8月8日に放送された、1980年9月23日放送の 特集 歌のビッグステージ
#2 各地の中秋の名月
NHKホールからの公開収録番組。今回は「秋分の日特集」としてスペシャルメニューでお届け。第1部は「サブとジュリーのおもしろ広場」と題し、北島三郎と沢田研二がサービスマンとなって歌にダンスにコントに、ステージを盛り上げる!第2部は「秋の演歌スペシャル」、ヒットレード!北島三郎の歌唱指導を受けて、沢田研二が「兄弟仁義」の歌唱に挑戦する。(NHK放送日:1980年9月23日) 曲目:♪酒場でDABADA ♪兄弟仁義/沢田研二
それほどヒットしていないせいで、いささか記憶には薄い「酒場でDABADA」のジュリーが身震いするほど素敵!
こんなに色っぽく熱唱していたのかと 今頃気がつきました。41年前のこの放送を絶対に見ているはず、と思うけれど 全く記憶にはございません。(^^;
番組を通して、当時の歌謡番組の勢力図では演歌がまだまだ強いとか、ホストよろしくジュリーが色々と番組で何でもやらされる様に、当時の歌謡番組が、お茶の間のバラエティ番組も兼ねていたとか、41年前の番組を見て思う所が色々とありました。
1時間半ものスペシャル番組で、司会は松平アナ。第一部はジュリーとサブちゃんが、出演者に奉仕するという趣向です。
デビューしてまだ4か月の河合奈保子さんを、ジュリーがエスコート。
フォークダンスみたいな二人のダンスに、大袈裟に河合奈保子さんを送り出すジュリー。見ているこっちが、けっこう恥かしいよ~(^^;
お次は五か国語を話すジュディ・オングさんに、サービスマンが外国語でプロポーズして、一番良い人にジュディさんから、バラの花を貰えるという趣向。千昌夫さんは英語、北島三郎さんはスペイン語で。
ジュリーはカンペを見ながら、中国語でジュディさんに訴えるも、発音が正しいのかどうか分からないので、困ったような複雑な表情が笑えます。
松平アナの訳では「愛するって言って下さい、それだけで私は生れ変ります。」
3人はジュディさんから、それぞれ英語、中国語、スペイン語で「プロポーズするなら、もっとちゃんと勉強しないとダメですね。」と言われてしまい、フラれました。その後、ジュディさんは「リクエスト」を歌ったが、大ヒットした「魅せられて」の次の曲を覚えている人は少ないのでは? そういえば、こんな曲を歌っていたな~と40年ぶりに思い出しましたわ。
次は、手品を3種も披露。なんでもヤラされてるなぁと、見ているこっちが気の毒になります。忙しいのによく覚えたねジュリー。
大掛かりな手品も披露。岩崎良美さんを透明な箱に入れて、布をかけてひと周り。
岩崎さんとは違う人が箱から出てきた、誰?この人?と思ったら、サーカスのボーカルの女性でした。サーカスもあの頃は人気があったね~
そして、ようやくジュリー様の出番です。
(松平アナ)「サブとジュリーのおもしろ広場」、締めくくりはこの曲です、新曲です。「酒場でDABADA」!!
カズさん、吉田健。活動的には短かったオールウェイズが懐かしい。
熱唱後のジュリーに近寄り、「ジュリーも汗いっぱいで」と汗を拭う松平アナ。ジュリーがこんなに汗をかく楽曲も少ないかもです。
「酒場でDABADA」は、あまりヒットした印象が有りませんが、TBSのDVDBOXに3曲入っていました。この番組での熱唱を見ていると、青さを脱した32歳のジュリーの色気に、成熟と充実が見えましたが、ジュリーの人間味と翳りは、まだ感じられないように思いました。今まで、あまり好きとは思わなかった「酒場でDABADA」が好きになりました。
二部は、演歌特集
演歌歌手として登場の真木ひでとさん、演歌に転向組ですと紹介された。GSファンには元オックスの野口ヒデトさんです。同じオックスで人気を二部していた愛ちゃんよりも、私はヒデトの方が好きでした。
ジュリーに演歌を歌わせたいと、サブちゃんに演歌をレクチャーされて練習するジュリー。
青筋立ててます!
「兄弟仁義」をコブシを回して、こちらも大熱唱。とっても上手かったです~(^-^)
だからといって、演歌歌手にはなりません。色々、趣向を凝らした1時間半。この時代は演歌がまだ強かったんだなと、思わされました。
それにしても忙しいジュリーが、手品にダンスにと、色々やらされて気の毒なくらいでしたが、ちゃんと やりとげてみせるのが頼もしい、さすが!です。この時代は、歌手がお茶の間の一番人気者で、歌謡バラエティー番組が全盛でした。長い事見てきたせいで、いまやスッカリ時代は変わったと、つくづく思います。いや、40年も前の番組を、今見られるという事が有難いのかも。
「酒場でDABADA」は前日の9月22日に、夜のヒットスタジオで初披露をしたばかりでした。9月初めまで、日産ブルーバードのCM撮りで渡米、10月からは秋のツアーが始まる、とても忙しいジュリーでした。