1988年から1991年まで放送されたNHKの歌謡番組。毎回テーマに沿った選曲で、豪華出演者たちがNHKホールから公開生放送でお届けする。
#4:(NHK放送日:1988年4月26日)
【出演】森進一、沢田研二、由紀さおり、細川たかし、キム・ヨンジャ、川中美幸、坂本冬美
司会はアナウンサーの杉浦さん
(由紀 )お隣の沢田さん、今日はこれがあります。
(杉浦アナ)懐かしい曲、サムライを歌っていただきます
(細川)片手にピストル~♪(こぶしを回して)
(杉浦)新しい曲も歌っていただきます。
(沢田)2曲もうたわせて頂いて、ちょっと遠方にいってきたので、(会場を見て)うわ大群衆!
(杉浦)取材で中近東に行かれていたんですよね。
(ジュリーが歌う前に、脚本家のジェームス三木さんのメッセージが読まれました)
独眼竜正宗、翼を下さいなど、数々の名作をお書きになったジェームス三木さんが、番組の為にこんなメッセージを下さいました。
沢田研二の歌には澄み切った透明感がある。
きっぱりとしている。声がまっすぐに前へ飛び出し、最短距離で聴き手の胸に届く。
メロディーをこねくりまわす技巧も無く、オーバーな感情表現も無い。内面から溢れるものがそのまま歌になった、と言ってもいい。
それでいて沢田研二の歌は、どうしてあんなに切ないのだろう。ほおの辺りがざわざわと泡立つほどの甘美な哀愁に満ち満ちている。
ローレライのように聞き手をウットリと酔わせる魔力を持っている。そして時には時代の底に潜む、虚無感や焦燥感をあからさまに掴み出してみせるのだ。
思えば彼は、時代の繋目を鮮やかに彩ってきた歌手である。これからも人間が人間らしさを失いそうな時、沢田研二の歌はきっと何かを語りかけてくれるだろう。
それは彼自身がのっぴきならない人生を潔く生き、ひたすらに人間でありたいと 望んでいるからである。
♪サムライ/沢田研二
チャンス♪
帽子を上に高くほおり上げるも、受け止められずに下に落とした。下は落ちた帽子を拾っている画像。
演奏はCO-CoLO
番組の終わりに、杉浦アナが「沢田さん、お久しぶりにいかがでしたか?」の問いに、ジュリーが「ええ、何だかとても 晴れがましくって」
(おわり)
そんなに久しぶりの歌番組の出演だったの。ジェームス三木さんのメッセージには記憶が残っていました。どういういきさつでジュリーにメッセージを?と思っていましたが、お久しぶりのジュリーへの激励なのかしらん。
杉浦アナの「取材で中近東に行かれていたんですよね。」は、ネイチャリングスペシャルでジュリーが中近東に行っていたことを指しています。
なんでジュリーがネイチャリングスペシャルのレポーターを・・・どういう人選なんだろうか?と不思議でした。当時はひげ面ジュリーに複雑な思いがしました。(中近東だから髭が必要だったと思います)暇なんやろか。と当時思ったのは本当です。
「疾風のアラビア」に関しては、エピソードが色々あって、こちらもどうぞ。
他の出演者は ほぼ演歌ばかりで、ジュリー以外のポップス系は無し。アイドル達の出る番組には もう年齢的に似合わず、ジュリーの出る番組も少なくなっていたんだろな、と思いました。
もうすぐソウルオリンピックが開かれる韓国から来た、キムヨンジャさんの歌が力強くてとても上手かった。ようやく韓国系の歌手が、日本に進出してきたんだろうか? 今や、BTSなど世界を席巻していますが、あれから30数年で世界は変わりました。