はジュリー演じる二郎を年下の、まだ子供っぽい若い男としてマリー(オージェ)の立場で見るから。初めて見た時 私はまだ10代で、あの時の視点とは今は違う。困った我儘な可愛い男の子ね、と年上の人妻の立場からジュリー演じる二郎を見るので、視点が変われば感想も変わります。
2017年になって見てみたら、「それ女性蔑視、その言葉は死語」と不快に思う表現や、人妻に対する身の程知らずの軽すぎる二郎の振る舞いに呆れたりして・・・ こういう身の程知らずの無知で無恥を「純愛」といってしまうのだろうか?(すまないね、ややこしくて) そんな硬い事言わずに、ただ1976年の28歳の若さが溢れる、何をやっても絵になる、何をしても許される、ジュリーの少年ぽさが残る美しさを鑑賞しましょうか。
最初に、この作品に対しての映画評がありました。こういう作品評は初めてです、真面目に論じてあります。写メだから汚い画像だけど・・
※出目監督は、2年ほど前に亡くなられました。
東宝の小林一三さんは阪急で、松岡修造さんのお祖父さん。
ほんとに唐突だったね、アラブゲリラの登場は・・
さあ、始まりまっせ。いかにもパリっぽい曲調の映画音楽が流れる。パリの石で作られた灰色に沈んだ街の景色が無機的で美しい。
橋のたもとに1人佇む日本人青年二郎は、人妻マリーとの思い出を回想している。
画学生二郎はフランス人女性を引っかけてやろうと画策する
ふとしたことからマリーと知り合う。
※友人役は元テンプターズでPYGの大口弘さん、かなり前に亡くなりました。大口さんの短い髪の毛がGS時代と違い見慣れない。
マリーを見張る嫉妬深い夫の手下に傷つけられた二郎。
心配したマリーが二郎に会いに来る。二人でシャンティの森にピクニックへ
二郎がアパートに帰ると、日本から幼友達の伊都子がやってきていた。
※伊都子のスリーピース姿が、この頃流行ったファッションだな~と懐かしかったです
マリーの面影が離れない二郎
二郎はとうとう夫のジャンが居るのも構わずローラン邸を訪れ、マリーは追い返す。
嫉妬深い夫にうんざりしたマリーは二郎の元に来るが、二郎に迫られて・・
「あなたも けだものだわ。」(女をヨクボウのままに手荒に扱ったらあかんよ)
マリーに迫って、ブたれた二郎・・ 意気消沈
嫉妬に燃える夫から、マリーは二郎と駆け落ちをする。
マリーと二郎は、南仏ツーロンへ逃避行の旅に出た。
明日は、大阪「大悪名」千秋楽の為 行ってまいります。
この続きは来週・・の予定。
明日の用意をしよ。