外国の教育関係者を交えて小学校の授業参観が行われている最中に地震が起こった。子供達は即座に机の下に隠れたが、分別ある大人である筈の外国人は騒ぎ立てるばかりで何もできず、そのに場に座り込んで泣き喚く人までいたそうだ。
地震を全く経験したことの無い外国人は少なくない。日本は非常に地震の多い国だ。幕末に日本を訪れたアメリカ人もロシア人も地震の多さに驚いたということが歴史書にも残されている。
地震を知らない人が恐怖に駆られるのは無理も無い。驚天動地という言葉があるぐらいで、地面が揺れ動くということは最も驚くべきことだろう。
災害は好ましくないが小さな被害に何度も見舞われることは決して悪いことではあるまい。毎年のように台風に遭遇する西日本の各地では台風に対する免疫が育まれている。人が台風に対処する方法をよく心得ているだけではなく、土地そのものが台風に強くなる。小さな台風で起こった不具合に対処していればそれは同時に大きな台風に対する備えにもなる。
先日の台風10号に伴う岩手県や北海道の大水害において流木の多さに驚いた。それもずっと以前に倒れたと思える朽ち木が大量に流されていることに驚かされた。これは普段、水害が少ないから一旦水害が起こればずっと前から溜まっていたものまで一挙に流されるからこんなことになるのだろう。小さな水害が毎年起こっているればこんなことにはならない。汚い喩えだが、便秘を長期間放置すれば一挙に大量の大便が排泄されるようなものだろう。
アメリカでは乾季になると殆んど毎日のように山火事が起こる。嘘か本当か知らないが、アメリカでわわざと防火対策を手抜きしていると言う。徹底的に防火をしてしまうと枯葉などが溜まってしまうから、いざ山火事になれば未曾有の大惨事にもなりかねない。それを防ぐために時々小さな山火事が起こる程度の緩い管理しかしていないそうだ。
人は全く知らないことに遭遇すると咄嗟にどうすべきか分からなくなり易い。パニックを起こす人もいるだろう。それを防ぐ一番良い方法は大事に至らない程度の経験をしておくことだろう。いきなり重傷を負えば混乱を起こすことが避けられないが、それまでに軽い切り傷や打ち傷を経験していればその延長として対応できる。いきなり大地震に遭遇すれば何もできないが小規模な地震の経験があればある程度冷静に対応できる。麻疹も子供の内に罹ったほうが軽症で済むと言う。
精神的な問題も同様だろう。過保護に育てられた人はピンチに弱い。子供の内に何度か酷い目に会っていれば打たれ強くなれる。
必ずしも子供をわざと酷い目に会わせる必要はあるまい。シミュレーションでも充分だろう。球技などの集団スポーツは社会生活のシミュレーションとして役立つ。味方と協力すること、敵を欺くこと、こんなことがゲームを通じて経験される。スポーツは肉体的にも精神的にも疑似体験として有効なだけではなく、フェアプレーの精神を学ぶ絶好の機会ともなる。もっと奨励されても良かろう。
地震を全く経験したことの無い外国人は少なくない。日本は非常に地震の多い国だ。幕末に日本を訪れたアメリカ人もロシア人も地震の多さに驚いたということが歴史書にも残されている。
地震を知らない人が恐怖に駆られるのは無理も無い。驚天動地という言葉があるぐらいで、地面が揺れ動くということは最も驚くべきことだろう。
災害は好ましくないが小さな被害に何度も見舞われることは決して悪いことではあるまい。毎年のように台風に遭遇する西日本の各地では台風に対する免疫が育まれている。人が台風に対処する方法をよく心得ているだけではなく、土地そのものが台風に強くなる。小さな台風で起こった不具合に対処していればそれは同時に大きな台風に対する備えにもなる。
先日の台風10号に伴う岩手県や北海道の大水害において流木の多さに驚いた。それもずっと以前に倒れたと思える朽ち木が大量に流されていることに驚かされた。これは普段、水害が少ないから一旦水害が起こればずっと前から溜まっていたものまで一挙に流されるからこんなことになるのだろう。小さな水害が毎年起こっているればこんなことにはならない。汚い喩えだが、便秘を長期間放置すれば一挙に大量の大便が排泄されるようなものだろう。
アメリカでは乾季になると殆んど毎日のように山火事が起こる。嘘か本当か知らないが、アメリカでわわざと防火対策を手抜きしていると言う。徹底的に防火をしてしまうと枯葉などが溜まってしまうから、いざ山火事になれば未曾有の大惨事にもなりかねない。それを防ぐために時々小さな山火事が起こる程度の緩い管理しかしていないそうだ。
人は全く知らないことに遭遇すると咄嗟にどうすべきか分からなくなり易い。パニックを起こす人もいるだろう。それを防ぐ一番良い方法は大事に至らない程度の経験をしておくことだろう。いきなり重傷を負えば混乱を起こすことが避けられないが、それまでに軽い切り傷や打ち傷を経験していればその延長として対応できる。いきなり大地震に遭遇すれば何もできないが小規模な地震の経験があればある程度冷静に対応できる。麻疹も子供の内に罹ったほうが軽症で済むと言う。
精神的な問題も同様だろう。過保護に育てられた人はピンチに弱い。子供の内に何度か酷い目に会っていれば打たれ強くなれる。
必ずしも子供をわざと酷い目に会わせる必要はあるまい。シミュレーションでも充分だろう。球技などの集団スポーツは社会生活のシミュレーションとして役立つ。味方と協力すること、敵を欺くこと、こんなことがゲームを通じて経験される。スポーツは肉体的にも精神的にも疑似体験として有効なだけではなく、フェアプレーの精神を学ぶ絶好の機会ともなる。もっと奨励されても良かろう。