1月28日の朝
1941年まれ 1965~1970年の東大全共闘代表として活動した記録の書である。
当時全共闘運動は、ベトナム反戦運動とも関連して、日本の政治や経済界が戦争協力参加で利益を得ている事に対して、そしてそれに与する大学を糾弾して自己否定と既成体制にNonを表明するとしていた。
私にとっての同時代は、高校生時代から大学受験浪人時代に重なる。
田舎の高校とはいえ、当時の全学連の動きはそれなりの関心を集めていた。
高校2年生の時には制服反対運動が生徒会を中心に惹起したのも、時代状況と云うのだろう
大学受験を目指していた私にしてみれば、大学否定というのは当惑と云うのが正直であった。
結局は、安田攻防を始め全学封鎖等で、私の2年目の受験年の東大入試中止という事態が起こった。
もちろん私が東大を目指していた訳では無いが低偏差値の大学にも、あおりの影響は有ったであろうか???
本書で語られる様々な体験と当時の氏の心情と、その後の身の処し方や時代の変化への考え方には共感を覚えるものとして読んだ。
福島原発事故の事や戦争前夜のようなファシズム傾向の現状への憂い等、時代認識について著書を表している。