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「大悪名」大阪・千秋楽

2017年05月14日 | ライブ・公演・舞台

昨日「パリの哀愁」を見ながら、二郎の声は朝吉さんと同じ声だ~ と、その至極当たり前の事を 特別な事のように思いながら見ていました。そして行ってきました「大悪名」大阪千秋楽。 

さんごさん作、祝50周年・祝大阪千秋楽 

年に一度は通った梅田茶屋町のこの劇場、音楽劇を見にもう来ることはないのね。そう思ったら、少し寂しくなりましたが、大阪千秋楽の今日は出演者と観客が一体になった、熱い熱い舞台になりました。

今日は忘れずに双眼鏡を持っていき、朝吉さんを8列左端から眺めてきました。確かに!スッキリしていました痩せたね。朝吉さん、坊主頭の僧侶姿がすっかり板につき 昔からずーーっと仏に仕える 世俗を離れた僧侶だったんじゃないのか? かつての血の気の多い侠客だった八尾の朝吉の姿を忘れ去ってしまいそう、と思うほどの自然なお姿でした。

前回の席は今回とちょうど反対側の右端で、今日の左側の席からは前回気がつかなかったものが見えました。出番ではない時に、舞台の奥で芝居を見守り、出を待つ朝吉さんの姿がチラっと見えた時がありました。ああいう出を待つ役者の心境はどうなんだろう?観客の様子も見ているのだろうか?そんな事を思いました。ある場面で、ずっと目を閉じて眠っている漠然さんの白い顔には見とれました。昔からジュリーの眠る顔って素敵だね

舞台では最初のジュリーのソロ曲の歌声の心に沁みる素晴らしさで、もうすっかり「大悪名」の舞台に入り込まされてしまいます。コンサートで聴く、ジュリーのヒット曲やアルバム曲はもちろんいいけれど、お芝居の中で聴く曲というのはその場面に即したその時だけのものだから、本当に捨てがたい素晴らしさがあります。

そして、今回一番感じたのが朝吉=漠然和尚の人間としての優しさ 愛する人たちを自分を捨てても命がけで護ろうとするその器の大きさ。そこに朝吉=漠然和尚の人情味あふれる姿を見て、心を撃たれました。あなたは誰よりも優しくて大きい!その姿、全てを優しく包み込む歌声が観客の心を掴まえて離さないのでした。

それから、あとになりましたcobaさん。cobaさんの音楽無くして「大悪名」の舞台は有り得ない。あの、心にギュゥ~~ン♪と切り込んでくるような、哀愁と力強さの両方を持ち合わせた、アコーディオンの色っぽい極上の音色と言ったら・・・cabaさんのアコ-ディオンの音色はなんとセクシーなんでしょう。アコーディオンの哀愁を帯びた音が波のようにうねり、そして煌めく その音色が登場人物達の心情を際立たせている気がしました。

艶やかな音色の色っぽさと、ジュリーの歌声には、ただ呆けたようにその世界に浸るのみでした。


アンコールで晴れやかな顔の出演者たちが舞台上に一堂に会し、その中心でジュリーがフルコーラスで長~い河内音頭を唄いました。野田さんが涙ぐんでいたように見えましたが、気のせいかしら?大阪の地で唄う最後の河内音頭に、私達もエンヤコラセーと合いの手を入れて、千秋楽を惜しみました。本当に感動的な大阪の千秋楽になりましたが、このシーンは忘れられないジュリーとの思い出の一場面として、私の中に残ることでしょう。 

 

朝吉さんは、出身の大阪から出て今後は関東地方を廻ります。きっと朝吉さんの大きな愛と、芸達者な出演者達の演技が、各地の舞台を最上のものにするに違いない! これからご覧になる方は どうぞお楽しみにね~!

さらば、シアター・ドラマシティ

 

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